2011年5月31日火曜日

リンク。Windowsコマンドに関する公式情報の在り処 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ヘルプ関連
Windowsコマンドの説明文を表示する
Windowsコマンドに関する公式ページを発見しましたので、メモします。
一次情報があると、心強いですよね。


**** Windowsコマンドに関する公式情報
o オンラインヘルプの奥深くに隠れていました。

** Windows Server
▽コマンド ライン リファレンス(= Windows Server 2003 )
    + Windows Server 2003に搭載されているコマンドプロンプトに関する情報です。
    + コマンド一覧は、更に「コマンド ライン リファレンス」
    + コマンドが増減しているみたいです。
    + また、Windows XPとは異なる動きをするコマンドもあるみたいです。
    + 所々、コマンドの説明ページが抜けています。必要に応じてWeb検索。
▽Command-line Reference(= Windows Server 2008 / R2 )
    + 最新情報ですが、内容はまだ英語のままでした。
    + 但し、上記のコマンド ライン リファレンスで抜けているコマンドの説明がありました。

** Windows クライアント( Windows XP / Vista / 7 )
o 公式サイトでは見つける事が出来ませんでした。(きっと、どこかに埋没中。)
o コマンドの一覧は、コマンドプロンプト画面を開いて「HELP」。
o コマンドの詳細は、「HELP コマンド名」もしくは「コマンド名 /?」



==
関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。ヘルプ関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンドの説明文を表示する
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > HELP = Windowsコマンドの説明文を表示する
    VER = Windowsのバージョンを表示する

2011年5月30日月曜日

ビットマシン(BitMachine)の設定を保存、復元する方法 - Music Maker

ビットマシン(BitMachine)
○MM3 ○MM2 ○MM1
ビットマシン(BitMachine)の設定内容を保存する方法は、2種類あります。
意味が異なりますので、目的に合った方法を選びます。

o 「パッチを保存」する方法(= 現在選択中のプリセット内容を保存)
o 「バンクを保存」する方法(= 全てのプリセット内容を保存)


**** 手順
o ビットマシン(BitMachine)画面の左上にあるメニューから「プラグイン」をクリックします。
o 選択肢が現れますので、次のように選択します。

** 現在のプリセット内容だけを保存、復元したい時
o 「パッチを保存」
    + 現在選択中のプリセット1つの内容を、ファイルに保存します。名前も保存します。
    + ファイル名の形式は、「プリセット名.fxp」です。
o 「パッチを読み込み」
    + 現在選択中のプリセット1つの内容を、ファイルの内容で上書きします。名前も上書きします。
    + Music Maker (1)と Music Maker 2 の場合は、少し動きが変わります。
        + ファイル名を変更したものを読み込むと、メニューから表示した時のプリセットの名前がファイル名に変わります。
        + 但し、右上のプリセット選択欄に表示される名前は変わりません。

** 全てのプリセット内容を保存、復元したい時
o 「バンクを保存」
    + 全てのプリセットの内容を、ファイルに保存します。名前も保存します。
    + ファイル名の形式は、「プリセット名.fxb」です。
o 「バンクを読み込み」
    + 全てのプリセットの内容を、ファイルの内容で上書きします。名前も上書きします。


**** メモ
o 保存、復元するファイルを選ぶ時、VSTプラグインのフォルダーを表示します。
o 必要に応じて、ファイルを保存したいフォルダーに移動します。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼ビットマシン(BitMachine) = 音を不完全にするエフェクト
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > プラグインの使い方

ビットマシン(BitMachine)のつまみとボタンの意味 - Music Maker

ビットマシン(BitMachine)
○MM3 ○MM2 ○MM1
ビットマシン(BitMachine)のつまみの意味と使い方です。

o REDUCTION 欄の丸いつまみは、音のノイジー度合いを調節します。
o FILTER 欄の丸いつまみは、音の性格を調節します。
o MODULATION 欄の丸いつまみやボタンは、変調した音の性格を調節します。
o 下にある4つの小さなつまみは、変調器に送る音の量やつまみの割合を調節します。

ビットマシン(BitMachine)のつまみとボタンの意味
名前意味
右上にある選択欄
プリセットつまみやボタンを大雑把に設定する事が出来ます。
詳しくは「ビットマシン(BitMachine)のプリセット。その効果と使い方
REDUCTION = 音の削減方法
bits音情報の為に残すビット数です。
右に回すと、ノイズが付加されて音が途切れやすくなります。
一番左に回すと原音のまま。
samplerateサンプルレートです。
右に回すと、ざらざら感が増します。
一番左に回すと原音のまま。
下の2つのつまみ変調器に送る情報です。意味は、大きなつまみと同じです。
右に回すとプラス成分。
左に回すと、マイナス成分として変調器に送ります。
なお、この欄の大きなつまみは、原音と変調器で作った音の両方に影響を与えます。
FILTER = 原音からの周波数削減方法
freq
(= frequency)
カットオフする周波数です。指定した周波数よりも高い周波数を削ります。
一番右に回すと、ほぼ原音。
左側に回すと、原音が聞こえ難くなります。
このつまみの影響範囲は原音のみ。変調器で作った音には、おそらく影響を与えません。
reso
(= resonance)
カットオフする時の幅です。カットオフする周波数でストンと切るか、近くの周波数から山形に切るかを指定します。
右側に大きく回すと、雑踏のような高音が入ります。
一番左に回すと、綺麗に切れます。
このつまみの影響範囲は原音のみ。変調器で作った音には、おそらく影響を与えません。
drive変調の深さです。右側に回すと、原音の変調度合いが大きくなります。
一番左に回すと原音のまま。
このつまみの影響範囲は原音のみ。変調器で作った音には、おそらく影響を与えません。
下の2つのつまみ変調器に送る情報です。
右に回すとプラス成分。
左に回すと、マイナス成分として送ります。
変調で特に重要なつまみは、freqの下にある小さなつまみ。変調器に送る音の量を決定します。
MODULATION = 変調器の設定
syncボタンアレンジメントとの同期設定です。
オレンジ色の横線を付けると、変調タイミングをアレンジメントの拍子に合わせます。
また、チェックの有無で、右上のつまみの表示単位が変わります。
表示単位の意味は、
「1 BAR」「1/4」 = 変調の周期は 1小節や 4分音符1つ分
「2.0Hz」 = 2ヘルツ = 変調は 1秒間に2回
右隣の4つのボタン波形選択出来ます。
上から順に、正弦波、矩形波、量子化、残響効果
右上の丸いつまみ左隣で上の3つのボタンを選んだ時に、波形の長さ(= 変調速度)を設定出来ます。
右下の丸いつまみ左隣で一番下のボタン「残響効果」を選んだ時に、減衰率を設定出来ます。


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 第3-6章135ページ。
o Music Maker 2 = 第18章136ページから137ページ。
o Music Maker(1) = 第13章83ページ。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼ビットマシン(BitMachine) = 音を不完全にするエフェクト
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > ビットマシン(BitMachine)のプリセット。その効果と使い方
    ビットマシン(BitMachine)の設定を保存、復元する方法

ビットマシン(BitMachine)の使い方 - Music Maker

ビットマシン(BitMachine)
○MM3 ○MM2 ○MM1
ビットマシンは、音を不完全にする事で新しい効果を生むエフェクトです。

o 多くの場合、複雑ではない短い音に適しています。
    + 比較的相性が良い楽器は、ドラムやエレキギターなど。


**** 使い方
o 次のどちらかを行います。
    + 「選択したオブジェクトにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
    + 「トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
o プラグインの場所は、
    + プラグイン選択欄から選ぶ時は、
        + Music Maker 3 = 「MAGIX Plugins」-「BitMachine」
        + Music Maker (1), 2 = 「Vintage Effects Suite」-「BitMachine」
    + オブジェクトの右クリックから選ぶ時は、
        + Music Maker 2以降 = 「オーディオエフェクト」-「ビットマシン」
        + Music Maker (1) = 「ビンテージエフェクトスイート」-「ビットマシーン」

** プラグイン画面について
o 最初の内は、プリセットでお気に入りの効果を探して、そこから調節する方法がおすすめです。
o プリセットの使い方は、「ビットマシン(BitMachine)のプリセット。その効果と使い方
o つまみの意味は、「ビットマシン(BitMachine)のつまみとボタンの意味


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 第3-6章135ページ。
o Music Maker 2 = 第18章136ページから137ページ。
o Music Maker(1) = 第13章83ページ。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼ビットマシン(BitMachine) = 音を不完全にするエフェクト
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > ビットマシン(BitMachine)のつまみとボタンの意味
    ビットマシン(BitMachine)のプリセット。その効果と使い方
    ビットマシン(BitMachine)の設定を保存、復元する方法

ビットマシン(BitMachine) = 音を不完全にするエフェクト - Music Maker

オーディオエフェクト
○MM3 ○MM2 ○MM1
ビットマシン(BitMachine)の使い方
ビットマシン(BitMachine)のつまみとボタンの意味
ビットマシン(BitMachine)のプリセット。その効果と使い方
ビットマシン(BitMachine)の設定を保存、復元する方法
----
o ビットマシンは、音を不完全にするエフェクトです。
    + 音を不完全にする事で、音素材から新しい音色を作り出します。
o 多くの場合、複雑ではない短い音に適しています。
    + 比較的相性が良い楽器は、ドラムやエレキギターなど。


==
関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼音を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > 位相を反転 = ステレオスピーカーから出る音を左右逆にする方法
    戻る = 音素材を逆再生する方法
    プラグインの使い方
    +
    ▼ディストーションとアンプ = 音を歪ませるエフェクト

ビットマシン(BitMachine)のプリセット。その効果と使い方 - Music Maker

ビットマシン(BitMachine)
○MM3 ○MM2 ○MM1
ビットマシンのプリセットについて、音作りをする時に便利な情報を纏めました。


**** プリセットの使い方
o ビットマシンのプリセットを選ぶ方法は、2つあります。
    + 左上にあるメニューから、「プログラム」をクリックする方法
    + 右上にある、オレンジ色の選択欄をクリックする方法
o プリセットを選ぶと、ビットマシン画面にある各つまみが回ります。
o プリセットを選んだ後で、つまみを回す事も出来ます。
    + この時、ビットマシンは、プリセット単位で変更内容を記憶します。
o プリセットの設定を元に戻したい時は、ビットマシンを、一旦プラグインから外す方法が簡単です。
    + ビットマシンを、一旦プラグインから外します。
    + ビットマシンを選びます。
    + ビットマシン画面が出てきますので、プリセットを選び直します。
o プリセットの内容を保存、復元する事も出来ます。
    + 詳しくは、「ビットマシン(BitMachine)の設定を保存、復元する方法


**** プリセットの効果
o プリセット毎の傾向については、以下の表をご覧下さい。
    + 音素材毎に適性は変わりますので、正確とは限りません。
o ビットマシンのプリセットは、効果が少し強めです。
    + 必要に応じてつまみを回し、変調効果を弱めます。
o ビットマシンのプリセットと相性が良いのは、電子的な音です。
    + 特に相性が良いのがドラム。そして、エレキギターやベースです。
    + 中には、持続音の方が適しているプリセットもありました。
    + クラシック系の音素材に適用する時は、効果を大きく弱める必要がありそうです。

ビットマシン(BitMachine)プリセットの効果一覧
名前効果(推定)中心周波数(Hz)適した楽器(推定)
1 default僅かに乾いた音15k汎用
2 binary wavefront周期的にざらざら15kギター系
3 bitstream messageざらざら2kギター系
4 bubble bits扇風機の前で出す声50パッド、ベル系
5 chewing gumガムを噛む感じ113ベース、ギター系
6 crushed ice周期的に高音をざらざら15kギター系
7 digital ocean全体的に軽くざらざら15k汎用
8 dirt sweepやや高音部を軽く変調2k汎用
9 envelope garbage変調音を時間差で強調3.6kギター、ベル系
10 fat scratchar叩く感じを強化15k汎用
11 feed the filter有機化115ギター、パッド系
12 instant 64パブルを強調11.6k弱めて使用
13 knarz aesthetics破裂系8.2kギター系
14 peak freak音のうねり2k汎用
15 press play on tape電気切れ寸前5kギター系
16 random downsampler弾くような変調15kギター系
17 runstop/restore粗悪スピーカー4kギター系
18 violent wave電気的変調2.4kギター系
19 voltage-controlled dirt効果音追加3.2k汎用
20 wormhole communication工場系6.7kギター系


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼ビットマシン(BitMachine) = 音を不完全にするエフェクト
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > ビットマシン(BitMachine)の設定を保存、復元する方法

2011年5月27日金曜日

LABEL = ディスクのボリューム ラベルを作成、変更、削除する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ドライブとディスク管理
○Windows XP
ディスクのボリューム ラベルを作成、変更、削除します。

o ボリュームラベルは、エクスプローラーの場合、ドライブ名の隣に表示されます。
o ラベルを削除する時は、「label m:」のように指定して、出てくる質問に答えます。


**** 書式
--------
label [/mp] [ドライブ名など] [付けたいラベル名]
--------

o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o /MP = 指定すると、ドライブ名の所で、ボリューム名やマウントポイントも使用出来ます。
o ドライブ名など = ボリュームラベルの作成対象を指定します。
    + ドライブ名 = 半角の英字1文字で指定します。後ろのコロンも忘れずに。
    + /MPを指定している時は、次の対象も指定出来ます。
        + ボリューム名 = mountvol コマンドで確認する事が出来ます。最後の \ は削除します。
            + 例えば、\\?\Volume{393a393b-393a-393a-393a-393a393b393c}\ と表示されている場合は、
            + 最後の \ を取って指定します。
        + マウントポイント = フォルダーをマウントした時、そのフォルダーのパスを指定する事が出来ます。
            + この時に操作するのは、「マウントしたフォルダーのあるドライブ」に付くラベルです。
            + マウントしたフォルダーは、mountvol コマンドで確認する事が出来ます。
            + substコマンドを適用したフォルダー名ではありません。
o 付けたいラベル名 = 省略すると、ラベル名を質問してきます。
    + ラベルを削除したい時も、「付けたいラベル名」を省略します。そして、後の質問に答えます。
    + フォーマットの形式で、指定出来る長さが異なります。
        + NTFS形式の場合、32文字以内で指定します。全角の場合も32文字以内です。
        + FAT形式の場合は、おそらく半角11文字以内です。(= 全角5文字以内)
        + フォーマット形式の確認方法は、エクスプローラーから、ドライブを右クリックして「プロパティ」
            + プロパティ画面の「ファイルシステム」欄に載っています。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
o 1 = エラー
    + 「無効なボリューム ラベルです。」 = そのドライブ名は存在しません。
    + 「アクセスは拒否されました。」 = SUBST コマンドで作ったドライブのラベルは、変更する事が出来ません。
    + 「パラメータが適合しません。」 = ドライブ名が間違っています。もしくは、このラベルは変更出来ません。
    + 「このボリュームのラベルは変更できません。要求がサポートされていません。」 = このラベルは変更出来ません。


**** 使用例
o ラベルを追加、変更する時
--------
label m: ミクさんドライブ

rem ドライブ名を省略した時。カレントドライブのボリュームラベルを操作します。
m:
label ミクさんドライブ

rem 「mountvol」コマンドで、ボリューム名やマウントポイント(= フォルダーのパス)を確認出来ます。
mountvol
rem 一覧から、ボリューム名やフォルダーのパスを取り出して
label /mp \\?\Volume{393a393b-393a-393a-393a-393a393b393c} ミクさんドライブ
label /mp c:\mikusanMP Cドライブのラベルを変更します。
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。

o ラベルを削除する時
--------
label m:

ドライブ M: のボリュームは ミクさんドライブ です
ボリューム シリアル番号は 3939-393C です
ボリューム ラベルを入力してください。
必要なければ Enter キーを押してください:

(Enter キーだけを押した時は)
現在のボリューム ラベルを削除しますか (Y/N)?
--------



**** 機能
o ディスクのボリューム ラベルを作成、変更、削除します。
o ラベルを削除する時は、「label m:」のように指定して、出てくる質問に答えます。

o ボリュームラベルは、書き込みが出来る記憶媒体に対して、簡単な説明を付ける事が出来る機能です。
o ボリュームラベルは、エクスプローラーの場合、ドライブ名の隣に表示されます。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。ドライブとディスク管理▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > VOL = ディスクのボリューム ラベルとシリアル番号を表示する
    VERIFY = コマンドプロンプトに、ファイルがディスクに正しく書き込まれた事を確認させる

2011年5月25日水曜日

FOR /F + DIR /B = ファイル名を順番に取り出して実行する方法 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

WindowsコマンドのFOR
○Windows XP
ファイル名を順番に取り出して実行したい時は、FOR /F と DIR コマンドを組み合わせる方法が簡単です。

次のような事が出来ます。
o ファイル名を並び替えて実行する
    + 名前順の他、更新日時順、逆順に並べる、といった事も簡単です。
o 特定の属性を持つファイルだけを取り出す
    + 隠しファイルだけを取り出す事も簡単に出来ます。


**** 使用例
o コマンドプロンプト画面で動かす時の書き方
--------
@echo off
rem ファイル名の取り出し。更新日時の古いもの順
for /f "delims=;" %i in ('dir /b /od c:\ミクさん\*.txt') do echo ファイル発見( %i )
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + delims は区切り文字の指定です。ここでは、(空白から)セミコロンに変更しています。
    + FOR /F の詳細は「FOR /F その2 = コマンド実行結果を1行ずつ取り出して実行する
    + DIR /B の詳細は「DIR /B。ファイル名だけの一覧を簡単に取得する方法

o バッチファイルで動かす時の書き方
--------
for /f "delims=;" %%i in ('dir /b /od c:\ミクさん\*.txt') do echo ファイル発見( %%i )
--------

    + バッチファイルの時は、変数名の前に「%」を2つ付けます。


**** メモ
o 上記の他に、ファイル名の一覧を作って編集する方法も、便利です。
    + 一旦、ファイル名をファイルに書き出します。(例。 dir /b > tmp.txt)
    + 書き出したファイルの内容を、編集します。
    + 最後に、FOR /Fで、編集したファイルからファイル名を読み込むようにします。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
    ▼FOR = 繰り返し実行する
    ▼Windowsコマンド。制御文と環境変数▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > FOR /F その1 = ファイルを1行ずつ取り出して実行する
    FOR /F その2 = コマンド実行結果を1行ずつ取り出して実行する
    FOR /F その3 = 指定した文字列の分割結果を取り出して実行する

2011年5月21日土曜日

CHCP = 現在の画面の言語設定(= 文字コード)を変更する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。画面表示と印刷関連
○Windows XP
現在のコマンドプロンプト画面の言語設定を切り替えます。

o 変更出来る言語設定は、インストール環境によって異なります。
o Windows XPのコマンドプロンプト画面の場合、UTF-8 には完全対応していないみたいです。
o なお、次の時は、このコマンドを発行する必要はありません。
    + 外部プログラムが、直接、他の文字コードでファイルを読み書きするだけの時
        + 出力をファイルにリダイレクトする時も、大丈夫みたいです。


**** 書式
--------
chcp コードページ番号
--------

o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o コードページ番号 = 数字で指定します。
    + このコマンドで指定出来る、主なコードページ番号は、
        + 437 = 米国
        + 932 = 日本(= Shiht JIS のWindows仕様)
    + この他、指定出来るかもしれないコードページ番号の一覧は、機能欄をご覧下さい。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
o 1 = エラー。指定出来ない値
    + 「無効なコードページです」 = 指定したコードページは非サポートです。
    + 「Invalid code page」 = 指定したコードページは非サポートです。


**** 使用例
--------
chcp 437
--------

    + コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。


**** 機能
o 現在のコマンドプロンプト画面の言語設定を切り替えます。
    + 切り替える時には、言語に対応するコードページ番号を指定します。

o 環境によって、使用出来るコードページ番号は異なります。
o 指定出来るかもしれないコードページ番号の一覧は、「コードページ番号。その意味と一覧の在り処
o なお、次の時は、このコマンドを発行する必要はありません。
    + 外部プログラムが、直接、他の文字コードでファイルを読み書きするだけの時
        + 出力をファイルにリダイレクトする時も、大丈夫みたいです。

CHCP コマンドで指定出来る、主なコードページ番号 (= 3桁コードのみ調査)
コード意味補足説明
37IBM EBCDIC アメリカとカナダ用文字化け
437アメリカ合衆国公式サポート
500IBM EBCDIC インターナショナル文字化け
737ギリシャ文字別の言語を表示
775バルト諸国別の言語を表示
850マルチリンガル (ラテン I)公式サポート
852スラブ語 (ラテン II)公式サポート
855キリル文字 (ロシア)公式サポート
857トルコ語公式サポート
860ポルトガル語公式サポート
861アイスランド語公式サポート
863カナダのフランス語公式サポート
865北欧の言語公式サポート
866ロシア語公式サポート
869現代ギリシャ語公式サポート
874タイ語別の言語を表示
875IBM仕様の現代ギリシャ語文字化け
932日本語(= Shiht JIS のWindows仕様)日本語版の標準
    + Windows XP の32ビット版で確認しました。
    + 「公式サポート」= マイクロソフト社の公開資料「▽Chcp (Microsoft TechNet)」に明記されていた番号です。
    + 「別の言語を表示」= 別の文字コード表が割り当てれている番号です。
    + 「文字化け」= バッチファイルから呼び出すと、明らかな表示不正を起こした番号です。


**** メモ
o 次のコードページ番号は、Windows XP では上手く動きませんでした。
    + 20932 = EUC-JP = 文字化け
    + 65001 = UTF-8 = 文字化け

o Windows XPのコマンドプロンプト画面表示は、UTF-8 には完全対応していないみたいです。
    + 以前は、「chcp 65001」を指定するとエラーになっていました。
    + ところが、開発用ツールをいくつかインストールした頃から、指定出来るようになりました。
    + 但し、その状態でも表示は文字化けします。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3  (+ 32ビット。Windows Update 2011年4月版)


== 関連ページ:
    ▼画面表示と印刷関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > GRAFTABL = 表示中画面の言語設定を切り替えて、グラフィックスモードを使用可能にする(= 32ビット専用)
    TITLE = 現在のコマンドプロンプト画面のタイトルを変更する
    BREAK = 何もしない。DOSシステムとの互換用
(2011年5月21日追記。外部プログラムからファイルへの直接入出力時、このコマンドは不要)

FOR /F その2 = コマンド実行結果を1行ずつ取り出して実行する方法 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

WindowsコマンドのFOR
○Windows XP
FOR /F で出来る事、その2です。
コマンドを実行して、その結果を1行ずつ取り出して、1行毎にコマンド実行する事が出来ます。

o このコマンドには、オプション delims と eol の既定値が設定されています。
    + 列を区切る delims オプション = 指定しないと、半角空白やタブで区切ります。
    + コメント行を示す eol オプション = 指定しないと、行の先頭が「;」(セミコロン)の時にスキップします。
o ですから、例えば1行丸ごと取り出したい時は、上記オプションを使って登場しない文字を指定します。
    + 詳しくは「FOR /F その1 = FOR文でファイルを1行ずつ取り出して実行する方法


**** 書式
--------
for /f ["オプション文字列"] %変数 in ( '実行結果を取り出したいコマンド' ) do 実行するコマンド
もしくは
for /f "usebackq [オプション文字列]" %変数名 in ( `実行結果を取り出したいコマンド` ) do 実行するコマンド
--------

o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + 但し、変数名に限り、大文字小文字を区別します。
o /f = /F オプションです。
o usebackq = 実行結果を取り出したいコマンドを「`」(= 逆引用符 = バッククォート)で括ります。
    + このオプションを付けない時は、「'」(= 一重の引用符)で括ります。
    + コマンド実行結果を取得する時は、括る文字が異なるだけで、どちらも同じ動きをするみたいです。
o オプション文字列 = 詳しくは「FOR /F その1 = FOR文でファイルを1行ずつ取り出して実行する方法
    + オプション文字列の指定が無い時の動作は、
        + 取得した行を「半角空白、もしくはタブ文字」で区切り、最初の1つを取得します。
        + 取得した行の先頭が「;」(= セミコロン)の時、コマンドを実行しません。(= データ無し扱いです。)
    + コマンド実行結果を取り出す時の、おすすめオプション文字列は
        + 「半角空白やタブ」で区切りたい時は、"eol= "
        + カンマで区切りたい時は、"eol=, delims=,"
            + eol の値を delims に合わせるのがポイントです。
        + 後は、取り出したい値の位置に合わせて、 tokens=1,2 のように指定します。
o %変数名 = 変数になる名前です。変数名は1文字で指定します。(例: %i)
    + バッチファイルでは、%%変数名。「%」を2つ書きます。
    + 変数名のおすすめは、英字1文字。こちらはヘルプに書かれています。
        + 大文字小文字を区別しますので、使う時には気を付けます。
        + (仕様外の動作)実際には、英字の他に、数字や、漢字などの全角文字も使用出来ました。(= Windows XPの場合です。)
o 実行結果を取り出したいコマンド = コマンドは、普通に書いているように書きます。
    + オプション文字列 usebackq の有無で、実行結果を取り出したいコマンドを括る文字が異なります。
        + オプション文字列 usebackq を付けない時、「'」(= 一重の引用符)
        + オプション文字列 usebackq を付ける時、「`」(= 逆引用符)
    + オプション文字列の指定が無い時は、次のように動きます。
        + コマンド実行結果は、半角空白やタブ区切りで、変数に入ります。
            + 都合が悪い時は、オプション文字列 delims を設定します。
        + 文字列の先頭に「;」(= セミコロン)があると、コメントとみなしてFOR文を終了します。
            + 都合が悪い時は、オプション文字列 eol を設定します。
o 実行するコマンド = DO の後に書きます。
    + バッチファイルにこのコマンドを書く時は、変数名を %%i のように%を2つ書きます。
    + 複数並べたい時は、丸括弧(= 小括弧)で括る事も出来ます。
        + 括弧内で「環境変数を設定し、その値を参照する」時には、小技が必要になります。
        + 詳しくは、「バッチファイル。IF文やFOR文の中で複数コマンドを書く時の注意点
    + 大掛かりになる時は、CALL文が便利です。
    + 変数の使い方については、こちらをどうぞ
        + 「%変数の使い方
        + 「環境変数の使い方。置換と部分文字列


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o (設定なし) = このコマンドは、ERRORLEVELの値を更新しません。
    + 但し、FOR の中で実行するコマンドが ERRORLEVELの値を更新する事があります。
    + 「(ミクさん) の使い方が誤っています。」 = 括弧の前に IN が抜けています。
        + もしくは、変数名の前に付く「%」の数が間違っています。
        + もしくは、オプション文字列に skip=0 を指定しました。


**** 使用例
o コマンドプロンプト画面で動かす時の書き方
--------
rem コマンド実行結果を指定する方法
for /f %i in ('dir /b *.csv') do echo %i

for /f "eol=, delims=, tokens=1,2" %i in ('type "月間葱データ 2011-05.csv"') do echo %i, %j
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + eol は、読み込みたい文字列の先頭に「;」(= セミコロン)が出てくる時だけ必要です。

o バッチファイルで動かす時の書き方
--------
for /f %%i in ('dir /b *.csv') do echo %%i

for /f "eol=, delims=, tokens=1,2" %%i in ('type "月間葱データ 2011-05.csv"') do echo %%i, %%j
--------

    + 変数名の前に「%」を2つ付けます。


**** 機能
o 最初に、カッコ内に書かれたコマンドを実行します。
o そして、コマンド実行結果を1行ずつ取り出して、1行毎にコマンド実行します。

o コマンド実行結果を読み込む時、実際にデータの入っている行だけを読み込みます。
    + 空行とコメント行はスキップします。
o オプション文字列 eol (= コメント行の開始文字)について
    + Windows XPのヘルプでは、行末指定文字のように書かれていましたが、行の先頭で指定したときだけ有効です。


**** メモ
o オプション文字列 eol を指定しない時も、コマンド実行結果の各行の先頭文字に要注意です。
    + データの先頭に「;」(= セミコロン)が入る行は、スキップ対象になります。
    + 書式欄の説明にある、eolの値を無効にする方法がおすすめです。
    + なお、オプション文字列の最後を eol=" で終えると、「"」が先頭文字になりました。
o 実行時に「More ?」と質問された時は、おそらく文法誤りです。
    + 原因はおそらく、引用符の左右の数が合っていません。
    + とりあえず、「Ctrl」キーを押しながら「C」キーを押すと、止まります。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
    ▼FOR = 繰り返し実行する
    ▼Windowsコマンド。制御文と環境変数▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > FOR /F その3 = 指定した文字列の分割結果を取り出して実行する
(2011年5月23日訂正。記号の呼び方。「`」は逆引用符)

2011年5月20日金曜日

FOR /F その3 = 指定した文字列の分割結果を取り出して実行する方法 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

WindowsコマンドのFOR
○Windows XP
FOR /F で出来る事、その3です。
文字列を区切り文字で分割して変数に入れ、その変数を使ってコマンド実行する事が出来ます。


**** 書式
--------
for /f ["オプション文字列"] %変数 in ( "読み込みたい文字列" ) do 実行するコマンド
もしくは
for /f "usebackq [オプション文字列]" %変数名 in ( '読み込みたい文字列' ) do 実行するコマンド
--------

o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + 但し、変数名に限り、大文字小文字を区別します。
o /f = /F オプションです。
o usebackq = 文字列を「'」(= 一重の引用符)で括ります。
    + このオプションを付けない時は、文字列を「"」(= 二重引用符)で括ります。
    + 文字列を分割する時は、オプション文字列 usebackq を付けない事をおすすめします。
        + 文字列を「"」(= 二重引用符)で括ると、文字列中に「)」が出てきた時にも正しく解釈するからです。
o オプション文字列 = 詳しくは「FOR /F その1 = FOR文でファイルを1行ずつ取り出して実行する方法
    + オプション文字列の指定が無い時の動作は、
        + 読み込みたい文字列を「半角空白、もしくはタブ文字」で区切り、最初の1つを取得します。
        + 読み込みたい文字列の先頭が「;」(= セミコロン)の時、コマンドを実行せずにFOR文を終了します。
    + 文字列を分割する時の、おすすめオプション文字列は
        + 「半角空白やタブ」で区切りたい時は、"eol= "
        + カンマで区切りたい時は、"eol=, delims=,"
            + eol の値を delims に合わせるのがポイントです。
        + 後は、取り出したい値の位置に合わせて、 tokens=1,2 のように指定します。
o %変数名 = 変数になる名前です。変数名は1文字で指定します。(例: %i)
    + バッチファイルでは、%%変数名。「%」を2つ書きます。
    + 変数名のおすすめは、英字1文字。こちらはヘルプに書かれています。
        + 大文字小文字を区別しますので、使う時には気を付けます。
        + (仕様外の動作)実際には、英字の他に、数字や、漢字などの全角文字も使用出来ました。(= Windows XPの場合です。)
o 読み込みたい文字列 = 分割されて変数に入ります。
    + オプション文字列 usebackq の有無で、読み込みたい文字列を括る文字が異なります。
        + オプション文字列 usebackq を付けない時、「"」(= 二重引用符)
        + オプション文字列 usebackq を付ける時、「'」(= 一重の引用符)
    + オプション文字列の指定が無い時は、次のように動きます。
        + 読み込みたい文字列は、半角空白やタブ区切りで、変数に入ります。
            + 都合が悪い時は、オプション文字列 delims を設定します。
        + 文字列の先頭に「;」(= セミコロン)があると、コメントとみなしてFOR文を終了します。
            + 都合が悪い時は、オプション文字列 eol を設定します。
o 実行するコマンド = DO の後に書きます。
    + バッチファイルにこのコマンドを書く時は、変数名を %%i のように%を2つ書きます。
    + 複数並べたい時は、丸括弧(= 小括弧)で括る事も出来ます。
        + 括弧内で「環境変数を設定し、その値を参照する」時には、小技が必要になります。
        + 詳しくは、「バッチファイル。IF文やFOR文の中で複数コマンドを書く時の注意点
    + 大掛かりになる時は、CALL文が便利です。
    + 変数の使い方については、こちらをどうぞ
        + 「%変数の使い方
        + 「環境変数の使い方。置換と部分文字列


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o (設定なし) = このコマンドは、ERRORLEVELの値を更新しません。
    + 但し、FOR の中で実行するコマンドが ERRORLEVELの値を更新する事があります。
    + 「(ミクさん) の使い方が誤っています。」 = 括弧の前に IN が抜けています。
        + もしくは、変数名の前に付く「%」の数が間違っています。
        + もしくは、オプション文字列に skip=0 を指定しました。


**** 使用例
o コマンドプロンプト画面で動かす時の書き方
--------
rem 文字列を指定する方法
for /f %i in ("ミクさん ツインテール") do echo %iの髪型は、ツインテールです。

for /f "eol=, delims=, tokens=1-2" %i in ("ミクさん,ツインテール") do echo %iの髪型は、%jです。
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + eol は、読み込みたい文字列の先頭に「;」(= セミコロン)が出てくる時だけ必要です。
        + 上の例については、「eol=,」が無くても同じ動きをします。

o バッチファイルで動かす時の書き方
--------
for /f %%i in ("ミクさん ツインテール") do echo %%iの髪型は、ツインテールです。

for /f "eol=, delims=, tokens=1-2" %%i in ("ミクさん,ツインテール") do echo %%iの髪型は、%%jです。
--------

    + 変数名の前に「%」を2つ付けます。


**** 機能
o 指定した文字列を解析して変数に入れ、コマンドを実行します。
o コマンド内では、解析した変数を使う事が出来ます。

o 指定した文字列を読み込む時、実際にデータの入っている行だけ、コマンドを実行します。
    + 値が空の時やコメントで始まる時は、スキップします。
o オプション文字列 eol (= コメント行の開始文字)について
    + Windows XPのヘルプでは、行末指定文字のように書かれていましたが、行や文字列の先頭で指定したときだけ有効です。


**** メモ
o オプション文字列 eol を指定しない時も、指定した文字列の先頭に要注意です。
    + 指定した文字列の先頭に「;」(= セミコロン)が入る時は、スキップ対象になります。
    + 書式欄の説明にある、eolの値を無効にする方法がおすすめです。
    + なお、オプション文字列の最後を eol=" で終えると、「"」が先頭文字になりました。
o 実行時に「More ?」と質問された時は、おそらく文法誤りです。
    + 原因はおそらく、引用符の左右の数が合っていません。
    + とりあえず、「Ctrl」キーを押しながら「C」キーを押すと、止まります。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
    ▼FOR = 繰り返し実行する
    ▼Windowsコマンド。制御文と環境変数▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > GOTO = 指定したラベルに移動する
    CALL = バッチファイルやラベルを呼び出す
    PAUSE = 処理を一時停止する
(2011年5月20日訂正。書式説明の表現見直しと、既定の区切り文字の記述訂正。)

2011年5月19日木曜日

ヨーグルトの目をしたミクさん - ミクさんの隣

ミクさんの隣
私が朝の挨拶をする時、ミクさんは、毎日異なる表情を見せる。
井戸端会議の無い今日は、窓の外を眺めながら、物思いに耽っていた。

「おはようございます。ミクさん。」
「おはよー。」

「何か悩み事ですか。」
「たまには、サイドテールにしてみようかなあ。」
「そういえば、他の髪型にしたミクさんって、見た事がありませんね。」
「だって、2つに分けた方が便利だし。」

確かにそうだ。
ミクさんは、手よりも髪の方が器用なので、1房よりも2房の方が便利なのだ。
とはいえ、たまには違ったお洒落もしてみたいですよね。ミクさん。

「少し試してみましょうか。」
「どうするの?」
「髪の片方持ちますね。」
「わくわく♪」

ミクさんの髪の房は、私の腕には抱えきれなかった。
そこで私は、大きな袋の中に、ミクさんの髪を片方入れてみた。
袋の端に手をかけて、私は袋を持ち上げた。


「準備出来ました。」
「歩いてみるね。」

ミクさんが歩くと共に、私も歩く。
動きがぴったり合った。まるで、ワルツを踊っているみたいだ。
と私が感心している間に、ミクさん、よろける。

ぺし。
髪で叩かれてしまった。


「うまく歩けない。」
「もう一度試してみますか。」
「うん。」

髪を袋に入れる。少し歩く。ミクさんよろける。ぺし。
かれこれ、20回くらい繰り返す。

原因は色々ありそうだけれど、
そもそも、3拍子で歩く所が根本的に変だ。
私はそれを指摘したけれど、ミクさん本人は良く分かっていないみたいだ。
空を飛んだりする反面、根本的な所で不器用なミクさん。
彼女の動きを見る限り、ツインテールと一体化しているとしか思えない。

「続きは明日にしませんか。」
「まだ、歩けるよ。」

ミクさんは、何を隠そう、努力家だ。
彼女が一度何かを決意すると、誰かが止めようとしても、なかなか止める事が出来ない。
彼女は、その後 39回よろめいて、私がミルク休憩を提案した所でようやく中断してくれた。


「ミルクを取ってきますね。」

私は、休憩出来た事に安心し、冷蔵庫に向かった。
ミクさんは、コップを並べていた。
この休憩が終わった頃には、彼女はきっと、別の事を考えている事だろう。
私は、冷蔵庫からミルクの瓶を取り出し、テーブルの方に顔を向けた。
そして、ミクさんの姿を見た私は、全身が石像のように固まった。

私の目は、こう告げる。危険だ。ヨーグルトは非常に危険だ。
ミルクがヨーグルトになったのではない。
休憩中のミクさんの目が、ヨーグルトのようになっている。
そして、あの目が輝きだすと、目的を達成するまでの間、ミクさんの行動は止まらなくなるのだ。


私は、ミルクの瓶を持って、ミクさんの居るテーブルの前に戻った。
そして、ミルクを注ぐ前に深呼吸して、頭の中を整理する。

ミクさんの目の前には、2つのコップが並んでいる。
そして、この休憩中は、ミクさんがリラックス状態になる時が必ず来る。
これから、私は今日の残りの時間を賭けて、運命の女神と勝負する。
下手をすると、明日の運命もこの瞬間に決まってしまう。
私は一度、目を閉じて、今のミクさんの表情を私の脳裏に焼き付けた。


私はゆっくりと目を開き、ミクさんのコップにミルクを注ぐ。
ミクさんは動かない。

私は、自分のコップにもミルクを注ぐ。
ミクさんは、まだ動かない。

私は、ミルクの瓶をテーブルに置き、自分の席に着く。

「どうぞ。」
「いただきます。」

ミクさんが1口飲む。
ミクさんの表情に変化は無い。

ミクさんが2口飲む。
彼女の表情が少し緩む。後少しだ。

ミクさんが3口目を飲もうとした所で、彼女は私に顔を向ける。

「悩み事?」

ミクさんに助け舟を出されてしまった。

「ええ。昨日の曲についてです。」
「私、相談に乗るよ。」
「実は、歌う時のイメージ色を黒にする事を考えているのですけれど。」

私は、新曲の歌い方について、思いついたアイデアを語った。
ミクさんは、そのアイデアに反論し、
彼女がミルクを飲み終わった頃には、昨日の作曲活動の続きをする事になっていた。


ミルク休憩が終わる頃、私はミクさんに関する1つの法則を手に入れた。
冷静に考えれば、ミクさんの暴走を止める事は、簡単な事だったのだ。
彼女にとって、歌う事は、他の何よりも優先順位が高い。
だから、「ミルク休憩に持ち込み」「歌う事に関する話題を持ち出す」。
それだけで、ミクさんを普通の状態に戻す事が出来るのだ。

私は、この法則を「ヨーグルトの法則」と呼ぶ事にした。
何時でも真面目なミクさんが止まらなくなってしまった時の、私達の切り札だ。
きっと、私の知らない所で、ミクさんが苦労している事もあるのだろうなあ。
私は、コップを片付けるミクさんの姿を眺めながら、私自身に向かって苦笑した。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = ヨーグルトの目をしたミクさん
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2011-05-19 on Blogger


==
関連ページ:
    ▼ミクさんの隣
    ▼作品紹介
    ▼目次
    > リン警官とミクさん達。第1楽章
    分身するミクさん
    出荷数とミクさん達
(2011年5月19日追加。脳裏に焼き付ける描写)

2011年5月18日水曜日

FOR /F その1 = FOR文でファイルを1行ずつ取り出して実行する方法 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

WindowsコマンドのFOR
○Windows XP
FOR /F で出来る事、その1です。
ファイルの内容を 1行ずつ取り出して、1行毎にコマンド実行する事が出来ます。

o このコマンドには、オプション delims と eol の既定値が設定されています。
    + 列を区切る delims オプション = 指定しないと、半角空白やタブで区切ります。
    + コメント行を示す eol オプション = 指定しないと、行の先頭が「;」(セミコロン)の時にスキップします。
o ですから、例えば1行を丸ごと取り出したい時は、行の中に出てこない文字を両方に指定します。
    + 「#」という文字が出てこない時は、「for /f "delims=# eol=#" %a in (ミクさん.txt)
    + この他、行の先頭に半角空白が出現しない時は、次のように書く事も出来ます。
    + 「for /f "delims= eol= " %a in (ミクさん.txt)


**** 書式
--------
for /f "usebackq [オプション文字列]" %変数名 in ( 読み込みたいファイル名 ) do 実行するコマンド
もしくは
for /f ["オプション文字列"] %変数 in ( 読み込みたいファイル名 ) do 実行するコマンド
--------

o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + 但し、変数名に限り、大文字小文字を区別します。
o /f = /F オプションです。
o usebackq = ファイル名を「"」(= 二重引用符)で括る時が出来ます。
    + 「"」(= 二重引用符)で括ると、ファイル名に空白を含む時も正しく解釈してくれます。
o オプション文字列 = 下記の表の通りです。
    + オプション文字列の指定が無い時の動作は、
        + ファイルから読み込んだ行を「半角空白、もしくはタブ文字」で区切り、最初の1つを取得します。
        + ファイルから読み込んだ行の先頭が「;」(= セミコロン)の時、その行をスキップします。
    + ファイルから取り出す時の、おすすめオプション文字列は
        + 半角空白やタブで区切りたい時は、"eol=  usebackq"
        + カンマで区切りたい時は、"eol=, delims=, usebackq"
            + eol の値を delims に合わせるのがポイントです。
            + そして、usebackq を付けると、空白付きのファイル名を扱う事が出来ます。
        + 後は、取り出したい値の位置に合わせて、 tokens=1,2 のように指定します。
o %変数名 = 変数になる名前です。変数名は1文字で指定します。(例: %i)
    + バッチファイルでは、%%変数名。「%」を2つ書きます。
    + 変数名のおすすめは、英字1文字。こちらはヘルプに書かれています。
        + 大文字小文字を区別しますので、使う時には気を付けます。
        + (仕様外の動作)実際には、英字の他に、数字や、漢字などの全角文字も使用出来ました。(= Windows XPの場合です。)
o 読み込みたいファイル名 = 次の制約があります。
    + ワイルドカード(「*」や「?」)は、事実上使用出来ません。
        + ファイルを探す時に、ワイルドカードをファイル名の一部とみなすからです。
    + 半角空白やカンマ区切りで、ファイル名を複数並べる事が出来ます。
        + ファイル名の区切り文字は、半角の空白、タブ、カンマです。(他にもあるかもしれません。)
        + 但し、先行するファイル名が見付からなかった時、後続のファイル名も読み込まれません。
        + ちなみに、オプション文字列 delims の指定は、ここでは関係ありません。
            + delimsは、ファイルから読み込んだ行に働く区切り文字です。
    + 空白などを含む名前を指定する時は、「"」(= 二重引用符)で括り、オプション文字列に usebackq を加えます。
    + ファイル名は、UNIX形式の区切り文字「/」も指定出来ます。(例「C:/ミクさん/ネギ.txt」)
    + 属性に関係なくファイルを見付つけます。確認した属性は、次の属性の組み合わせです。
        + r = 読み取り専用属性が付いているもの
        + a = アーカイブ属性が付いているもの
        + s = システムファイル属性が付いているもの
        + h = 隠しファイル属性が付いているもの
        + そして、上記の属性が全く付いていないもの
o 実行するコマンド = DO の後に書きます。
    + 複数並べたい時は、丸括弧(= 小括弧)で括る事も出来ます。
        + 括弧内で「環境変数を設定し、その値を参照する」時には、小技が必要になります。
        + 詳しくは、「バッチファイル。IF文やFOR文の中で複数コマンドを書く時の注意点
    + 大掛かりになる時は、CALL文が便利です。
    + 変数の使い方については、こちらをどうぞ
        + 「%変数の使い方
        + 「環境変数の使い方。置換と部分文字列

FOR /F のオプション文字列一覧
名前使用例意味
eoleol=;コメント行の先頭に書く文字です。1文字です。
初期値は「;」(= セミコロン)です。都合が悪い時に "eol=#"のように変更します。

o 基本的には、次の時に、1行スキップします。
    + 行の先頭が eolで指定した文字の時
        + eolの指定が無い時は、「;」(= セミコロン)です。
    + 行の先頭が列区切り文字(delimsの値)で、直後にeolの値が続く時
o 但し、行をスキップしない場合があります。
    + 下記のように、「eolとdelimsに、半角空白以外の同じ文字を指定」した場合です。

eol を無効にする方法 (Windows XP Service Pack 3の場合)
    + 半角空白以外で、delims の値と同じ値を指定すると、回避出来ました。
        + この時、FORコマンドは、「先頭の eolの値が削除された状態」で、行の値を取得します。
        + 例外は半角空白。"delims= eol= "の場合、eolは有効です。
        + また、"eol=" と書くと、「"」がeolの値になります。
    + カンマ区切りに合わせる時は、"delims=, eol=,"
    + (ヘルプにはありませんので、他のOSでは要検証)
skipskip=3ファイルの先頭で読み飛ばす行数を指定します。
指定出来る値は、1 以上です。
delimsdelims=,列区切り文字を指定します。2文字以上指定すると、単語で区切ります。
例えば「ミクさん」を指定すると、文字列「ミクさん」で区切ります。
初期値は、半角空白とタブです。
tokenstokens=1,2,3-5,*取り出す文字列の位置を指定します。
初期値は 1 です。1列目だけ取り出します。
記号の意味について
    + 「,」(= カンマ) = 例えば 1,2。別の変数として取り出します。
    + 「-」(= ハイフン) = 例えば 3-5。カンマを沢山書く時と同じです。
    + 「*」= 以降の文字列を1つの文字列として取得します。
tokensで数字を複数指定した時に使用出来る変数名
    + 使用例で、変数に%fを使っている時、次のように値が変数に入ります。
    + %f = 1列目の値
    + %g = 2列目の値
    + %h = 3列目の値
    + %i = 4列目の値
    + %j = 5列目の値
    + %k = 6列目以降の値。
    + (FORコマンドで指定した変数からのアルファベット順です)
    + (バッチファイルに書く時は、%%i のように%を2つ書きます)
delimsとの関係について
    + 行先頭の区切り文字は無視します。
    + また、区切り文字の複数並びは、1文字扱いです。
tokens で指定する数字について (Windows XP Service Pack 3の場合)
    + delimsを参照しながら、数字の位置にある値を取り出します。
    + 数字の並びに関係なく、行の先頭にある値から順に、変数に割り当てます。
    + 同じ数字を複数指定しても、取り出す値は1つです。
usebackqusebackqFOR コマンドの、IN の括弧内の解析方法を変更します。
「`」(= 逆引用符)で囲むと実行コマンド(通常は、「'」(= 一重の引用符))
「'」(= 一重の引用符)で囲むと文字列(通常は、「"」(= 二重引用符))
「"」(= 二重引用符)で囲むとファイル名。引用符無しもファイル名(通常は、引用符無しのみファイル名)
o オプション間は半角空白で区切ります。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o (設定なし) = このコマンドは、ERRORLEVELの値を更新しません。
    + 但し、FOR の中で実行するコマンドが ERRORLEVELの値を更新する事があります。
    + 「(ミクさん) の使い方が誤っています。」 = 括弧の前に IN が抜けています。
        + もしくは、変数名の前に付く「%」の数が間違っています。
        + もしくは、オプション文字列に skip=0 を指定しました。


**** 使用例
o コマンドプロンプト画面で動かす時の書き方
--------
rem ファイル名を指定する方法
for /f %i in (ミクさん.txt) do echo %i

for /f %i in (ミクさん.txt ネギ.txt) do echo %i
for /f "eol=, delims=, tokens=1-3 usebackq" %i in ("ミクさんの髪は 青緑.txt") do echo %i, %j, %k
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
    + %変数名 = 変数になる名前です。変数名は1文字で指定します。(例: %i)

o バッチファイルで動かす時の書き方
--------
for /f %%i in (ミクさん.txt) do echo %%i

for /f %%i in (ミクさん.txt ネギ.txt) do echo %%i
for /f "eol=, delims=, tokens=1-3 usebackq" %%i in ("ミクさんの髪は 青緑.txt") do echo %%i, %%j, %%k
--------

    + 変数名の前に「%」を2つ付けます。


**** 機能
o 指定したファイルを1行ずつ取り出して、実行します。

o ファイルから読み込む時、実際にデータの入っている行だけを読み込みます。
    + 空行とコメント行はスキップします。
o オプション文字列 eol (= コメント行の開始文字)について
    + Windows XPのヘルプでは、行末指定文字のように書かれていましたが、行の先頭で指定したときだけ有効です。


**** メモ
o オプション文字列 eol を指定しない時も、ファイルの各行の先頭文字に要注意です。
    + データの先頭に「;」(= セミコロン)が入る行は、スキップ対象になります。
    + 書式欄の説明にある、eolの値を無効にする方法がおすすめです。
    + なお、オプション文字列の最後を eol=" で終えると、「"」が先頭文字になりました。
o 実行時に「More ?」と質問された時は、おそらく文法誤りです。
    + 原因はおそらく、引用符の左右の数が合っていません。
    + とりあえず、「Ctrl」キーを押しながら「C」キーを押すと、止まります。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
    ▼FOR = 繰り返し実行する
    ▼Windowsコマンド。制御文と環境変数▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > FOR /F その2 = コマンド実行結果を1行ずつ取り出して実行する
    FOR /F その3 = 指定した文字列の分割結果を取り出して実行する
(2012年2月5日追加。eolが有効、無効となる条件)
(2012年2月3日変更。eolとdelimsの両方に半角空白を指定した時、eolは有効)
(2011年6月7日訂正。書式欄にて、tokensの例を訂正。"tokens 3-5"の場合、変数3つを使用)
(2011年5月20日追加。メモ欄にて、空行とコメント行はスキップ)
(2011年5月18日訂正。オプション文字列eolとtokensの説明)

2011年5月16日月曜日

FOR = 繰り返し実行する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。制御文と環境変数
○Windows XP
o 数を数えて実行する
FOR /L = FOR文で普通に数を数える方法

o ファイル名やフォルダー名を取り出して実行する
FOR のオプション無し = FOR文でファイルだけを処理する、もしくは、文字列を処理する
FOR /D = FOR文でフォルダーだけを処理する、もしくは、文字列を処理する
FOR /R = FOR文でサブフォルダーも処理対象にする
FOR /F + DIR /B = ファイル名を順番に取り出して実行する方法

o 色々なものを取り出して実行する
FOR /F その1 = ファイルを1行ずつ取り出して実行する
FOR /F その2 = コマンド実行結果を1行ずつ取り出して実行する
FOR /F その3 = 指定した文字列の分割結果を取り出して実行する
----
FOR コマンドを使うと、繰り返し実行を簡単に行う事が出来ます。


==
関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。制御文と環境変数▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > GOTO = 指定したラベルに移動する
    CALL = バッチファイルやラベルを呼び出す
    PAUSE = 処理を一時停止する

Bloggerのサービス状態を確認する方法 - Blogger

Blogger
Bloggerのサービス状態を確認したい時は、Blogger Status を確認する方法が簡単です。


**** 手順
o ▽Blogger Statusを確認します。
    + 日本語で読みたい時は、ページの上にある Google翻訳の「翻訳」ボタンを押します。
    + 大きなメンテナンスや障害が発生した時に、更新されるみたいです。
    + 投稿不可能の時は、ログイン画面の所からリンクが貼られています。
o 後は、必要に応じて、次の2つのサイトを確認します。
    + Blogger (on Twitter) = ▽http://twitter.com/blogger (英語)
        + 対応途中の情報は、こちらで確認する事が出来ます。
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2011年5月14日土曜日

オートメーション項目の意味。音声編 - Music Maker

オートメーション
○MM3 ○(注記あり)MM2 ○(注記あり)MM1
音声(= 音素材、映像の音声部分)に対して使用出来る、オートメーション項目の一覧です。

o MIDIの音素材については、トラックオートメーションのみサポートしています。
o 音声付き映像を貼り付けた時は、映像と音声が別のトラックに分かれます。
    + 音声を操作したい時は、貼り付けた時に下に出来るトラックを操作します。
o 映像については、「オートメーション項目の意味。映像編


音声に関するオートメーション項目
名前意味
ボリューム音量つまみです。下に下げると、音が小さくなります。
上が音量そのまま、下が最小(おそらく音量0)。初期値は一番上です。
パノラマ定位 = ステレオスピーカー上の音を鳴らす位置です。
上が左、下が右。初期値は中央です。
ディストーション音を歪ませます。
上が最大、下が無し。初期値は一番下です。
FX1レベル
(FX1 Level)
センド・エフェクト・チャンネル FX1に送る、トラックの音の量です。
上がおそらく全量。下はおそらく無し。初期値は中央です。
元のトラックに設定されているエフェクトも適用されます。
Music Maker (1), 2では、トラックオートメーションのみサポートしています。
FX2レベル
(FX2 Level)
センド・エフェクト・チャンネル FX2に送る、トラックの音の量です。
上がおそらく全量。下はおそらく無し。初期値は中央です。
Music Maker (1), 2では、トラックオートメーションのみサポートしています。
スムージングフィルタ音を丸くします。
ポイントを下げると、音が篭った感じになります。初期値は一番上。
この他、ポイントを下げると、叩くような音が増える事があります。
シャープフィルタ音に、乾いた感じや湿った感じを与えます。
上が乾いた音、下が湿った音です。初期値は中央です。
この他、ポイントを下げると、叩くような音が増える事があります。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.6
o Music Maker 2  15.0.2.2 -- 「FX1レベル」「FX2レベル」のオブジェクトオートメーションは非サポート
o Music Maker (1)  13.0.3.4 -- 「FX1レベル」「FX2レベル」のオブジェクトオートメーションは非サポート


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関連ページ:
    ▼オートメーション
    ▼映像を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > 定位(音を鳴らす位置)を時間変化させる パノラマ
    センドエフェクトに送る音量を時間変化させる FX1レベルとFX2レベル
    センドエフェクトを使って、オーディオエフェクトを時間変化させる
    +
    オートメーションの使い方

2011年5月13日金曜日

オートメーション項目の意味。映像編 - Music Maker

オートメーション
△MM3 ○MM2 ○MM1
映像(= 画像、映像の映像部分、テキスト)に対して使用出来る、オートメーション項目の一覧です。

o 音声付き映像を貼り付けた時は、映像と音声が別のトラックに分かれます。
    + 映像を操作したい時は、貼り付けた時に上に出来るトラックを操作します。
o 音声については、「オートメーション項目の意味。音声編


全バージョン共通で使用可能な、映像系オートメーション項目
名前意味
ビデオの「サイズ/ポジション」
X-pos.横の位置です。
上が右移動、下が左移動。初期値は中央です。
Y-pos.高さです。
上が上移動、下が下移動。初期値は中央です。
ズーム拡大縮小です。
上が拡大、下が縮小。初期値は中央です。
横に伸ばします。
上が伸長、下が収縮。初期値は中央です。
高さ縦に伸ばします。
上が伸長、下が収縮。初期値は中央です。
回転回転します。
上が右回転、下が左回転。初期値は中央です。
o Music Maker 3 では、オブジェクトオートメーションのみサポートしています。

Music Maker (1), 2 専用の、映像系オートメーション項目
ビデオの「カラーコントロール」(Music Maker (1), 2専用)
輝度光の強さです。
上が強、下が弱(= 黒化)。初期値は中央です。
彩度色の強さです。
上が原色化、下が白黒化。初期値は中央です。
カラーアングル色相環上にある色の位置を回転移動します。
初期値は中央です。上が色相環上を右回転で移動(= 黄色なら青色方向へ)、下が色相環上を左回転で移動(= 黄色なら赤色方向へ)。初期値は中央です。
コントラスト鮮やかさ。
上が色み増加、下が色み削減。初期値は中央です。
選択輝度(Gamma)ガンマ値を補正します。元データに色を近づける時に使います。
上が明るめ、下が暗め。初期値は中央です。
赤成分です。
上が増幅 = 赤化、下が低減 = 青緑化。初期値は中央です。
緑成分です。
上が増幅 = 緑化、下が低減 = 紫化。初期値は中央です。
青成分です。
上が増幅 = 青化、下が低減 = 緑黄化。初期値は中央です。
ビデオレベルビデオ信号を送る強さを弱めます = 暗くなります。
上がそのまま、下が真っ暗。初期値は上です。
カラー修正(アングル)おそらく、カラー修正レベルの効果に対して、色相を回転します。
初期値は中央です。
カラー修正レベル色眼鏡を通します。
上が赤み強化、下が緑み強化。初期値は中央です。
ビデオの「2Dエフェクト」(Music Maker (1), 2専用)
渦潮画像を渦潮のように回転します。
上が右回転、下が左回転。初期値は中央です。
魚眼中央付近を横に膨らませます。
上が効果追加、下がそのまま。初期値は下です。
レンズ画像全体が画面に入るように縮小してから、レンズを変化させたような効果を追加します。
上が効果追加、下がそのまま(= サイズ調節のみ)。初期値は下です。
ブラー不明。モーションブラーかと思いましたが、プレビュー画面では違いが分かりませんでした。
初期値は下です。
画像に砂状のモザイク効果を与えます。
上が効果追加、下がそのまま。初期値は下です。
エロージョン暗い色を強調し、マジックで描いたような感じにします。
上が効果追加、下がそのまま。初期値は下です。
拡張明るい色を強調し、マジックで描いたような感じにします。
上が効果追加、下がそのまま。初期値は下です。
モザイク色の粒を格子状にします。
上が色の粒を拡大、下がそのまま。初期値は下です。
柔らかくする色の境界を、少し曖昧(あいまい)にします。
上が曖昧化、下がそのまま。初期値は下です。
エンボス版画の原版のようにします。
上が強調、下がそのまま。少し上に動かしただけでは、平らになります。初期値は下です。
ソラライズ部分的に色を反転させます。
上が全部反転、下がそのまま。初期値は下です。
ボステライズ塗り絵のように変化させます。といっても、近い色で塗り潰すだけです。
上が塗り絵強調、下がそのまま。初期値は下です。
ビデオの「ブレンド」(Music Maker (1), 2専用)
オリジナルにスタティック効果をブレンド(未調査です。)


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.6 -- 「サイズ/ポジション」関連のみ。トラックオートメーション非サポート
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


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関連ページ:
    ▼オートメーション
    ▼映像を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > 映像の表示位置を調節する
    画像素材に動きをつける
    画像を綺麗に回転させる
    +
    オートメーションの使い方

2011年5月11日水曜日

/dev/null = 常に空のファイル名(Gawk専用) - AWK

AWKの入出力とコマンド実行機能
○Gawk on Windows ○Gawk ×mawk32 ×Mawk ×awk
常に空のファイルです。

o 出力を一時的に、どこにも送りたくない時に便利です。
o Gawk限定の機能です。


**** 書式
--------
"/dev/null"
--------

o 文字列の形で指定します。


**** 使用例
--------
BEGIN {
  print "空のファイルに出力します。上書きモードの書き方。" > "/dev/null";
  print "空のファイルに出力します。追加モードの書き方。" >> "/dev/null";

  devnull = "/dev/null";
  print "変数にして指定する事も出来ます。ミクさん。" > devnull;
}
--------

o 行末のセミコロンは、C言語の書き方に合わせました。無くても動きます。


**** 機能
o 常に空のファイルを示すファイル名です。
o Gawk限定の機能です。


**** メモ
o 他の処理系の場合は、コマンドプロンプト画面やシェル側で対応する方法が簡単です。
    + 実在するファイルに書き出して、後でそのファイルを削除する方法
    + 表示を全部消したい時は、常に空のファイルに書き出す方法
        + Windowsの場合は「NUL = 表示結果をどこにも書き込まない、特殊なファイル


**** 確認した処理系
o Gawk on Windows 3.1.7
o Gawk for Windows 3.1.6
o mawk MBCS (32bit版) 1.3.3 -- 非対応
o Mawk for Windows 1.3.3 -- 非対応
o original = the one true awk(updated May 1, 2007) -- 非対応


==
関連ページ:
    ▼AWKの入出力関数とコマンド実行機能▼ABC順
    ▼AWKプログラムを書く▼ABC順
    ▼AWK
    ▼制作メモ
    > AWKプログラムで使用可能な特殊ファイル名。標準入力、標準出力、標準エラー出力など

/dev/stdout = 標準出力を示すファイル名 - AWK

AWKの入出力とコマンド実行機能
○Gawk on Windows ○Gawk ○mawk32 ○Mawk ○awk
AWKでは、標準出力をファイル名として指定する事が出来ます。

o print文の出力先を一時的に標準出力に切り替えたい時に、便利です。
o 出力先を指定せずにprint文やprintf文を使うと、AWKは標準出力に出力します。


**** 書式
--------
"/dev/stdout"
--------

o 文字列の形で指定します。


**** 使用例
--------
BEGIN {
  print "標準出力に出力します。1行目はファイルがあれば上書き" > "/dev/stdout";
  print "標準出力に出力します。2行目は追加書き" > "/dev/stdout";

  print "標準出力に出力します。ファイルがあれば後ろに追加" >> "/dev/stdout";
  print "標準出力に出力します。2行目は追加書き" >> "/dev/stdout";

  stdout = "/dev/stdout";
  print "変数にして指定する事も出来ます。ミクさん。" > stdout;
}
--------

o 行末のセミコロンは、C言語の書き方に合わせました。無くても動きます。


**** 機能
o 標準出力を示すファイル名です。


**** メモ
o Gawkの場合は、"/dev/fd/1" という書き方も可能です。
o Windows のコマンドプロンプト画面から標準エラー出力だけ取り出す方法は「標準出力と標準エラー出力。AWKプログラムの出力結果をファイルに書き出す方法


**** 確認した処理系
o Gawk on Windows 3.1.7
o Gawk for Windows 3.1.6
o mawk MBCS (32bit版) 1.3.3
o Mawk for Windows 1.3.3
o original = the one true awk(updated May 1, 2007)


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関連ページ:
    ▼AWKの入出力関数とコマンド実行機能▼ABC順
    ▼AWKプログラムを書く▼ABC順
    ▼AWK
    ▼制作メモ
    > /dev/stderr = 標準エラー出力を示すファイル名
    /dev/null = 常に空のファイル名
    AWKプログラムで使用可能な特殊ファイル名。標準入力、標準出力、標準エラー出力など

2011年5月10日火曜日

センドエフェクトに送る音量を時間変化させる方法。 FX1レベルとFX2レベル - Music Maker

オートメーション
○MM3 △MM2 △MM1
オートメーションを使うと、センドエフェクトに送る音量を時間変化させる事が出来ます。

o 操作する項目は、「FX1 レベル」(FX1 Level)もしくは「FX2 レベル」(FX2 Level)です。
o ミキサーの設定は、変更する必要はありません。
o Music Maker (1), 2は、トラックオートメーションのみ対応しています。


**** 手順
o 最初に、操作するセンドエフェクトのトラック番号(FX1 や FX2)を覚えておきます。
    + 忘れた時は、ミキサーを開いて確認します。
    + 詳しくは「センドエフェクトの使い方
o 次に、オートメーションを選択して、「ダイナミクスエフェクトエディタ」画面を開きます。
    + Music Maker (1), 2は、トラックオートメーションのみ対応しています。
    + 詳しくは「オートメーションの使い方
o そして、操作したい項目にチェックを付けて、オートメーション曲線を描きます。
    + Music Maker 3以降は、「FX1 レベル」もしくは「FX2 レベル」
    + Music Maker (1), 2は、「FX1 Level」もしくは「FX2 Level」
o 曲線の高さの意味は
    + 一番上 = 最大量(= おそらく100%)
    + 一番下 = 最小量(= おそらく0%。但し Music Maker 3は例外あり)
    + 初期値は、中央(= おそらく50%)


** 留意点
o Music Maker (1), 2は、トラックオートメーションのみ対応しています。
o Music Maker 3で複雑な使い方をしていると、次のような音が鳴る事がありました。
    + 先頭の音素材で、FX2に送らなくても FX2 の加工音が混じるパターン
        + この時は、アレンジメントを読み込み直すと直りました。
    + オブジェクトオートメーション使用時に、音が鳴らないパターン
        + この時は、再生中にオブジェクトをクリックなどすると、突然直りました。
o 但し、再現は出来ていません。原因は、ウイルスチェックソフトなどの外部要因かもしれません。


**** メモ
o オートメーション使用時、ミキサーの設定を変更する必要はありません。
o 理由は、オートメーションのFX項目を有効にすると、Music Makerは、対応するミキサーの送信量設定を無視するからです。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.6
o Music Maker 2  15.0.2.2 -- オブジェクトオートメーションのFX項目は非サポート
o Music Maker (1)  13.0.3.4 -- オブジェクトオートメーションのFX項目は非サポート


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関連ページ:
    ▼オートメーション
    ▼音を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > センドエフェクトを使って、オーディオエフェクトを時間変化させる
    残響の途中で残響音を無くす
    オートメーション項目の意味。映像編
    +
    オートメーションの使い方
(2011年5月10日変更。判定でMusic Maker 2以下を△)

センドエフェクトの使い方 - Music Maker

オーディオエフェクト
ミキサー
○MM3 ○MM2 ○MM1
センドエフェクトは、トラックの音に、トラックの音を加工した音を重ねるタイプのエフェクトです。
元の音の響きを残したまま、演奏の雰囲気を作りたい時に便利です。

o 指定した割合だけ、加工した音を混ぜる事が出来ます。
o 複数トラックに対して、同じ設定を使う事が出来ます。
o トラック毎に、センドエフェクトに送る量を変える事が出来ます。
o オートメーションを併用すると、センドエフェクトに送る量を時間変化させる事も出来ます。
    + 詳しくは「センドエフェクトに送る音量を時間変化させる方法。 FX1レベルとFX2レベル


**** 手順
o ミキサーを開きます。
    + Music Maker画面上で「M」キーを押す方法が簡単です。
o 使用するトラックの丸いつまみの上にある、2つの横枠部分に注目します。
    + Music Maker (1), 2の場合は、横枠の中に「FX1」などと書かれています。
    + 上の横枠を操作するとセンド・エフェクト・チャンネル「FX1」に送ります。
    + 下の横枠を操作するとセンド・エフェクト・チャンネル「FX2」に送ります。
o 使用したい横枠の左端をクリックし、クリックした状態で右にマウスを少し動かします。
    + ミキサー画面の右側に、FX と書かれた縦枠(FX1)が出現します。
    + FX2(= 下の横枠)を使う場合は、もう一度、同じ操作を行います。
        + ミキサー画面の右側に、2つ目のFX と書かれた縦枠(FX2)が出現します。
o もう一度、使用したい横枠の左端をクリックし、クリックした状態で右にマウスを動かします。
    + 左から色付きの横棒が出てきます。
    + 一番右まで伸ばすと、最大音量(= おそらく100%)をセンド・エフェクト・チャンネルに送ります。
o FX と書かれた枠で、重ね合わせたいエフェクト設定を行います。
o 「FX1」には、初期設定でリバーブが設定されています。不満な時は、設定変更を行います。
    + リバーブの設定変更は、左上の「FX」ボタン。
    + 出てくる重箱の、上から2段目の左側に注目します。
    + リバーブの電源ボタンは左端。光っていますので、不要でしたら切ります。


**** メモ
o 一度呼び出した「FX1」枠や「FX2」枠は、送る量を 0 に戻しても残ります。


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 第3-6章128ページ。
o Music Maker 2 = 第18章128ページ。
o Music Maker(1) = 第11章67ページ。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.6
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼ミキサー
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > センドエフェクトを使って、オーディオエフェクトを時間変化させる
    再生途中で雑音が入る時の確認ポイント
    Music Maker(1)で音の大きさが変に揺れる場合の回避方法
    +
    ミキサーの使い方
(2011年5月10日追加。FXの枠を表示する操作)

2011年5月9日月曜日

GRAFTABL = 現在の画面の言語設定を切り替えて、グラフィックスモードを使用可能にする(= 32ビット専用)- Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。画面表示と印刷関連
○Windows XP(32ビット)
現在の画面の言語設定を切り替えます。また、グラフィックスモードを使用可能にします。

o (1980年代の)古いパソコン向けのコマンドです。
    + 通常は CHCP コマンドを使います。
o このコマンドは、64ビットバージョン(x64 と Itanium)では、廃止されたみたいです。


**** 書式
--------
graftabl コードページ番号
--------

o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o コードページ番号 = 数字で指定します。

GRAFTABL コマンドで指定出来るコードページ番号
コード意味補足説明
37IBM EBCDIC アメリカとカナダ用文字化け
437アメリカ合衆国公式サポート
500IBM EBCDIC インターナショナル文字化け
737ギリシャ文字別の言語を表示
775バルト諸国別の言語を表示
850マルチリンガル (ラテン I)公式サポート
852スラブ語 (ラテン II)公式サポート
855キリル文字 (ロシア)公式サポート
857トルコ語公式サポート
860ポルトガル語公式サポート
861アイスランド語公式サポート
863カナダのフランス語公式サポート
865北欧の言語公式サポート
866ロシア語公式サポート
869現代ギリシャ語公式サポート
874タイ語別の言語を表示
875IBM仕様の現代ギリシャ語文字化け
    + Windows XP の32ビット版で確認しました。
    + 「公式サポート」= マイクロソフト社の公開資料(= 機能欄を参照)に明記されていた番号です。
    + 「別の言語を表示」= 別の文字コード表が割り当てれている番号です。
    + 「文字化け」= バッチファイルから呼び出すと、明らかな表示不正を起こした番号です。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
o 1 = エラー。指定出来ない値。0 や 932 (= 日本語)
    + 「無効なスイッチです」 = 指定したコードページは非サポートです。
    + 「Invalid switch」 = 指定したコードページは非サポートです。
o 2 = エラー。指定出来ない数値
    + 「パラメータの値が正しくありません」 = 指定したコードページは非サポートです。
    + 「Parameter value not allowed」 = 指定したコードページは非サポートです。


**** 使用例
--------
graftabl 437
--------

    + コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。


**** 機能
o 現在の画面の言語設定を切り替えます。
o また、CGA 規格のグラフィックスモードを使用可能にします。
    + CGA 規格は、1980年代に流行した画面表示規格です。
    + グラフィックスモードは、CGA 規格の一部です。最大 640ピクセル * 200 ピクセルで画面表示する事が出来ます。

o このコマンドは、64ビットバージョン(x64 と Itanium)では、廃止されたみたいです。
    + 詳細は、「▽Graftabl (Microsoft TechNet)


**** メモ
o 通常は、CHCPコマンドを使います。
o Windows XP の場合、CHCP コマンドと同じ値を設定する必要はありません。
    + CHCP コマンドを実行すると、内部で GRAFTABL のコードページ番号も更新していました。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3  (+ 32ビット。Windows Update 2011年4月版)


==
関連ページ:
    ▼画面表示と印刷関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > TITLE = 現在のコマンドプロンプト画面のタイトルを変更する
    BREAK = 何もしない。DOSシステムとの互換用
    NUL = 表示結果をどこにも書き込まない、特殊なファイル
    +
    CHCP = 現在の画面の言語設定(= 文字コード)を変更する
(2011年5月9日変更。コード表の公式サポート外の番号で、明確な文字化け以外は、別の文字コード)

コマンドの説明文を、英語で表示する方法 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ヘルプ関連
○Windows XP
コマンドの説明文は、英語で表示する事も出来ます。
CHCPコマンドで、表示中画面のコードページを 437(= 米国)に切り替える方法が簡単です。


**** 手順
-------
chcp 437
help dir

rem # この画面を使い続ける時は、表示を元に戻します。
chcp 932
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。

o 画面を閉じる時は、最後の chcp 932 を発行する必要はありません。
    + CHCP コマンドの有効範囲は、開いている画面だけだからです。


**** メモ
o Windows XPの場合は、CHCPコマンドの代わりに、us.bat や jp.bat を使用出来する事も出来ます。
    + これらのコマンドの中身は、chcp 437 と chcp 932です。



**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


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関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。ヘルプ関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > リンク。Windowsコマンドに関する公式情報の在り処
    HELP = Windowsコマンドの説明文を表示する
    VER = Windowsのバージョンを表示する

2011年5月7日土曜日

コードページ番号。その意味と一覧の在り処 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。画面表示と印刷関連
コードページ番号は、言語設定を数字で表現したものです。
コマンド(CHCPGRAFTABL、MODE)やプログラムで、他の言語設定に切り替える時に使います。


**** 一覧表の在り処
o 一覧表は、マイクロソフト社の開発者向けサイトで公開されていました。(英語です)
▽Code Page Identifiers (Windows)

o なお、GRAFTABL コマンドで指定出来る文字コードは、これらの内の一部です。


**** コードページ番号の例
o 932 = 日本語。Shift-JIS の Windows 仕様です。
o 65001 = UTF-8
    + Windows XPの CHCP コマンドでは、設定出来ました。
    + Windows XPの GRAFTABL コマンドで指定すると、エラーになりました。
o 20932 と 51932 = EUC-JP は2種類登録されていました。
    + Windows XPの CHCP コマンドでは、20932 のみ設定出来ました。
    + Windows XPの GRAFTABL コマンドで指定すると、エラーになりました。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3  (+ Windows Update 2011年4月版)


==
関連ページ:
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    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > ECHO = 画面に文字を表示する、または文字の表示方法を制御する
    TYPE = テキストファイルの内容を表示する
    MORE = テキストファイルの内容を1画面ずつ表示する
    +
    CHCP = 現在の画面の言語設定(= 文字コード)を変更する
(2011年5月7日変更。冒頭のCHCP綴りを訂正)

2011年5月6日金曜日

BREAK = 何もしない。DOSシステムとの互換用 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。画面表示と印刷関連
○Windows XP
何もしません。DOSシステムとの互換用に残されています。

o ヘルプの説明によると、「DOS システム上では、Ctrl+C キーの拡張チェック機能を設定または解除します」との事です。


**** 書式
--------
break
--------

o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o (設定なし) = このコマンドは、ERRORLEVELの値を更新しません。


**** 使用例
--------
break
echo 何も起こりませんでした。ミクさん。
--------

    + コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。


**** 機能
o 何もしません。DOSシステムとの互換用に残されています。


**** メモ
o 他の言語の break 文とは、意味が異なります。

** 「break /?」コマンドで表示される説明文について
o 説明文の抜粋です。
--------
(前半は省略)
Windows XP プラットフォームでコマンド拡張機能を有効にして実行中の場合、
デバッガによるデバッグ時に BREAK コマンドはハードコード ブレークポイント
を入力します。
--------

o 一見、「バッチファイルのデバッガ、もしくはデバッガのための仕組みが存在する」ように見えます。
o でも、単語の並びを見ると、「Windows 開発者が Windows 本体のデバッグを行っている時の、コマンドプロンプトの挙動」を指しているような気がします。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
    ▼画面表示と印刷関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > NUL = 表示結果をどこにも書き込まない、特殊なファイル
    環境変数 MORE = MOREコマンドの既定のオプションを指定する

MIDIファイルをソング(= 内臓曲)に登録する方法 - CASIO WK-210

CASIO WK-210(= 電子キーボード)
電子キーボード WK-210には、MIDIファイルを取り込んで演奏する機能があります。
電子キーボードに MIDIファイルを送る時は、データマネージャーを使います。

o 電子キーボードに送る事が出来るMIDIファイルは、拡張子が MID のファイルです。


**** 手順
o 予め、CASIOのホームページから、データマネージャーを入手します。
    + 入手手順は、「データマネージャーを入手する

o 電子キーボードの電源を入れます。
    + 電源が入っていると、画面が青く光ります。
    + 操作中の場合は、操作を終えて元の画面に戻します。
o 電子キーボードで次の操作をしている時は、一旦終わらせます。
    + 録音(= レコーダー)
    + 自動伴奏の編集
    + 音のサンプリング
    + スプリットポイント変更
    + ( SDメモリーカードの操作、、、は、WK-210にはありません。 )
    + データマネージャーの取扱説明書によると、これらの時にはデータ操作が失敗します、との事でした。
o 作曲ツールを起動中の場合は、作曲ツールを終了します。
o データマネージャー(DataManager.exe)を起動します。
o エクスプローラーで、データマネージャーのあるフォルダーの下にあるフォルダー「CASIODataManagerData」を開きます。
o 転送したいMIDIファイル(= 拡張子は MID)を、開いたフォルダーに置きます。
    + 電子キーボードの画面に表示される名前は、半角英数字で8文字です。
o 左上の選択欄を「USER SONG」に切り替えます。
o 左側の大きな欄の右上にある、「Reload」ボタンを押します。
o 転送可能なファイル名の一覧が表示されますので、送信したいファイル名をクリックして選びます。
o 右側の大きな欄で、送信先を選びます。
o 2つの大きな欄の間の2つのボタンの内、右向き矢印をクリックします。
o 送信が始まりますので、終わるまで待ちます。途中で質問が出てきましたら、「OK」方向で返事します。
o 操作が終わりましたら、データマネージャーを終了します。


**** メモ
o 製品仕様を見ると「GMレベル1準拠」とありました。
    + GM音源用にMIDIを打ち込むと、パソコンと同じように音を鳴らす事が出来そうです。
o 送信したMIDIファイルは、153番以降に登録されます。
o 送る事が出来るMIDIファイルは、拡張子が MID のファイルです。
    + 取扱説明書によると、フォーマット0 と フォーマット1 をサポートしているとの事です。


**** マニュアルの説明場所は
o データマネージャーの操作マニュアル = 「操作方法」


**** 確認した機器
o WK-210 (CASIO)


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関連ページ:
    ▼CASIO WK-210(= 電子キーボード)
    ▼制作メモ
    > ソング(= 内臓曲)を鳴らす
    CASIO製品の取扱説明書をパソコンで見る

ソング(= 内臓曲)を鳴らす方法 - CASIO WK-210

CASIO WK-210(= 電子キーボード)
電子キーボード WK-210には、練習用の曲が多数入っています。

o 試聴したり、演奏の練習をする事が出来ます。
o パソコンと接続している場合は、MIDIファイルを電子キーボード上で鳴らす事も出来ます。


**** 手順
o 「SONG BANK」ボタンを押します。
    + 青い画面の右側に並んでいる 3つの横長ボタンの内、一番下のボタンです。
o そのボタンの右隣にあるテンキー(= 数字ボタン)で、鳴らしたい曲の番号を3桁で入力します。
    + 曲番号の確認方法は、下のメモ欄の通りです。
    + 3桁未満の時は、「001」のように、先頭に 0 を付けます。
    + 数字を間違えた時は、もう一度 3桁入力します。
o 「再生/停止」ボタンを押します。
    + 横に並んでいる縦長ボタンの内、左から5つ目。少し幅の広いボタンです。

o 停止する時は、もう一度「再生/停止」ボタンを押します。


**** メモ
o 使用出来る曲は、102曲 + 脳にキク 50曲(+ 自分で登録した曲。最大10曲)です。
    + 世界の曲。民謡など = 001番から 045番まで
    + クリスマス向けの曲 = 046番から 050番まで
    + ピアノ曲やクラシック = 051番から 100番まで
    + 脳にキク曲 = 101番から 150番まで
    + デモ曲 = 151番から 152番まで
    + 自分で登録した曲 = 153番から 162番まで
    + 曲目の詳細は、取扱説明書の「資料」-「ソングリスト」にあります。
o 付属の楽譜を見た限りでは、簡単に弾けるようにアレンジが入っているみたいです。
o この他、演奏速度を変えたり、片手分だけ音を消すなどの調節が出来ます。
    + 詳しくは、取扱説明書の「ソング(内臓曲)を鳴らそう」をご覧下さい。

** パソコン連携について
o パソコンとUSB接続している場合は、MIDIファイルを電子キーボード上で鳴らす事も出来ます。
    + データマネージャーを使って、パソコンから電子キーボードに登録する形になります。
    + 詳しくは、「MIDIファイルをソング(= 内臓曲)に登録する方法
o 自分で登録した曲については、運指表示は出ません。
    + 必要な時は、別途楽譜を入手するか、MIDIファイルから楽譜にする製品を使います。


**** マニュアルの説明場所は
o WK-210 取扱説明書 = 「ソング(内臓曲)を鳴らそう」
o 曲番号の確認は、WK-210 取扱説明書の「資料」-「ソングリスト」


**** 確認した機器
o WK-210 (CASIO)


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2011年5月5日木曜日

9 (Nine) - 青い私.

青い私
私は空を飛ぶ為に、
ずっと今まで生きてきた。

誰もが無理だというけれど、
いつも空の夢を見て、
私の心は雲の上。


私は空を飛ぶ為に、
ずっと今まで耐えてきた。

誰もが駄目だというけれど、
いつも足元、地面を見つめ、
私の貯え、海の底。


この足元に広がる景色。
吹き上げる強い風。

私は今、空を飛ぶ。
私は今、生きている。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = 9 (Nine)
o 分類 = 青い私
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2010-05-05 on Blogger


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関連ページ:
    ▼青い私
    ▼作品紹介
    ▼目次
    > お化けの明日
    出会い

確かなお碗 - 赤い私.

赤い私
小さい時の、確かな思い。お碗を眺めて思い出す。

大好きだった、砂糖の味覚。大好きだった、卵の白身。
小さい時の幸せは、今では、もう、覚えていない。

嫌いだった粒餡(つぶあん)に、大嫌いな、豆ご飯。
食べても食べても無くならない、大根のお味噌汁。
かつての恐怖の食べ物を、今では平気で食べている。

確かな思いは零(こぼ)れ落ち、お碗に残るは僅(わず)かな思い。
違和感のある建物の中、確かに私はそこに居た。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = 確かなお碗
o 分類 = 赤い私
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2011-05-05 on Blogger


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関連ページ:
    ▼赤い私
    ▼作品紹介
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    > ▼青い私

2011年5月4日水曜日

データマネージャーを入手する方法 - CASIO WK-210

電子キーボード WK-210とパソコンとの送受信手順
CASIOでは、パソコン所有者向けに「データマネージャー」プログラムを無料で公開しています。
データマネージャーを使うと、次の事が出来ます。

o 電子キーボードが記憶している情報を、パソコンにバックアップする事が出来ます。
o MIDIファイル(= 拡張子が MIDのファイル)を、電子キーボードに送信する事が出来ます。
    + = MIDIファイルを、電子キーボードの音で鳴らす事が出来ます。


**** 確認点
o データマネージャーのバージョンは、2種類公開されていました。
    + 説明を良く読んで、使っている電子キーボードに対応したバージョンを入手します。
    + 2011年5月現在、WK-210に対応したバージョンは 5.0でした。


**** 手順(= 電子キーボード WK-210の場合。2011年5月現在)
o ブラウザーで、▽CASIOの電子楽器サポートページを開きます。
o 後は、次の要領でページを辿ります。
    + 「ソフトウェアダウンロード」をクリックします。
    + 次のページで、対応するデータマネージャーへのリンクをクリックします。
        + 対応機種に WK-210 が含まれているバージョンを選びます。
    + 次のページに書かれている「本ソフトウェアのダウンロードおよびご利用の条件」を読んで、「同意する」をクリックします。
    + 次のページで、必要なファイルをダウンロードします。
        + zipファイル = データマネージャー本体です。
        + pdfファイル = 取扱説明書です。
o ダウンロードが終わりましたら、zipファイルを展開(= 解凍)します。
o 念の為、ウイルスチェックも行います。
o 展開したフォルダーの中に入っている DataManager.exe が、データマネージャーのプログラムです。


**** メモ
o 取扱説明書のPDFファイルを開く事が出来ない時は、Adobe Readerの最新版を入手して、インストールします。


**** マニュアルの説明場所は
o WK-210 取扱説明書 = 「他の外部機器と接続する」-「本機のデータをパソコンに保存する/本機のソングや自動伴奏を増やす」-「データマネージャーをダウンロードする」


**** 確認した機器
o WK-210 (CASIO)


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関連ページ:
    ▼電子キーボード WK-210とパソコンとの送受信手順
    ▼CASIO WK-210(= 電子キーボード)
    ▼制作メモ
    > ▼電子キーボード WK-210の演奏用設定項目
    +
    USBケーブル(= パソコンと電子キーボードの接続用)を購入する
    電子キーボード WK-210 とパソコンを接続する
    電子キーボード CASIO WK-210を使って Music Makerに MIDI入力する
    電子キーボードWK-210のMIDIチャンネル(パソコンへの送信用)を変更する
(2011年5月5日変更。操作手順をマニュアルに準拠)

Visual C++で普通のコンソールアプリケーションを作る方法 - Visual C++ Express

Visual C++
○2010 Express
Visual C++ で作る事が出来るのは、画面操作するプログラムだけではありません。
C言語の参考書に載っているような、コマンドプロンプト画面で動くプログラムを作る事も出来ます。

o プロジェクトを作る時は、「Win 32 コンソールアプリケーション」を選択します。
o C言語標準の書き方を守りたい時は、マクロ定義などが必要です。


**** 手順
o 上のメニューから「ファイル(F)」-「新規作成(N)」-「プロジェクト(P)   Ctrl+Shift+N」
o 「新しいプロジェクト」画面が出てきますので、次のように入力します。
    + 画面の左側で、「Win32」を選びます。
    + 画面の右側で、「Win32 コンソール アプリケーション」を選びます。
    + 画面の下の方に目を落として、プロジェクトの名前を入力します。
    + 必要に応じて、場所などを変更します。
    + 入力が終わったら、右下にある「OK」ボタンを押します。
o 「Win32 アプリケーション ウィザード」画面が出てきますので、次のように入力します。
    + 右下にある「次へ >」ボタンを押します。
    + アプリケーションの種類が「コンソールアプリケーション」になっている事を確認します。
    + 全部のファイルを自分で作りたい時は、「追加のオプション」の文字の下にある「空のオブジェクト(E)」をクリックします。
    + 入力が終わったら、右下にある「完了」ボタンを押します。


**** メモ
o プロジェクトを新規作成した時に出来る全てのソースファイルは、stdafx.hをインクルードしています。
    + 全ソースファイルに記述したいものがあれば、このファイルに書く事が出来ます。
    + stdafx.hを外したい時は、「新規作成したプロジェクトからstdafx.hを完全に外す方法
o 不要なファイルは、後でプロジェクトから削除する事も出来ます。
o Visual C++の初期設定では、では、C/C++標準ライブラリを正しく使っていても、警告が出る事があります。
    + セキュリティを強化する目的で、標準ライブラリの一部の機能を非推奨にしているからです。
    + この警告を出さないようにする時は、マクロ _CRT_SECURE_NO_WARNINGS を定義します。
    + 詳しくは、「C/C++標準ライブラリを正しく使う時に、非推奨警告を出さない方法
o 伝統的なmain関数を使用したい時は、_tmain関数をmain関数に書き直します。
    + 詳しくは、「_tmain関数の代わりに main関数を使う方法


**** 確認したバージョン
o Microsoft Visual C++ 2010 Express


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    ▼Visual C++
    ▼コンピューター・プログラムを作る
    ▼制作メモ
    ▼目次
    > 拡張子が.cのファイルを追加する方法
    C/C++標準ライブラリを正しく使う時に、非推奨警告を出さない方法
    _tmain関数の代わりに main関数を使う方法