2011年9月30日金曜日

FINDSTRコマンドで正規表現を使う時の注意点 - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

WindowsコマンドのFINDSTR
○Windows XP
FINDSTRコマンドで正規表現を使う時、予想外の動きをするパターンがありましたので、メモします。

o 問題となるパターンは、[abc] の形の正規表現(= [a-c] や [^abc]も)
    + 括弧内はバイト単位で比較します。全角半角混在の時に問題になります。
    + [a-c] を評価する時に、半角文字をaAbBcC の順で調べます。
o 確認した文字は 日本語(= Windows版の Shift-JIS = コードページ 932)
o 確認したOSは Windows XP Service Pack 3 です。


**** 注意点
o [abc] の形の正規表現は、括弧の中に書かれていない文字がヒットする場合があります。
    + (= [a-c] や [^abc]も同様です)
o 問題となるパターンの例
--------
findstr "[ABC]" mikusan.txt
findstr "[a-c]" mikusan.txt
findstr "[^abc]" mikusan.txt
--------

    + "[ABC]" パターンで半角文字を検索すると、全角文字がヒットする事があります。
        + ファイルの中の全角文字の2バイト目が、半角文字の文字コードと一致すると起こります。
    + 逆に、"[アイウ]" パターンで全角文字を検索すると、半角文字がヒットする事があります。
        + 例えば、"[アイウ]" で検索すると、半角文字「A」「C」がヒットします。
        + ファイルの中の半角文字の文字コードが、全角文字の2バイト目と一致すると起こります。
    + "[A-C]" パターンで大文字の半角文字を検索すると、上記に加えて一部の小文字がヒットします。
        + 例えば、"[A-C]" で検索すると、小文字の「b」と「c」もヒットします。
    + (小文字の "[a-c]" パターンの時は、一部の大文字がヒットします。)


**** 原因(推定)
o このコマンドは、[abc] 内の半角文字を比較する時に、aAbBcC の順で調べているみたいです。
    + ですので、[A-C] を指定すると、「b」「c」を含む行もヒットします。
o また、このコマンドは、正規表現 [abc] を検索する時に、バイト単位で文字比較しています。
    + 半角文字の検索では、2バイト目に半角文字と同じコードを含む全角文字もヒットします。
    + 全角文字の検索では、全角文字の2バイト目と同じコードを持つ半角文字もヒットします。


**** 問題となった例
o [abc] の形の正規表現
    + [ABC] を指定すると、「A」「B」「C」の他に、カナの「ア」「イ」「ィ」もヒットしました。
    + [A-C] を指定すると、「A」「B」「C」の他に、小文字の「b」「c」カナの「ア」「イ」「ィ」もヒットしました。
    + [a-c] を指定すると、「a」「b」「c」の他に、大文字の「A」「B」カナの「ア」「ィ」もヒットしました。
    + [ア] を指定すると、「ア」の他に、大文字の「A」もヒットしました。

-------- コマンドの例
findstr "[a-c]" mikusan.txt
--------



**** メモ
o この現象を回避したい時は、問題となる部分を他のプログラムに任せてしまう方法がおすすめです。
    + 私の場合は、バッチファイルから ▼AWK を呼び出しています。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3 + Windows Update 2011年9月版


==
関連ページ:
    ▼FINDSTR = ファイルの中を正規表現、もしくは文字列で検索する。OR検索可能版
    ▼Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    > FC = ファイルの内容を比較して、それらの違いを表示する
(2011年11月10日追加。メモ欄)
(2011年10月14日変更。冒頭に問題点まとめを追加)
(2011年10月1日変更。問題となるパターンの例を下に移動)

2011年9月25日日曜日

台風15号による停電で、このブログの背景画像を置いていたプロバイダーがサービス停止(2011年9月21日から22日) - お知らせなど

2011年の雑談
このブログが読み込み中のままになる現象が、2011年9月21日夜から22日朝方にかけて起こりました。
原因は、台風15号による停電。
このブログの背景画像を置いていたサーバーが止まり、背景画像にアクセス出来ませんでした。

o この現象に遭遇した方へ。コンピューターウイルスではありませんでしたので、ご安心下さい。


**** 原因の詳細
o このブログの背景ミクさん画像3点を、Google以外のプロバイダーに設置。
o 台風15号が日本を縦断。
o その影響で、プロバイダーのサーバーがある場所で 8時間程度の停電発生。
o プロバイダーは予備の電源に切り替えたみたいですが、途中で電池切れ。
o サーバーが停止。このブログにアクセスすると、(背景画像の)読み込み中の状態が止まりませんでした。
o サーバーが復旧したのは翌日の朝方。

** 現象発生時の対応方法
o 文字が出てきた時点でブラウザーの読み込みを中止する事で、記事をご覧になれます。
o でも、1ページ毎にブラウザーの読み込みを中止するのは大変でした。


**** 対策方法案(= 検討中です)
o 背景画像を全く使用しない方法が最善ですが、それでは楽しくありません。
o という事で、このブログで使う全ての画像を Googleのサービス上に置く方向で検討中です。
    + 背景画像を貼り付けたページを密かに作り、出来た画像リンクを使う方法を試す予定です。

o なお、トップページ右上のお座りミクさん(= Flashコンテンツ)は、とりあえず、そのままにします。
    + お座りミクさんが居るのは、トップページだけですから。


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関連ページ:
    ▼2011年の雑談
    ▼お知らせなど
    ▼目次
    ▼制作メモ
    > ロシア発。初音ミクカーのドリフト動画
    MAGIX Music Maker MXドイツ語版登場
    動画投稿サイトzoomeがサービス終了予定。2011年8月31日付け

SORT = ファイルの内容やコマンド出力結果を並べ替えて表示する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連
Windowsコマンド。プログラム実行関連
○Windows XP
ファイルの内容やコマンド出力結果を、並べ替えて表示します。

o 常に文字コード順で比較するみたいです。
    + 数値の比較をしたい時は、前に半角空白を入れて、1の位までの文字数を合わせておきます。
    + 数値に正の数と負の数が混在している場合は、さらに工夫が必要になります。
o 比較結果が全く同じ行が複数ある時、並び順はこのコマンドの実装に依存します。
o 1行の長さ制限があります。
    + このコマンドで並び替え出来るのは、1行の長さが「65534文字 + 改行コード」までのデータです。
    + 1行の長さが「4095文字 + 改行コード」を超える時は、/rec オプションを指定します。


**** 書式
--------
sort [ オプション ] 入力ファイル名 [ /t 作業用フォルダー名 ] [ /o 出力ファイル名 ]
もしくは
sort [ オプション ] < 入力ファイル名
もしくは
実行コマンド | sort [ オプション ]
--------

o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o オプション = 下記のオプションを、半角空白区切りで並べます。
    + /t と /o だけ後ろにしていますが、これはヘルプの記述に合わせました。
    + Windows XPの場合、オプションの記述場所は、ファイル名の前後どちらでも大丈夫みたいです。
SORT コマンドのオプション一覧
名前記述例意味
/+数字/+2比較開始位置(= 文字数)をずらします。
/+2 は2文字目から比較します。
指定した数よりも文字が少ない行は、上に並びます。
/l ロケール名
もしくは
/locale ロケール名
/l "C"ロケールです。文字の比較順序を変更します。
Windows XPでは、大文字の "C" のみ使用可能です。
"C"ロケールは、大文字小文字を区別し、最も高速に比較します、とヘルプの説明にありました。
/m 数字
もしくは
/memory 数字
/m 393並べ替えに使うメモリ量(KB 単位)です。
最小 160KBです。
既定では、使用メモリ量を自動調節します。自動調節時の最大使用メモリ量は、入出力の両方がファイルの時、メインメモリの90%まで。そうでない場合は、メインメモリの45%まで、と、ヘルプの説明にありました。
/r
もしくは
/reverse
/r降順 = 並び替えの順序を逆にします。
/rec 文字数
もしくは
/record_maximum 文字数
/rec 65535行の最大文字数を指定します。
全角文字も1文字と数えます。
最大 65535 = 「65534文字+改行」まで。
指定が無い時の既定値は 4096 = 「4095 文字+改行」
/t 作業用フォルダー名
もしくは
/temporary 作業用フォルダー名
/t d:\ミクさんメモリで処理出来ない時に一時ファイルを作る場所です。
自動実行していて、ドライブの空き容量が心配な時に指定すると安心です。
既定では、システムの一時ディレクトリを使用する、とヘルプの説明にありました。
/o 出力ファイル名
もしくは
/output 出力ファイル名
/o c:\ミクさん出力ファイル名を指定します。
標準出力をリダイレクトするよりも、このオプションを指定した方が速い、とヘルプの説明にありました。
o 入力ファイル名 = ファイルを1つだけ指定します。
    + ファイルのパスの区切り文字は、UNIXの区切り文字「/」を使う事も出来ます。
    + ワイルドカード(「*」や「?」)は使用出来ません。
    + ファイル名の途中に空白を含む時は、ファイル名を「"」(2重引用符)で括ります。
    + 入力ファイル名を省略し、リダイレクトやパイプからの入力も無い時は、次のように動きます。
        + 並び替えたいデータの入力を待ちます。
        + データの入力終了は、Ctrl + Z(= 「Ctrl」キーを押しながら「Z」キー)
o /t 作業用フォルダー名 = 詳しくは、上記のオプション一覧を御覧下さい。
o /o 出力ファイル名 = 詳しくは、上記のオプション一覧を御覧下さい。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
    + 「警告: 指定されたメモリ サイズは、小さすぎます。最小値に調節します。」 = /m 160 (単位は KB)に変更しました。
o 1 = 失敗
    + 「無効なスイッチです。」 = オプションの書き方を見直して下さい。
    + 「無効なロケールです。」 = ロケールは、大文字の "C" のみ使用出来ます。
    + 「並べ替え位置は、0 より大きくなければなりません。」 =/+ オプションの数字を1以上にして下さい。
    + 「並べ替えを完了する十分なメモリがありません。」 = /m オプションの値を小さくして下さい。
    + 「レコードの最大長は、65535 を超えられません。」 = /rec オプションの値を小さくして下さい。
    + 「入力ファイルが 2 度指定されました。」 = 空白付きのファイル名などを指定する時は「"」で括ります。
    + 「入力レコードが最大長を超えました。より大きい最大長を指定してください。」 = /rec オプションの値を大きくして下さい。
    + 「c:\ネギ\out.txt指定されたパスが見つかりません。」 = 指定したファイル名やフォルダー名を見直して下さい。


**** 使用例
--------
sort ミクさんのネギ.txt

dir /b c:\ミクさん | sort /r
--------

    + コマンド名やキーワードは、大文字で書く事も出来ます。


**** 機能
o ファイルの内容やコマンド出力結果を、並べ替えて表示します。
o オプションを指定しない時、1行の文字数が「4095 文字 + 改行コード」までのデータを並び替える事が出来ます。
    + 全角文字が含まれていても同じです。
    + 足りない時は、/rec オプションを使います。
o 常に文字コード順で比較するみたいです。
    + 数値の比較をしたい時は、前に半角空白を入れて、1の位までの文字数を合わせておきます。
    + 数値に正の数と負の数が混在している場合は、さらに工夫が必要になります。
        + 例えば、行の先頭に、「数値に大きな数を加えた、必ず正の数になる」列を追加しておく方法があります。
        + もちろん、SORTコマンド以外の外部ツールを使って並び替える方法もあります。
o 行の途中から比較する事も出来ます。
o 比較結果が全く同じ行が複数ある時、並び順はこのコマンドの実装に依存します。
o このコマンドは、入力ファイルを属性に関わらず認識します。
    + 「システムファイル属性」や「隠しファイル属性」のファイルを入力する事が出来ました。

** このコマンドの制限事項
o 1行の最大文字数は、「65534文字 + 改行コード」まで。(= /rec 65535 指定時)
    + 65535文字以上の行が見つかると、エラーになります。
    + 全角文字が含まれていても同じです。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


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関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド。プログラム実行関連▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    ▼目次
    > COPY = ファイルをコピーする
    COPYコマンドの /Aと/Bの意味
    > 変数 %0 = 実行中のバッチファイル名、もしくはCALLラベル名
    変数 %1 = バッチファイルやCALL文の最初の引数
(2011年9月26日追加。データ中に正負の数が混在している時の並べ方)
(2011年9月25日変更。/tと/oの指定位置について、ヘルプの並び順に準拠)

2011年9月24日土曜日

エッセンシャル・エフェクト = 明るく軽い感じのエフェクト群 - Music Maker 3+

オーディオエフェクト
eFX_ステレオディレイ(eFX_StereoDelay) = 明るい感じの遅延音を追加するエフェクト。遅延時間の微調節可能(Music Maker 3+)
eFX_フェーザー(eFX_Phaser)プラグイン = 機械的な音揺れとうねりを加えるエフェクト(Music Maker 3+)
eFX_コーラスフランジャー(eFX_ChorusFlanger)プラグイン = 引き締まった感じの重唱効果や音揺れ、変調音を加えるエフェクト(Music Maker 3+)
初音ミクの声から電子的なコーラスを作る方法(Music Maker 3+)
----
名前が efx_ や eFX_ で始まる機能は、エッセンシャル・エフェクトです。
音にこれらのエフェクトを適用すると、音に明るく軽い感じの効果が加わります。
  + 全て Music Maker 3 以降の機能です。


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関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼音を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > ▼イコライザーとフィルター = 音質を調節するエフェクト
    ▼ディレイとリバーブ = 遅延音と残響と反響のエフェクト
    ▼コーラス = 重唱と音揺れのエフェクト

ミクさんが新作料理を作る時。第4楽章 - ミクさんの隣

ミクさんの隣
ミクさん探し3日目の朝、寝袋に入って寝ていた私は、KAITOさんの大きな声で目が覚めた。

「ミクー。ミクー。」

私の目に映ったのは、青白い空に青緑の長い髪。
ミクさんは、多くの荷物を抱えて、空を大きく横切っている所だった。

「ミクー。」
「ミクさーん。」

声を張り上げる私達。

「ミクー。帰ってきてくれー。」
「いえ、帰っている所ですよ。あれは。」

「ミクが帰る前に、あの巨大きのこを何とかしないと。」
「その隣にある、大きな瓶も気になりますね。」

私達が話している間に、ミクさんと食材達は見えなくなってしまった。

「ああっ、ミクがー。」
「新作料理確定ですね。」

「大きなきのこ。」
「怪しげな瓶。」

「野生ネギ。」
「正方形のさつま芋、でしょうか。」

「ミクの頭の上にあった、大きな袋の中身は何だろう。」
「分かりません。でも、大収穫だったみたいですね。」

私達は大きく溜息をついてから、これからの事を考える。

ミクさんは、あの食材達を運び終えたら、嬉々として新作料理を作り出すに違いない。
新作料理と聞いて喜んではいけない。
料理が得意では無いミクさんが、誰も見た事の無いような料理を作るのだ。
そして、此処(ここ)にいる彼と私が、得体の知れないミクさんの新作料理を「美味(おい)しく」頂く事になるのだ。

「もはや、手遅れか。」
「帰りましょうか。」

「いやだ。僕は、ここに住む。」
「ここには、葱(ねぎ)しかありませんよ。」

「葱とミクの新作料理なら、葱を選ぶよ。僕は。」

何気に酷(ひど)い事を言うKAITOさん。
もっとも、彼は此処(ここ)に留まる事は出来ない。
なぜなら、此処にはアイスクリームは無いからだ。
その事を指摘すると、彼は途端に帰る気になった。

「早く帰ろう。今すぐに。」

帰宅早々、ミクさんの新作料理を食べる事になってしまったら、私達の身と心が持たない。
到着直後は普通の料理を食べたいと願いながら、彼と私は、長い帰宅の途についた。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = ミクさんが新作料理を作る時。第4楽章
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2011-09-24 on Blogger


==
関連ページ:
    ▼ミクさんの隣
    ▼作品紹介
    ▼目次
    > 指導するミクさん
    ヨーグルトの目をしたミクさん
    +
    ミクさんが新作料理を作る時。第1楽章

2011年9月23日金曜日

ミクさんが新作料理を作る時。第3楽章 - ミクさんの隣

ミクさんの隣
ミクさんの新作料理を阻止する為に此処(ここ)に来た、KAITOさんと私。
私達の目的は、ミクさんが不思議な食材を集め終える前にミクさんに出会い、彼女を連れて帰る事だ。
2日目の朝、KAITOさんは元気になって、開口一番にこう言った。

「今日は、この近くにある洞窟の中を調べよう。」

「他の場所は探さないのですか。」
「ミクはきっと、山の表面を調べ終わっている筈だ。それに。」

「それに?」
「ミクが今、洞窟の近くに下りていった。」

「ミクさーん。」

私と彼はリュックを背負い、走ってミクさんを追いかけた。


「はぁーっ、はぁーっ。」
「ぜーっ、ぜーっ。」

洞窟の入口に到着した私達。
しかし、ミクさんはどこにも居なかった。
少し休憩して息を整えた私は、KAITOさんに質問した。

「先に進みますか。それとも、ここで待ちますか。」
「先に進もう。ミクは他の出口を使うから。」

私達は洞窟の側を流れる川から水を汲み、ミクさんを追う準備を整えた。
そして、私達が洞窟に入ろうとすると、洞窟の片側の壁が、がらがらと崩れ落ちてきた。

「この先で、大きな蛇がミクから逃げているみたいだね。」

KAITOさんは冷静だ。
そして、ミクさんの非常識さは洞窟内でも健在のようだ。
洞窟内を進みながら、私は後ろを歩いている彼に話し掛けた。

「ミクさんの行動に詳しいですね。KAITOさん。」
「ミクがここに来る時は、僕もここに来ているからね。」

「毎回ですか?」
「ミクが危険な目に遭ったら、大変だからね。」

ミクさんが休みそうな場所を見つけて、掃除をしたり、
道端に葱を置いて、ミクさんを安全な所に誘導したり。
ミクさんのお兄さんって、意外と大変なのですね。


洞窟内を暫(しばら)く歩いていると、蝙蝠(こうもり)の集団が私達に襲い掛かってきた。

「何ですか、このコウモリは。」
「僕達は♪ 餌じゃなーい♪」

この状況下で、歌手である事を思い出して歌い出す KAITO さん。
しかし、彼が歌っている間も、私達は蝙蝠達に襲われ続けた。

「ミクのようには、いかないなあ。」

「ミクさんも歌うのですか。」
「うん。ミクが歌うと道を空けるんだよ。彼らは。」

「不思議ですね。」

ミクさんは、超音波を出す事も出来るのだろうか。
彼女の場合、「えふぇくとー」などと言いながら、一見無理な事でも実現してしまうから、恐ろしい。


更に歩くと、1匹の蛇が行く手を塞(ふさ)いでいた。

「しゃーっ。」

「やる気満々ですね。あの蛇は。」
「僕達はー♪ 敵じゃなーい♪」

また歌い出す、青マフラー。

「ミクさんも歌うのですか。」
「ミクは髪で威嚇(いかく)。」

私達は、ミクさんの真似が出来ない。
仕方が無いので、ミクさんが通らないような横道に入って、くねくね進む。


「また、道が分かれていますよ。」
「ミ、ク、は、ど、ち、ら、に、行、っ、た、か、な!」

「右ですよね。」

絶望的な手段で、ミクさんを追い求める私達。

「ヤモリですね。」
「反対方向に逃げるんだ。」

「また蛇ですね。」
「別の道を進もう。」

私達は、肌寒い洞窟を、汗をかきながら歩き回った。
そして、3回目の行き止まりから戻る途中で、私達は、通路の真ん中に据え置かれている四角の物体を発見した。

「宝箱だ。」
「こんな所にあるなんて、不自然ですね。」

「ふたを開けてみよう。」
「開けるのでしたら、慎重にお願いします。」

彼は、私の忠告を無視して、ぱかっと蓋(ふた)を開けた。
すると、箱の中から、小さなツインテールが姿を現した。

「みくー。」

「ミクだ。」
「小さなミクさんですね。」

「ミクー。僕が悪かったよー。」
「落ち着いてください。彼女は別人ですよ。」

会話をしている私達をじーっと見つめる、小さな瞳。

「おなか減ったよー。」

そこで、私は、リュックに入っている非常食の1つを、彼女の目の前に置いてみた。
彼女は宝箱に入ったまま、両手を上手に使って、むしゃむしゃと非常食を平らげる。

「可愛いなあ。」
「可愛いですね。」

KAITOさんは、小さなミクさんの求めるままに、非常食を次々と差し出した。
おなか一杯になるまで食べた彼女は、ごちそうさまの仕草をした後、しゃがんで宝箱の蓋を閉めた。

「小さなミクも、良いものだなあー。」
「ああっ、私の非常食も全部渡したのですか。」

「あのミクの目を見たら、拒否出来る訳無いだろー。」
「仕方ありませんね。」

私達は、いきなり食糧危機に陥(おちい)った。
小さなミクさん、恐るべし。


「とりあえず、食料を確保しよう。」

私達は、戻る道が分からなかったので、水の音を頼りにして前に進んだ。
そして、茸(きのこ)を発見。

「食用ですか?」
「僕達には、食べるしか選択肢が無い。そうだろう。」

私達は茸(きのこ)を炙(あぶ)って食べて、その副作用で笑い転げた。

そして、笑い転げている私達の目の前を、ミクさんが2度横切った。
けれども、彼女は私達の笑顔を見て、2回とも安心して通り過ぎていった。

ミクさーん。


私達は、笑いの発作が治まった後、洞窟内を流れる川を辿り、洞窟の外に出る事が出来た。
その日の晩は、葱(ねぎ)尽くし。
周りに生えている大きな葱を焼いて食べながら、私は今日の行動を振り返った。

とりあえず、ミクさんに出会うという、私達の第一の目標は達成した。
そして、ミクさんが私達よりも遥かに冒険に向いているという事も、理解した。
それにしても、宝箱に入った小さなミクさんは不思議な存在だ。
もしも彼女がゲーム世界の住人だったなら、史上最強のモンスターになれるに違いない。

続く


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = ミクさんが新作料理を作る時。第3楽章
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2011-09-23 on Blogger


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関連ページ:
    ▼ミクさんの隣
    ▼作品紹介
    ▼目次
    > ミクさんが新作料理を作る時。第4楽章
    +
    ミクさんが新作料理を作る時。第1楽章
    指導するミクさん
    ヨーグルトの目をしたミクさん
(2011年9月28日変更。冒頭部分の会話の繋ぎ)

2011年9月8日木曜日

VSTプラグイン = 世界中で公開されているオーディオエフェクトを使う方法 - Music Maker

オーディオエフェクト
VSTプラグインの使い方

o VSTエフェクト
VSTエフェクト(プラグイン)の主な種類
選択したオブジェクトにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法
トラックにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法
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Music Makerは、VST規格で作られたプラグインの取り込みをサポートしています。
VSTプラグインは世界中で作られていて、有償や無償で公開されています。


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関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼音を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ

2011年9月7日水曜日

トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法 - Music Maker

オーディオエフェクト
ミキサー
○MM3 ○MM2 ○MM1
プラグインは、トラックに対して適用する事も出来ます。

o プラグインを直接適用する方法
o テンプレートを使って、間接的にプラグインを適用する方法
o トラックの「FX」ボタンを使って、間接的にプラグインを適用する方法

このメモでは、プラグインを直接適用する方法について取り扱います。


**** 手順
o トラックへの Music Maker付属プラグインの直接適用は、ミキサーの上部で行います。
o 例えば、「フランジャー」プラグインをトラックに適用するとします。

** プラグインを適用する方法
o 操作したいトラックの、トラック番号を覚えます。
    + トラック番号は、Music Maker画面の一番左に表示されています。
o ミキサーを開きます。「M」キーを押す方法が簡単です。
o ミキサー画面で、操作したいトラックの縦欄を見つけます。
    + トラック番号は、ミキサー画面の下部に表示されています。
o トラックの縦欄の上部にある、プラグインの選択欄をクリックします。
    + プラグインの選択欄は、縦に2つ並んできます。
o 選択肢が出てきますので、
    + Music Maker 3は、「MAGIX Plugins」-「Flanger」
    + Music Maker (1), 2 の場合は、「Vintage Effects Suite」-「Flanger」
    + 例外として、Music Maker 2 の「am-track_SE」プラグインは、「VST FX」-「am-track_SE」
o 小さな設定画面が出てきますので、必要に応じて設定変更します。
    + 小さな設定画面を閉じたい時は、右上にある「x」印を押します。
o ミキサー画面を閉じたい時は、ミキサー画面の右上にある「x」印を押します。

** プラグインの設定画面を再表示する方法
o プラグイン選択欄の名前表示部分「Flanger」を右クリックします。
    + 名前表示部分を(左)クリックすると、プラグインが無効になりますので、注意します。
    + プラグインが無効になった時は、名前表示部分をもう一度クリックすると、戻ります。

** プラグインを外す方法
o プラグイン選択欄の名前表示部分「Flanger」をクリックします。
o 選択肢が出てきますので、一番上の「エフェクト無し」を選択します。


**** メモ
o オーディオの音素材の場合は、選択したオブジェクトに対してプラグインを適用する事も出来ます。
    + 詳しくは、「選択したオブジェクトにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3 Producer Edition   16.9.0.7
o Music Maker 2 Producer Edition   15.0.2.2
o Music Maker (1) Producer Edition   13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼ミキサー
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > Vintage Effects Suiteの使い方
    VSTプラグインの使い方
    > トラックにVSTプラグインを適用する方法
    センドエフェクトの使い方

トラックにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法 - Music Maker

VSTプラグイン
ミキサー
○MM3 ○MM2 ○MM1
VST エフェクト(プラグイン)は、トラックに対して適用する事も出来ます。
トラックへの VST エフェクトの適用は、ミキサーの上部で行います。

次のような時に便利です。
o 同じエフェクトを複数箇所で適用したい時
o エフェクトはそのままで、音素材を差し替えながら作るような時


**** 手順
o 例えば、VSTエフェクト「Mikusan」(仮称)をトラックに適用するとします。

** VSTエフェクトを適用する方法
o 操作したいトラックの、トラック番号を覚えます。
    + トラック番号は、Music Maker画面の一番左に表示されています。
o ミキサーを開きます。「M」キーを押す方法が簡単です。
o ミキサー画面で、操作したいトラックの縦欄を見つけます。
    + トラック番号は、ミキサー画面の下部に表示されています。
o トラックの縦欄の上部にある、プラグインの選択欄をクリックします。
    + プラグインの選択欄は、縦に2つ並んできます。
o 選択肢が出てきますので、「VST FX」-「Mikusan」
o 小さな設定画面が出てきますので、必要に応じて設定変更します。
o ミキサー画面を閉じたい時は、ミキサー画面の右上にある「x」印を押します。

** VSTエフェクトの設定画面を再表示する方法
o プラグイン選択欄の名前表示部分「Mikusan」を右クリックします。
    + 名前表示部分を(左)クリックすると、プラグインが無効になりますので、注意します。
    + プラグインが無効になった時は、名前表示部分をもう一度クリックすると、戻ります。

** VSTエフェクトを外す方法
o プラグイン選択欄の名前表示部分「Mikusan」をクリックします。
o 選択肢が出てきますので、一番上の「エフェクト無し」を選択します。


**** メモ
o オーディオの音素材の場合は、選択したオブジェクトに対してVSTエフェクトを適用する事も出来ます。
    + 詳しくは、「選択したオブジェクトにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 3-5章118-119ページ。
o Music Maker 2 = 第17章121-122ページ。
o Music Maker(1) = 74ページの下と、76ページ。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3 Producer Edition   16.9.0.7
o Music Maker 2 Producer Edition   15.0.2.2
o Music Maker (1) Producer Edition   13.0.3.4


==
関連ページ:
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    VSTプラグインの使い方
    VSTエフェクト(プラグイン)の主な種類
    選択したオブジェクトにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法

選択したオブジェクトにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法 - Music Maker

VSTプラグイン
○MM3 ○MM2 ○MM1
選択したオブジェクトへの VST エフェクト(プラグイン)の適用は、オブジェクト・エフェクトラックの右下で行います。

o MIDIの音素材に対しては、この方法は使用出来ません。
    + MIDIの音素材に対してVST エフェクトを適用したい時は、「トラックにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法


**** 手順
o 例えば、VSTエフェクト「Mikusan」(仮称)をオブジェクトに適用するとします。

** VSTエフェクトを適用する方法
o オブジェクトを右クリックして、「オブジェクト・エフェクトラック」
    + Music Maker (1)の場合は、「オーディオエフェクトラック」
o 大きな画面が出てきますので、右下にある文字「FX PLUGINS」の上にある選択欄をクリック。
o 選択肢が出てきますので、「VST FX」-「Mikusan」
o 小さな設定画面が出てきますので、必要に応じて設定変更します。
o オブジェクト・エフェクトラックの右下にある「OK」ボタンで確定します。

** VSTエフェクトの設定画面を再表示する方法
o プラグイン選択欄の名前表示部分「Mikusan」を右クリックします。

** VSTエフェクトを外す方法
o プラグイン選択欄の名前表示部分「Mikusan」をクリックします。
o 選択肢が出てきますので、一番上の「エフェクト無し」を選択します。


**** メモ
o VSTエフェクトは、トラックに対して適用する事も出来ます。
    + 詳しくは、「トラックにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3 Producer Edition   16.9.0.7
o Music Maker 2 Producer Edition   15.0.2.2
o Music Maker (1) Producer Edition   13.0.3.4


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    ▼オーディオエフェクト
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    > トラックにVSTエフェクト(プラグイン)を適用する方法
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2011年9月6日火曜日

選択したオブジェクトにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法 - Music Maker

オーディオエフェクト
○MM3 ○MM2 ○MM1
選択したオブジェクト(= アレンジメントに置いた音素材)に対してMusic Maker付属のプラグインを適用したい時は、オブジェクトの右クリックから行います。

o MIDIの音素材に対しては、この方法は使用出来ません。
    + MIDIの音素材に対してMusic Maker付属のプラグインを適用したい時は、「トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法


**** 手順
o 例えば、「フランジャー」プラグインをオブジェクトに適用するとします。
o 2つの方法がありますので、お好みの方法を選びます。

** 方法1 = 右クリックから直接選択する方法
o オブジェクトを右クリックして、「オーディオエフェクト」-「フランジャー」
    + Music Maker (1)の場合は、「ビンテージエフェクトスイート」-「フランジャー」

o この方法が使用出来ないのは、am-track_SE (Music Maker 2+)。
    + このプラグインを使いたい時は、方法2を使います。


** 方法2 = オブジェクト・エフェクトラックの右下で設定する方法
o オブジェクトを右クリックして、「オブジェクト・エフェクトラック」
    + Music Maker (1)の場合は、「オーディオエフェクトラック」
o 大きな画面が出てきますので、右下にある文字「FX PLUGINS」の上にある選択欄をクリック。
o 選択肢が出てきますので、
    + Music Maker 3は、「MAGIX Plugins」-「Flanger」
    + Music Maker (1), 2 の場合は、「Vintage Effects Suite」-「Flanger」
    + 例外として、Music Maker 2 の「am-track_SE」プラグインは、「VST FX」-「am-track_SE」
o 小さな設定画面が出てきますので、必要に応じて設定変更します。
    + 小さな設定画面を閉じたい時は、右上にある「x」印を押します。
o オブジェクト・エフェクトラックの右下にある「OK」ボタンで確定します。


**** メモ
o Music Maker付属のプラグインは、トラックに対して適用する事も出来ます。
    + 詳しくは、「トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
o Music Maker付属のオーディオエフェクトの中には、プラグインでは無いエフェクトもあります。
    + 例えば「ゲイター」や「戻る」エフェクト。
    + これらのエフェクトは、オブジェクトを右クリックして、直接名前を選択します。
    + Music Maker 2以降は、右クリックから「オーディオエフェクト」-「ゲイター」
    + Music Maker (1)の場合は、右クリックから「オフラインエフェクト」-「ゲイター」


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3 Producer Edition   16.9.0.7
o Music Maker 2 Producer Edition   15.0.2.2
o Music Maker (1) Producer Edition   13.0.3.4


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関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼音を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
    Vintage Effects Suiteの使い方
    VSTプラグインの使い方

2011年9月5日月曜日

eFX_フェーザー(eFX_Phaser)プラグイン = 機械的な音揺れとうねりを加えるエフェクト - Music Maker 3+

フランジャーとフェイザー
○MM3 ×MM2 ×MM1
eFX_フェーザー(eFX_Phaser)プラグインを使うと、原音に、機械的な音揺れとうねりを加える事が出来ます。

o 「eFX_フェーザー」プラグインは、Music Maker 3以降に付属しています。
o この機能は、他の作曲ソフトでは「フェイザー」と呼ばれている事があります。意味は同じです。


**** 使い方
o 次のどちらかを行います。
    + 「選択したオブジェクトにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
    + 「トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
o プラグインの場所は、
    + プラグイン選択欄から選ぶ時は、「MAGIX Plugins」-「eFX_Phaser」。
    + オブジェクトの右クリックから選ぶ時は、「オーディオエフェクト」-「efx_フェーザー」

** プラグインの画面について
o 上にあるメニューは、基本的には使いません。
o プリセットを使いたい時は、画面上部、eFX のロゴがある場所の右側にある選択欄をクリックします。
eFx_フェーザーのプリセット一覧
表示名備考
Default既定値です。
Drum Resonator遅延音多め。アナログっぽい雰囲気を加えます。
初音ミクの声に適用すると、高音ノイズが入る事があります。
+ この時は、feedback つまみを左に回すと回避出来ます。
Fat Synth複雑な、短めの遅延音を追加します。打撃音のような短い音に向いています。
    + 右端にあるボタンを押すと、現在の設定内容で、新しいプリセットを作る事が出来ます。
        + 既存のプリセットもありますので、上書きしないように注意します。

o 細かく設定したい時は、つまみや選択肢を操作します。
eFx_フェーザーのつまみ一覧
表示名備考
inつまみ入力レベルです。
初期値は一番右。左に回すと音が小さくなります。
outつまみ出力レベルです。
初期値は一番右。左に回すと音が小さくなります。
mode(選択肢)音の加工方法を切り替えます。
選択肢は3種類。「4 Stages」「8 Stages」「16 Stages」
数字が大きくなる程、複雑な効果が生まれます。
rateつまみ音を揺らす速度です。
右に回すほど速くなります。
depthつまみエフェクトの深さです。
右に回すほど深くなります。
feedbackつまみ遅延音の強さです。
右に回すと、遅延音が強くなります。
遅延音は、原音だけでなく、加工した音全体にかかります。
mixつまみ音を付加する度合いです。
一番左が原音。右に回すと、付加音が強くなります。
o 画面の左上端にある、林檎の様な印を持つボタンは、ON/OFFスイッチです。
    + クリックして印を黒くすると、このエフェクトの効果は無効になります。


**** メモ
o このプラグインは、おそらく、人間味があり過ぎる音に適しています。
    + やや機械的な印象を与えますので、過剰な人間味を抑える事が出来ます。
o このプラグインは、初音ミクの声とは相性が悪いです。
    + 初音ミクの機械的な成分を増幅して、声を更に機械っぽくするからです。
    + 但し、他のプラグインと組み合わせて使う事で、その欠点を低減することが出来ます。


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 第3-6章138ページから。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2 - 非サポート
o Music Maker (1)  13.0.3.4 - 非サポート


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関連ページ:
    ▼フランジャーとフェイザー = 音揺れとうねりのエフェクト
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > eFX_コーラスフランジャー(eFX_ChorusFlanger)プラグイン = 引き締まった感じの重唱効果や音揺れ、変調音を加えるエフェクト(Music Maker 3+)
    初音ミクの声から電子的なコーラスを作る方法(Music Maker 3+)
    +
    フランジャー(Flanger)プラグイン = 音揺れとうねりを加えるエフェクト

2011年9月4日日曜日

戻る = 音素材を逆再生する方法 - Music Maker

オーディオエフェクト
○MM3 ○MM2 ○MM1
「戻る」機能を使うと、オブジェクト(= アレンジメントに置いた音素材)を逆再生する事が出来ます。

o 音の波形が左右反転します = 音の最後から先頭に向かって再生します。
o MIDI素材には使用出来ません。
o プラグインの画面はありません。オブジェクトに直接反映されます。


**** 手順
o オブジェクト(= アレンジメントに置いた音素材)の右クリックから選択します。
    + Music Maker 2以降 = 「オーディオエフェクト」-「戻る   Ctrl+B」
    + Music Maker (1) = 「オフラインエフェクト」-「戻る   Ctrl+B」
    + なお、MIDI素材には使用出来ません。
o プラグインの画面はありません。ですので、選択するとすぐに反映されます。


**** マニュアルの説明場所は
o 特に記載はありませんが、使ってみると分かります。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


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関連ページ:
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    > プラグインの使い方
    選択したオブジェクトにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
    トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法

位相を反転 = ステレオスピーカーから出る音を左右逆にする方法 - Music Maker

オーディオエフェクト
○MM3 ○MM2 ○MM1
「位相を反転」機能を使うと、オブジェクト(= アレンジメントに置いた音素材)について、ステレオスピーカーから出る音を左右逆にする事が出来ます。

o 音の波形が上下反転します。但し、1度しか反転しないみたいです。
o MIDI素材には使用出来ません。
o プラグインの画面はありません。オブジェクトに直接反映されます。


**** 手順
o オブジェクト(= アレンジメントに置いた音素材)の右クリックから選択します。
    + Music Maker 2以降 = 「オーディオエフェクト」-「位相を反転   Alt+H」
    + Music Maker (1) = 「オフラインエフェクト」-「位相を反転   Alt+H」
    + なお、MIDI素材には使用出来ません。
o プラグインの画面はありません。ですので、選択するとすぐに反映されます。


**** メモ
o 音の波形の図は、1度しか上下反転しません。
o ですので、使い所に気を付けます。


**** マニュアルの説明場所は
o 特に記載はありませんが、使ってみると分かります。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
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フランジャーとフェイザー = 音揺れとうねりのエフェクト - Music Maker

オーディオエフェクト
o フランジャー
フランジャー(Flanger)プラグイン = 音揺れとうねりを加えるエフェクト

o eFX_フェーザー(Music Maker 3+)
eFX_フェーザー(eFX_Phaser)プラグイン = 機械的な音揺れとうねりを加えるエフェクト(Music Maker 3+)

o eFX_コーラスフランジャー(Music Maker 3+)
eFX_コーラスフランジャー(eFX_ChorusFlanger)プラグイン = 引き締まった感じの重唱効果や音揺れ、変調音を加えるエフェクト(Music Maker 3+)
初音ミクの声から電子的なコーラスを作る方法(Music Maker 3+)

o うねり不要の時は
▼コーラス = 重唱と音揺れのエフェクト
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フランジャーとフェイザー(= フェーザー)は、音揺れとうねりを加えるエフェクトです。
    + フランジャーは、追加音を使った音揺れと、左右にうねる遅延音を追加します。
    + フェイザーは、追加音の位相のずらし方を周期的に変える事で、機械的な音揺れとうねりを加えます。


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    > ▼コンプレッサー = 圧縮と音圧感調節のエフェクト
    ▼ディストーションとアンプ = 音を歪ませるエフェクト
    ▼エラスティック・ピッチ = 音程、声質補正とコーラス追加のエフェクト

2011年9月3日土曜日

フランジャー(Flanger)プラグイン = 音揺れとうねりを加えるエフェクト - Music Maker

フランジャーとフェイザー
○MM3 ○MM2 ○MM1
フランジャー(Flanger)プラグインを使うと、音を揺らす効果とうねりの効果を加える事が出来ます。

o コーラス(Chorus)プラグインよりも、音揺れの印象を強くする事が出来ます。
o エフェクトを深く設定すると、原音や追加音が干渉して、変わった効果音が混じる事があります。


**** 使い方
o 次のどちらかを行います。
    + 「選択したオブジェクトにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
    + 「トラックにMusic Maker付属のプラグインを適用する方法
o プラグインの場所は、
    + プラグイン選択欄から選ぶ時は、
        + Music Maker 3 = 「MAGIX Plugins」-「Flanger」
        + Music Maker (1), 2 = 「Vintage Effects Suite」-「Flanger」
    + オブジェクトの右クリックから選ぶ時は、
        + Music Maker 2以降 = 「オーディオエフェクト」-「フランジャー」
        + Music Maker (1) = 「ビンテージエフェクトスイート」-「フランジャー」

** プラグインの画面について
o プリセットを使いたい時は、Flanger画面上のメニューから「プログラム」
    + もしくは、4つのボタンの下にある Preset名をクリック。
o 細かく設定したい時は、つまみとボタンを操作します。
「フランジャー」プラグインのつまみ一覧
表示名意味
SPEEDつまみ音を揺らす速さです。
右に回すと高速になります。
FEEDBACKつまみ遅延音を付加する度合いです。
右に回すと、遅延音が強くなります。
この遅延音は、左右にうねるように聞こえます。
つまみを一番左に回すと、遅延音は消えますが、左右のうねりも無くなります。
DEPTHつまみエフェクトの深さです。
右に回すと、追加音の音の変化が強くなります。
4つのボタン追加音の性質です。
右になるにつれ、にぎやかになります。
o このプラグインは、設定したまま無効に切り替える事も出来ます。
    + 一番下にある「Flanger」の文字 = スイッチです。クリックすると、このプラグインの有効(ON)、無効(OFF)を切り替える事が出来ます。


**** メモ
o エフェクトを深く設定すると、原音や追加音が干渉して、変わった効果音が混じる事があります。
    + FEEDBACKつまみとDEPTHつまみを共に右側に回すと、発生します。


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 第3-6章137ページ。
o Music Maker 2 = 第18章139ページ。
o Music Maker(1) = 第13章85ページ。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼フランジャーとフェイザー = 音揺れとうねりのエフェクト
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > eFX_フェーザー(eFX_Phaser)プラグイン = 機械的な音揺れとうねりを加えるエフェクト(Music Maker 3+)
    eFX_コーラスフランジャー(eFX_ChorusFlanger)プラグイン = 引き締まった感じの重唱効果や音揺れ、変調音を加えるエフェクト(Music Maker 3+)
    初音ミクの声から電子的なコーラスを作る方法(Music Maker 3+)