CD = CHDIR = 現在居る場所(= カレントディレクトリ)を表示、変更する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)
○Windows XP
現在居る場所(= カレントディレクトリ)を表示、変更します。o フォルダーのパスを指定しない時、カレントディレクトリを表示します。
o 他のドライブに移動する時は、/d オプションを付けると便利です。
o カレントディレクトリを取得したい時は、%CD% を使用する事も出来ます。
**** 書式
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cd [/d] [フォルダーのパス]
もしくは
chdir [/d] [フォルダーのパス]
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o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o /d = ドライブも変更したい時に使用します。
o フォルダーのパス - 移動したいフォルダーの場所とフォルダー名を「\」でつなぎます。
+ 相対パスも使用出来ます。
+ 「..」(= 親フォルダー)を使用出来ます。
+ 次の時には、前後に必ず「"」(= 二重引用符)を付けます。
+ パスの途中に空白が入っている時
+ 「\」の代わりに、UNIXの区切り文字「/」を使う時
**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
o 1 = エラー
+ 指定されたパスが見つかりません。 = フォルダーのパスの書き方、もしくはオプションが間違っています。
+ 指定されたドライブが見つかりません。 = フォルダーのパス先頭にあるドライブ名が見つかりません。
+ デバイスの準備ができていません。 = ドライブに、CD-ROM や DVD などが入っていません。
**** 使用例
o 漢字も使用出来ます。
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cd /d c:\ミクさん\Cドライブだよー
cd /d "d:\ミクさん\Dドライブ だよー"
c:
cd c:\ミクさん\Cドライブだよー
d:
cd "/ミクさん/Dドライブ だよー"
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o フォルダーのパスの途中に空白が入っている時は、「"」で括ります。
o また、フォルダーの区切り文字を「/」にする時も、「"」で囲みます。
**** 機能
o 何も指定しない時、現在居る場所(= カレントディレクトリ)を表示します。
o フォルダーのパスを指定すると、カレントディレクトリを変更します。
o このコマンドは、途中に空白が入っていても、フォルダーのパスを認識します。
+ コマンド拡張機能を無効にすると、動きが下記のように変わります。
o /D オプションを付けると、カレントドライブを一緒に変更する事が出来ます。
+ /D オプション無しの時は、ドライブは切り替わりません。
** カレントドライブについて
o Windowsのコマンドプロンプトには、カレントドライブとカレントディレクトリという、2つの概念があります。
o カレントディレクトリは、ドライブ毎に記憶されています。
o そして、カレントドライブを変更した時に、そのドライブのカレントディレクトリが有効になります。
** コマンド拡張機能を無効にした時の動作
o (例えば、「cmd /e:off」を実行して、その中で、このコマンドを動かした時です。)
o 途中に空白が入っていると、そこまでをフォルダーのパスと認識します。
+ フォルダーのパスに途中の空白を含めたい時は、フォルダーのパスを「"」で括ります。
o /d オプションが付いていると、何もしません。
+ コマンド拡張機能無効中にも同じように動かしたい時は、次のように書きます。
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d:
cd "/ミクさん/Dドライブ だよー"
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o もっとも、ヘルプの説明によると、コマンド拡張機能を強制的に有効にする事も出来るみたいです。(= 未確認)
o どちらかというと、なるべく昔のWindowsでも動かしたい時の注意点だと思います。
**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3
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関連ページ:
▼Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連(▼ABC順)
▼Windowsコマンド一覧(▼ABC順)
▼コマンドプロンプト画面
▼制作メモ
> PUSHD = 現在居る場所(= カレントディレクトリ)を保存しつつ変更する
POPD = 現在居る場所(= カレントディレクトリ)を、PUSHDで保存した場所に戻す
DIR = フォルダーやファイルの管理情報を一覧表示する
+
ファイルやフォルダーのパスを簡単に入力する
ファイルやフォルダーのパスを書いて、エラーになる時の確認点
MKDIR = ディレクトリ(= フォルダー)を作る
RMDIR = ディレクトリ(= フォルダー)を削除する
(2011年2月6日追加。コマンド拡張機能無効時の動作。合わせて機能欄の表現を整理)
(2011年2月4日追加。機能欄に、もう一度試した時の動作)