2012年6月24日日曜日

サウンドプールとシンセサイザーを組み合わせて作曲する方法 - Music Maker


ご参考。Music Maker MXのチュートリアルビデオ(MAGIX社)
サウンドプール
シンセサイザー
○MX ○MM3 △(ご参考)MM2 △(ご参考)MM1
サウンドプールとシンセサイザーを併用する、楽曲の作り方についてです。

o サウンドプールの利点は、自分で作る事が難しい音を、簡単に選ぶ事が出来る事。
o シンセサイザーの利点は、音素材に縛られない、自由に音を鳴らす事が出来る事。

これらの2つの機能を併用すると、
片方の機能だけで作曲する時に見えていた「曲作りの限界」を、比較的簡単に超える事が出来ます。


**** ご参考動画における作曲手順
o ポールさんは、次の順序で曲を作っています。
    + リズムを刻む音(ドラムとベース)の追加
    + 曲の個性となる音の追加
    + 装飾部分の追加
    + 曲の仕上げ(ミキシングとマスタリング)
o この方法はリズム先行ですが、メロディーの後にリズムを追加する方法もあります。

** ドラムとベースで、音の土台を作ります。
o(0:36から)最初にドラム。シンセサイザーの BeatBox 2 を選択して、格好良く叩きます。
o(1:17から)次にベース。サウンドプールから、ドラムに合うベース(Bass) の音を探して、貼り付けます。
    + 選択したのは、「Minimal DeepHouse Vol.9」-「Base」-「Loophole」
    + この音は、Music Makerの特定のバージョンにしか付いていません。
    + ですので、自分が気に入った音を並べます。
o(1:42から)「ドラムの音に、迫力が欲しいですね。」という事で、ドラムのトラックにコンプレッサーを適用します。
    + ミキサーを開きます。(=「M」キーを押す方法が簡単です)、
    + プラグイン欄にて、コンプレッサー am-track SE を選択します。
    + am-track SEの画面が開きますので、プリセット選択「009:submix_fat」と、音量調節。
o(2:10から)並べた音をコピーして、横に並べます。

** 曲の個性となる音色を追加します
o(2:24から)「良い感じ。」という事で、次にサウンドプールから、シーケンスの音素材を並べます。
    + 選択したのは、「DanceElectro Vol.9」-「Sequences」-「Rawer」
    + この音は、Music Makerの特定のバージョンにしか付いていません。
    + ですので、自分が気に入った音を並べます。
o(3:16から)音素材毎に、ボリュームを調節します。
o(3:28から)音の並びをコピーして、曲の基本部分を完成させます。
    + ここでは、ベース、ドラム、シーケンスの音だけが鳴っています。
    + 同じ音に聞こえる部分は、「音の並びの一部分を欠けさせる」手法がお手軽、かつ効果的です。

** 残りの音を追加します
o(4:05から)曲を完成させていきます。
    + 最初に、曲の土台部分の音をしっかりさせます。
        + 音の並びをコピーしたり、入れ替えたり。
    + 注目は、長さを縮めた音を並べる手法。
        + リズムがマンネリ化する手前で使うと、曲が引き締まります。
    + そして、曲に合う音を、追加していきます。
o(5:51から)レコーディング = 演奏入力を行います。
    + ここでは、シンセサイザー Revolta2 の音を使って、電子キーボードから演奏入力しています。
    + また、演奏入力の部分は、マウスやパソコンのキーボードを使って入力する事も出来ます。

** 曲の仕上げ = ミキシングとマスタリング
o(7:13から)曲の仕上げ。ミキシングとマスタリングを行います。
    + ミキサーの起動は、「M」キーを押す方法が簡単です。
    + ミキサーは、トラック毎に音の調節や加工をする時に使います。
    + ここでは、VANDAL SEを使って、7番トラックの音をキュイーンとした音に加工します。
    + そして、ミキサーの右側にあるボタンから、マスタリングスイートを起動。
    + マスタリングスイートは、曲全体の雰囲気を整える時に使います。
    + 一番上の設定で、「CDマスタリング」を選択します。
    + 「この他に、ボーカル録音する事も出来ます。」
o そして、最後に、完成した曲が流れます。


**** 確認したバージョン
o Music Maker MX Producer Edition   (仕様確認のみ)
o Music Maker 3 Producer Edition   (仕様確認のみ)
o Music Maker 2 Producer Edition   (付属していない機能あり。VANDAL SE)
o Music Maker (1) Producer Edition   (付属していない機能あり。BeatBox 2 / am-track SE / VANDAL SE)


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関連ページ:
    ▼サウンドプール
    ▼シンセサイザー
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > サウンドプールの置き場所を見つける
    BPM.infファイルの作り方
    > ▼Atmos = 環境音作成用シンセサイザー
    ▼BeatBox 2 Plus = ステップシーケンサー型シンセサイザー - Music Maker 2+

楽器の定位(= PAN = 音を鳴らす位置)を調節する方法 - FL STUDIO

チャンネルウインドウ
○FL10
複数の楽器を同時に演奏する時は、楽器の定位(= 音を鳴らす位置)を変えると自然に聞こえます。

o 実際に行われているコンサートと同じように構成すると、それっぽく聞こえます。
o 特に、中音域から高音域の音に対して効果があります。


**** 手順
o FL STUDIOで楽器の定位(= 音を鳴らす位置)を変更する方法は、次の3通りがあります。
    + チャンネルウインドウ(= ステップシーケンサー)から行う方法
    + ミキサーの、名前欄のすぐ下にある半円で変更する方法
    + Fruity Balanceプラグインを使う方法
o それぞれ、意味が異なりますので、もっとも相応しい手順を選びます。

** チャンネルウインドウ(= ステップシーケンサー)から行う方法
o 一番直感的な方法です。
o チャンネルウインドウ(= ステップシーケンサー)で、一番左に並んでいる丸いつまみを回します。
    + 楽器名ボタンの2つ左にあるつまみです。
    + 右に動かす時は、丸いつまみをクリックしたまま、上にマウスを動かします。
    + 左に動かす時は、丸いつまみをクリックしたまま、下にマウスを動かします。

o もしくは、楽器名ボタンをクリックした時に現れる「Channel settings」画面から行う事も出来ます。
    + 左上にある「PAN」つまみを回します。

** ミキサーの、名前欄のすぐ下にある半円で変更する方法
o 楽器が設定したFX番号に対して適用する方法です。
    + 複数の楽器に同じFX番号を割り当てた時は、それらの楽器全ての定位を変更します。
o ミキサーを開いて、楽器が使用している番号の、名前欄の下にある半円をクリックしながら、上下に動かします。
    + 詳しくは、「ミキサーで楽器の定位(= 音を鳴らす位置)を変更する方法

** Fruity Balanceなどのプラグインを使う方法
o エフェクトとして適用する方法です。
    + 複数の楽器に同じFX番号を割り当てた時は、それらの楽器全ての定位を変更します。
o ミキサーに、Fruity Balanceプラグインなど、定位を調節出来るプラグインを設定します。
    + Fruity Balanceプラグインの使用手順は、「Fruity Balance プラグイン = エフェクトを通す途中で音量や定位を変更する


**** メモ
o ミキサーで楽器の定位を調節する時は、丸いつまみでは無く半円を使いますので、気を付けます。


**** 確認したバージョン
o FL STUDIO 10 Producer Edition   Version 10.0.9 (Signature Bundle)   32ビット版


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関連ページ:
    ▼チャンネルウインドウ(= Channel Window & Step Sequencer)
    ▼FL STUDIO
    ▼制作メモ
    > チャンネルウインドウで、楽器に対応するミキサーの番号(= FX番号)を調べる
    チャンネルウインドウで、楽器のFX番号(= 楽器に対応するミキサーの番号)を変更する
    チャンネルウインドウで、特定の楽器だけ消音(= ミュート)する
(2012年6月25日変更。ミキサーから行う2つの手順を、別ページに移動)
(2012年6月24日変更。タイトルにPANを追加。ミキサーから行う2つの手順を追加)