2011年5月9日月曜日

GRAFTABL = 現在の画面の言語設定を切り替えて、グラフィックスモードを使用可能にする(= 32ビット専用)- Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。画面表示と印刷関連
○Windows XP(32ビット)
現在の画面の言語設定を切り替えます。また、グラフィックスモードを使用可能にします。

o (1980年代の)古いパソコン向けのコマンドです。
    + 通常は CHCP コマンドを使います。
o このコマンドは、64ビットバージョン(x64 と Itanium)では、廃止されたみたいです。


**** 書式
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graftabl コードページ番号
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o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o コードページ番号 = 数字で指定します。

GRAFTABL コマンドで指定出来るコードページ番号
コード意味補足説明
37IBM EBCDIC アメリカとカナダ用文字化け
437アメリカ合衆国公式サポート
500IBM EBCDIC インターナショナル文字化け
737ギリシャ文字別の言語を表示
775バルト諸国別の言語を表示
850マルチリンガル (ラテン I)公式サポート
852スラブ語 (ラテン II)公式サポート
855キリル文字 (ロシア)公式サポート
857トルコ語公式サポート
860ポルトガル語公式サポート
861アイスランド語公式サポート
863カナダのフランス語公式サポート
865北欧の言語公式サポート
866ロシア語公式サポート
869現代ギリシャ語公式サポート
874タイ語別の言語を表示
875IBM仕様の現代ギリシャ語文字化け
    + Windows XP の32ビット版で確認しました。
    + 「公式サポート」= マイクロソフト社の公開資料(= 機能欄を参照)に明記されていた番号です。
    + 「別の言語を表示」= 別の文字コード表が割り当てれている番号です。
    + 「文字化け」= バッチファイルから呼び出すと、明らかな表示不正を起こした番号です。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
o 1 = エラー。指定出来ない値。0 や 932 (= 日本語)
    + 「無効なスイッチです」 = 指定したコードページは非サポートです。
    + 「Invalid switch」 = 指定したコードページは非サポートです。
o 2 = エラー。指定出来ない数値
    + 「パラメータの値が正しくありません」 = 指定したコードページは非サポートです。
    + 「Parameter value not allowed」 = 指定したコードページは非サポートです。


**** 使用例
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graftabl 437
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    + コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。


**** 機能
o 現在の画面の言語設定を切り替えます。
o また、CGA 規格のグラフィックスモードを使用可能にします。
    + CGA 規格は、1980年代に流行した画面表示規格です。
    + グラフィックスモードは、CGA 規格の一部です。最大 640ピクセル * 200 ピクセルで画面表示する事が出来ます。

o このコマンドは、64ビットバージョン(x64 と Itanium)では、廃止されたみたいです。
    + 詳細は、「▽Graftabl (Microsoft TechNet)


**** メモ
o 通常は、CHCPコマンドを使います。
o Windows XP の場合、CHCP コマンドと同じ値を設定する必要はありません。
    + CHCP コマンドを実行すると、内部で GRAFTABL のコードページ番号も更新していました。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3  (+ 32ビット。Windows Update 2011年4月版)


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関連ページ:
    ▼画面表示と印刷関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > TITLE = 現在のコマンドプロンプト画面のタイトルを変更する
    BREAK = 何もしない。DOSシステムとの互換用
    NUL = 表示結果をどこにも書き込まない、特殊なファイル
    +
    CHCP = 現在の画面の言語設定(= 文字コード)を変更する
(2011年5月9日変更。コード表の公式サポート外の番号で、明確な文字化け以外は、別の文字コード)