2011年2月27日日曜日

環境変数 COPYCMD = COPY / MOVE / XCOPYコマンドで、/Y オプションを既定にする - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連
Windowsコマンド。制御文と環境変数
○Windows XP
この環境変数を設定すると、COPY / MOVE / XCOPYコマンドで、/Y オプション(= 既存ファイルがある時に、質問せずに上書きします)を既定値にする事が出来ます。


**** 書式
--------
set COPYCMD=/y
--------

o コマンド名、環境変数名、オプションは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 環境変数そのものは、戻り値を更新しません。
o SET コマンドの戻り値をご覧下さい。


**** 使用例
o 書式の通りです。


**** 機能
o この環境変数を設定すると、COPY / MOVE / XCOPYコマンドで、/Y オプション(= 既存ファイルがある時に、質問せずに上書きします)を既定値にする事が出来ます。
o コマンド実行時に無効にしたい時は、 /-Yオプションを指定します。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


==
関連ページ:
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    > 環境変数 MORE = MOREコマンドの既定のオプションを指定する
    +
    MOVE = ファイルを移動する
    SET = 環境変数を表示、設定、削除する。もしくは数値計算する

環境変数 DIRCMD = DIRコマンドの既定のオプションを指定する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連
Windowsコマンド。制御文と環境変数
○Windows XP
この環境変数を設定すると、 DIR コマンドのオプションを間接的に指定する事が出来ます。

o 基本的には、DIR コマンドで直接指定したオプションが優先されます。例外もあります。


**** 書式
--------
set DIRCMD=オプション
--------

o コマンド名、環境変数名、オプションは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o オプション = DIR コマンドで既定にしたいオプションを指定します。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 環境変数そのものは、戻り値を更新しません。
o SET コマンドの戻り値をご覧下さい。


**** 使用例
o 隠しファイルや隠しフォルダーも全部表示、かつ更新日順で並べたい時は、
--------
set DIRCMD=/a /od
--------

    + 大文字小文字のどちらでも大丈夫です。全部、大文字や小文字で書く事も出来ます。


**** 機能
o DIR コマンドは、この環境変数の値を、オプションに自動的に組み込みます。
o 基本的には、DIR コマンドで直接指定したオプションが優先されますが、例外もありました。
    + /x オプションを指定した時(= /-x を指定しても外れませんでした。)
    + パスまで指定した時(= 「set DIRDMD=*.txt」のように書いた時です。)


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


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    > 環境変数 COPYCMD = COPY / MOVE / XCOPYコマンドで、/Y オプションを既定にする
    環境変数 MORE = MOREコマンドの既定のオプションを指定する
    +
    DIR = フォルダーやファイルの管理情報を一覧表示する
    SET = 環境変数を表示、設定、削除する。もしくは数値計算する

DIR = フォルダーやファイルの管理情報を一覧表示する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連
○Windows XP
フォルダーやファイルの管理情報を一覧表示します。

o /B オプションを付けると、ファイル名の一覧を取得する事が出来ます。
    + 自動処理では、「dir /b /o並び順 絞り込み条件」の形が便利です。
o このコマンドは、環境変数 DIRCMD で指定した値を、オプションとして取り込みます。
    + ですので、予期しない動作をさせたくない時は、環境変数 DIRCMD の値を空にしておく事をおすすめします。


**** 書式
--------
dir [ オプション ] [一覧表示したいパス]
--------

o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o オプション = 次のオプションを指定出来ます。
    + /a = 表示する属性を指定します。属性は、後ろに空白を入れずに並べます。
        + d = ディレクトリ(= フォルダー)
        + r = 読み取り専用属性が付いているもの
        + a = アーカイブ属性が付いているもの
        + s = システムファイル属性が付いているもの
        + h = 隠しファイル属性が付いているもの
        + - = 指定したもの以外。1つずつ指定します。(dir /a-s-h)
        + 書き方は、/a属性の並び もしくは /a:属性の並び。
            + 属性を複数並べると、「かつ」で接続します。
            + dir /aar = アーカイブ属性 と 読み取り専用属性を両方持っているものだけを、表示します。
            + dir /a-d = フォルダー以外 = 普段隠れているファイルも表示します。
            + dir /a-dr = フォルダー以外で、読み取り専用属性を持っているものだけを、表示します。
            + dir /a-s-h = システムファイル属性を持たず、隠しファイル属性も持たないものだけを表示します。
        + 属性の指定が無い時(= dir /a の時)、全属性を表示します。
        + /a オプションを付けない時は、
            + システムファイル属性を持たず、隠しファイル属性も持たないものだけを表示します。
            + (= /a-s-h と同じです。)
    + /b = ファイル名のみ表示します。
        + /s オプションを同時に指定すると、ファイル名をフルパスで表示します。
    + /o = 並び順を指定します。並び順は、後ろに空白を入れずに並べます。
        + n = 名前順 (= アルファベット順です。)
        + d = 日付順 (= 古い順です。)
        + s = サイズ順(= 小さい順です = フォルダーが一番上)
        + e = 拡張子順 (= アルファベット順です = フォルダーが一番上)
        + g = グループ順 (= フォルダーを先頭に、ファイルを後ろにします。)
        + - = 降順 (= 並び順を逆にします。)
        + 書き方は、/o属性の並び もしくは /o:属性の並び。
            + 属性を複数並べると、第一順序、第二順序、という指定になります。
            + 例えば、「dir /o-gn」は「フォルダーは後ろ、名前順」で名前を並べます。
    + /s = サブフォルダーの内容も表示します。
        + 正確には、親フォルダーの内容表示の後に、サブフォルダーの内容を順に表示します。
        + ファイルの並び替えの効果は、フォルダー単位で有効です。
    + /t = 表示する時刻を指定します。
        + c = 作成日時
        + w = 最終更新日時 (= 既定です。)
        + a = 最終アクセス日時
        + 何も指定しない時は、最終更新日時w = 最終更新日時 (= 既定です。)
    + /l = /Lです。ファイル名を小文字で表示します。
    + /q = ファイルの所有者を表示します。
        + /-n オプションを一緒に付けた時は、このオプションは無効になります。
    + /d = ファイル名だけを「横に」並べます。でも、ファイルの並び順は縦です。
    + /w = ファイル名だけを「横に」並べます。ファイルの並び順も横です。
    + /-c = ファイル サイズで、桁区切りのカンマを付けません。
        + 既定は /c。ですので、不要な時に /-c オプションを付けます。
    + /-n = 普通の一覧表示ですが、ファイル名を左端に表示します。
        + 既定は /n。ですので、形式変更したい時に /-n オプションを付けます。
        + /x オプションを一緒に付けた時は、このオプションは無効になります。
    + /p = 1画面毎に停止します。
        + 「続行するには何かキーを押してください . . .」というメッセージが出ます。
    + /x = (MS-DOS 形式の)短い名前が別にあれば、一緒に表示します。
        + 短い名前が無い所は、空白で埋められます。
        + 普通の一覧表示をしている時だけ有効です。
        + # MS-DOS 形式の名前は、ファイル名8文字以下、拡張子3文字以下です。
        + # この形式よりも長いファイル名を付けた時は、通常、短い名前も自動的に追加されます。
    + /4 = 年を4桁で表示します。
        + でも、既定で 4桁です。指定する意味はなさそうです。

    + これらのオプション指定が無い時は、環境変数 DIRCMD の値に依存します。
        + 正確に表現すると、DIR コマンドは、環境変数 DIRCMD の値を加えて実行します。
        + ですので、環境変数 DIRCMD には、複数のオプションを指定する事も出来ます。
        + また、極端な話ですが、「SET DIRCMD=/a *.txt」のようにファイル名を指定する事も出来ます。

o 一覧表示したいパス = フォルダー名やファイル名を指定します。
    + 指定しない時は、カレントディレクトリの情報を表示します。
    + 相対パスも指定出来ます。
    + ワイルドカード(「*」や「?」)を使用出来ます。
    + 途中に空白が入る場合は、「"」でパスの前後を括ります。
    + 特定条件下では、「\」の代わりに UNIXの区切り文字「/」を使う時が出来ます。
        + 相対パスで書く時は、「"」でパスの前後を括ります。
        + フルパスで書く時は、「/」を使用出来ません。

o ファイル属性の変更は、ATTRIB コマンドで行う事が出来ます。
o また、システムファイル属性以外は、ファイルのプロパティで設定する事も出来ます。

** 複数ファイルを指定する時の、ファイル名の書き方について
o 「*」は0文字以上の文字列。
o 「?」は任意の1文字。
    + 但し、その部分に「.」がある場合は、その手前の文字を指します。
    + 例えば、「del ???.txt」は、 a.txt も対象にします。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
o 1 = エラー、もしくは特殊な終わり方
    + 「無効なスイッチです - ""」 = オプションの指定が間違っています。
    + 「ファイルが見つかりません」 = ファイル名を指定した時に、表示するファイルが見つかりませんでした。


**** 使用例
o 普通に表示します。
--------
dir c:\ミクさん

dir "c:\ミクさん"
dir "c:\ミクさん\ネギ ネーギ*.txt"
--------

    + コマンド名やオプションは、大文字で書く事も出来ます。
    + ファイルのパスに空白が入る時は、ファイルのパスを「"」で括ります。

o ファイル名(やフォルダー名)だけ取り出します。並び順は、名前順。
--------
dir /b /on "c:\ミクさん\ネギ ネーギ*"
--------

    + 逆順に表示したい時は、「 /o-n 」オプションを使います。

o 更にフォルダーを除きます。
--------
dir /b /on /a-d "c:\ミクさん\ネギ ネーギ*"
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    + この形は、バッチファイルで良く使います。「dir /b /o並び順 絞り込み条件」の形です。
    + ファイル名が1行で整列します。オプションの並び順はお好みでどうぞ。


**** 機能
o 指定したフォルダーやファイルの管理情報を一覧表示します。
o ファイル名だけ取り出したい時は、/B オプションを付けます。
o サブフォルダーの同名ファイルも一覧表示したい時は、/S オプションを付けます。
o このコマンドは、環境変数 DIRCMD で指定した値を、オプションとして取り込みます。
    + 但し、コマンドのオプション指定と重複する時は、コマンドのオプション指定を優先します。

** ファイルのアクセス権限との関係について
o フォルダーの参照権限が無い場合、そのフォルダーが存在しないものとして進めます。
    + 隠しファイルという意味ではなくて、フォルダーへのアクセス権限が無い時の動作です。
o ファイルへのアクセス権限が全く無くても、ファイルの管理情報を表示する事が出来ます。
    + このコマンドは、フォルダーにあるファイルの管理情報を表示しています。


**** メモ
o ヘルプには書いていませんが、パスを複数指定する事が出来ました。
    + 「dir a b c」の形です。3つ指定してみた所、成功しました。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


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    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > TREE = ディレクトリ構造(= フォルダー構造)を表示する
    MKDIR = ディレクトリ(= フォルダー)を作る
    RMDIR = ディレクトリ(= フォルダー)を削除する
    +
    CD = 現在居る場所(= カレントディレクトリ)を表示、変更する
(2011年7月29日追加。冒頭に、環境変数 DIRCMDに対する注意書き)
(2011年2月27日追加。機能欄にて、ファイルのアクセス権限との関係について)