2011年8月3日水曜日

オーディオエフェクト・ラック。個々のエフェクトを有効、無効にする方法 - Music Maker

オーディオエフェクト・ラック
○MM3 ○MM2 ○MM1
オーディオエフェクト・ラックでは、つまみなどを操作すると、自動的にそのエフェクトが有効になります。


**** 手順
** エフェクトを有効にする方法
o つまみなどを操作をすると、該当するエフェクトが自動的に有効になります。

** エフェクトを無効にする方法
o 有効なエフェクトを無効にしたい時は、左端に並んでいる電源ボタン、もしくは電源スイッチ。
    + 無効になった時は、次のいずれかの状態になります。
        + 電源ボタンの右横のランプが消える
        + もしくは、大きな電源ボタンの色が白から赤黒に変化する
        + もしくは、電源スイッチがOFFに移動した状態になる
o リバーブ、ディレイのように、エフェクトが2つ並んでいる場合は、片方だけ無効にする事が出来ます。
    + 無効にしたいエフェクトの「Bypass」の丸印を押します。
    + 「Bypass」の丸印が光っていると、そのエフェクトは無効状態になっています。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト・ラック = 良く使われるエフェクトを積み重ねた画面
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > ▼ビット・マシン(BitMachine) = 音を不完全にするエフェクト
(2011年8月3日変更。手順欄の文章整形。意味の変更は無し)

指導するミクさん - ミクさんの隣

ミクさんの隣
今日のミクさんは、朝から何かの使命に燃えていた。

「ミクさん。おはようございます。」
「おはよー♪」

きりりと引き締まっている目で、歌うように挨拶を返すミクさん。
彼女が朝から張り切っていると言う事は、これから何かが始まるという事だ。

「何か、したい事はありますか?」

私が質問すると、ミクさんはチラシを渡してくれた。

-----------------
『今日はミクの日。お互いに教えあう日です。』
。。。

ミクだよ。井戸端会議で決まったよ。
ミクです。よろしくお願いします。
人間のしきたりに合わせたのよ。私もミクよ。
今日はお空を飛ぼうかな。ミク
-----------------

このチラシの中にある「井戸端会議」は、近所のミクさん達が集まる真面目な会議だ。
この会議で決まった内容は、ミクさん達の将来にとって重要な事柄が多い。

「今日は、私の日。なるべく沢山、私に置き換えてね。」
「ミクさんの誕生日は、8月31日でしたよね。」
「誕生日じゃなくて、私の日。これから、歌詞を作る練習をするんだよ。」

なるほど。作詞力の強化ですか。

「運動する人は、準備運動していたよ。だから、作詞する時は、準備作詞するんだよ。」

準備作詞という言葉は私にとって初耳だったけれど、ミクさんの言いたい事は、なんとなく理解出来る。
ミクさん達は、作詞者に優れた歌詞を書いてもらう目的で、作詞環境を改善する事を考えたのだろう。

私は1度、深呼吸をする。
初音ミクを支える作詞者の一人として、ミクさん達の期待に応えてみせる。
私は耳を澄まして、ミクさんが繰り出す課題に備えた。


「起き上がる時は?」
「みくっ」

「びっくりした時は?」
「みっくりしたよ」

ミクさんは満足した表情を浮かべながら、次々と課題を投げ掛ける。
どうやら、私の解答の方向性は、間違っていなかったようだ。

「蝉(せみ)が鳴く時は?」
「みーくみーく 、みーくっ、みみみ」

「おなかが減った時は?」
「みぃくぅーぅー。」

「悲しくなった時は?」
「みくみくみく」

「私、そんな風に泣かないよ。きっと。」
「むむっ。」

絶対の自信があった解答が不正解となり、
私の心の中で積み上がっていた座布団が0になる。

「難しいですね。この問題。」
私は頭を抱えながら、こう言った。

「難しくないと、練習にならないんだよ。」
上機嫌に答えるミクさん。

私は、しばらくの間考えてみたけれど、
みくみく泣きよりもミクさんに相応しい泣き声を、見つける事は出来なかった。


「降参です。模範解答を教えて下さい。」

私は両手を上げて、こう言った。

「あれっ。うーんと、ねぇー。」

ミクさんは、考えながら、近くにあったコードを指に巻き出した。

「えーっとー。」

ミクさんは、彼女に訪れる毎日を、精一杯頑張って生きてきた。
だから、きっと、冷静でない時の彼女自身の行動については、ミクさんはあまり覚えていないのだろう。
私は、ミクさんの返事を待ちながら、思いついた歌詞をパソコンに入力し始めた。

「んーとー。」

最近、作曲の時に、作曲ソフトの動きが重くなった。
買い替え予算は無いけれど、そろそろ、新しいパソコンが必要かなあ。
私が、ミクさんの返事を待つことを忘れて、パソコンのキーボードを熱心に叩き出した頃に、

プチッ。

入力していた画面が、真っ暗になった。

私がこれまでに入力した歌詞は、この世のどこにも残っていない。
私の目の前も、真っ暗になった。


数秒後、私は創作活動の意欲をかろうじて取り戻し、電源喪失の原因調査を開始する。

「んーとっねー。」

ミクさんは、指にケーブルを巻きつけたまま、まだ考え事をしていた。
パソコンの電源ボタンを押しても、何の反応も起こらない。
部屋の明かりは付いているから、停電でもない様だ。

ついに、パソコンが壊れたか。
パソコンを修理する必要があるけれど、保障期間は過ぎているから有料だ。
そもそも、ハードディスクを入れ替えると、ミクさんが消えたりはしないだろうか。

私の頭の中を、悲観的な情報が占有した。
けれども私は、それらの情報を、一旦隅(すみ)に追いやった。
まだ、パソコンが壊れていない可能性、コード類が外れているケースが残っているからだ。

パソコンの背面を見たけれど、パソコンに接続しているコードは外れていない。
パソコンからディスプレイに接続しているコードも外れていない。
私は念の為、椅子を引いて、コンセントの方に移動する。
あれっ、パソコンの電源プラグが外れている。しかも、くねくねと動いている。
そういえば、以前にも1度、パソコンの電源プラグが勝手に外れた事があったっけ。

私は視線を横に動かす。
そして、動く電源プラグの動力源を見つけた。
動力源は、ミクさんだ。。。
ミクさんは、器用にも、パソコンの電源ケーブルを足に巻いていた。

「んー、とー。」

まだ悩んでいる、パソコンの電源を切断した張本人。
私は、彼女の顔をじっと見つめる。
それに気付いたミクさんは、私を見て、何事も無かったように、こう言った。

「御用はなあに。」

「みくみくみく」
「だから、私は、そんな風には泣かないよ。」

私は、パソコンが壊れなかった事に感謝しつつ、創作活動における一つの課題を手に入れた。
私達は、優れた歌詞を作る前に、ミクさんの足癖について本格的に取り組む必要がありそうだ。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = 指導するミクさん
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2011-08-03 on Blogger


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関連ページ:
    ▼ミクさんの隣
    ▼作品紹介
    ▼目次
    > ヨーグルトの目をしたミクさん
    リン警官とミクさん達。第1楽章
    分身するミクさん
(2011年8月4日変更。語句を2箇所訂正)

オーディオエフェクト・ラック = 良く使われるエフェクトを積み重ねた画面

オーディオエフェクト
オーディオエフェクト・ラックの使い方
オーディオエフェクト・ラックの開き方
オーディオエフェクト・ラックを閉じる
オーディオエフェクト・ラック。個々のエフェクトを有効、無効にする

** ラックの意味
o 上から1段目
    + イコライザー 10 Band EQ = 音を整えるエフェクト
o 2段目
    + リバーブ(REVERB) = 演奏している場所の雰囲気を加えるエフェクト
    + ディレイ(DELAY) = 遅延音を追加するエフェクト
o 3段目
    + コンプレッサー(COMPRESSOR) = 音を圧縮するエフェクト
o 4段目
    + ディストーション(Distortion) = 音にざらざら感を加えるエフェクト
    + フィルタ(FILTER) = 音質を微調節するエフェクト
o 5段目 = 左右のスピーカーの音量調節とプラグイン選択欄
    + もしくは、Music Maker 3の場合、STEREO FX = 音の広がり具合の調節
    + もしくは、Music Maker (1),2の場合、アンプシミュレーター = 音を太くするエフェクト(Music Maker (1), 2専用)
o 一番下
    + 中央にあるのは、再生の停止ボタンと、再生ボタン。
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オーディオエフェクト・ラックは、良く使われるエフェクトを積み重ねた画面です。

o バージョンや用途毎に表記は異なりますが、このメモでは「オーディオエフェクト・ラック」に統一しています。


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関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト
    ▼音を加工する
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > ▼エッセンシャル・エフェクト = 明るく軽い感じのエフェクト群(Music Maker 3+)
    ▼イコライザーとフィルター = 音質を調節するエフェクト
    ▼ディレイとリバーブ = 遅延音と残響と反響のエフェクト

オーディオエフェクト・ラックを閉じる方法 - Music Maker

オーディオエフェクト・ラック
△(注記あり)MM3 △(注記あり)MM2 △(注記あり)MM1
オーディオエフェクト・ラック画面を閉じるボタンは、画面の右下にあります。
但し、「x」ボタンについては、キャンセルしないパターンがありますので、気を付けます。


**** 手順
o オーディオエフェクト・ラック画面の右下に着目します。
o 「OK」ボタンを押すと、変更内容を記憶してから閉じます。
o その隣の「x」ボタンを押すと、
    + オブジェクトの右クリックから開いた時は、キャンセル = 変更内容を忘れてから閉じます。
    + ミキサーやトラックから開いた時は、「OK」ボタンと同じ意味になります。
        + ですので、この時は、変更前の状態に戻してから画面を閉じるか、画面を閉じた後にアレンジメントをバックアップから戻します。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7 - 「x」ボタン使用時は要注意
o Music Maker 2  15.0.2.2 - 「x」ボタン使用時は要注意
o Music Maker (1)  13.0.3.4 - 「x」ボタン使用時は要注意


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関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト・ラック = 良く使われるエフェクトを積み重ねた画面
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > オーディオエフェクト・ラック。個々のエフェクトを有効、無効にする
    +
    オーディオエフェクト・ラックの使い方
    オーディオエフェクト・ラックの開き方

オーディオエフェクト・ラックの開き方 - Music Maker

オーディオエフェクト・ラック
○MM3 ○MM2 ○MM1
オーディオエフェクト・ラックには、2種類の開き方があります。

o 開き方によって、一番下の段にあるエフェクトが異なります。


**** 手順
o オーディオエフェクト・ラックは、オブジェクト(= 音素材)、もしくはトラックに適用する事が出来ます。

** オブジェクト(= 音素材)に適用したい時
o Music Maker 2以降の場合 = オブジェクトの右クリックから「オブジェクトエフェクト・ラック   Shift+A」。
o Music Maker (1)の場合 = オブジェクトの右クリックから「オーディオエフェクトラック   Shift+A」。
o この他に、キーボード操作も可能です。
    + オブジェクトを(クリックして)選択状態にして、「Shift」キーを押しながら「A」キー。

** トラック(= アレンジメントの横1行)に適用したい時
o エフェクトを適用したいトラック番号を覚えます。
    + トラック番号 = Music Maker画面の左側にある、縦に並んでいる数字の事です。
o ミキサーを開きます。「M」キーを押す方法が簡単です。
o ミキサー画面の一番下にて、同じトラック番号を持つ縦の欄を見つけます。
o その欄の左上にある、「FX」と書かれているボタンをクリックします。

o Music Maker 3の場合は、次の手順でも開く事が出来ます。
    + 目的のトラックの何を無い所を右クリックして、「オーディオFXラックトラック」


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


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関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト・ラック = 良く使われるエフェクトを積み重ねた画面
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > オーディオエフェクト・ラックを閉じる
    オーディオエフェクト・ラック。個々のエフェクトを有効、無効にする
    +
    オーディオエフェクト・ラックの使い方

オーディオエフェクト・ラックの使い方 - Music Maker

オーディオエフェクト・ラック
○MM3 ○MM2 ○MM1
オーディオエフェクト・ラックは、良く使われるエフェクトを重箱のように積み重ねた画面です。


**** オーディオエフェクト・ラックで出来る事
o 1段目 = イコライザー = 音域毎に音量を増減
o 2段目 = リバーブディレイ = 残響、反響、遅延音の追加
o 3段目 = コンプレッサー = 音の圧縮と音量の増幅
o 4段目 = ディストーションフィルタ = 音質の調節
o 5段目 = 左右のスピーカーの音量調節とプラグイン選択欄
    + もしくは、Music Maker (1),2の場合、アンプシミュレーター = 音を太くする
    + もしくは、Music Maker 3の場合、STEREO FX = 音の広がり具合の調節
o 一番下 = 再生ボタン、再生の停止ボタン
    + アレンジメントを再生しながら調節する事が出来ます。


**** 手順
o オブジェクトのみ適用したい時は、オブジェクトの右クリックから開きます。。
o トラックに適用したい時は、ミキサーのFXボタンで開きます。
    + 詳しくは、「オーディオエフェクト・ラックの開き方
o オーディオエフェクト・ラック画面を閉じるボタンは、画面の右下にあります。
    + 「OK」ボタンを押すと、変更内容を記憶してから閉じます。
    + その隣の「x」ボタンは要注意です。開き方によって動作が異なります。
    + 詳しくは、「オーディオエフェクト・ラックを閉じる方法

o 個々のエフェクトは、操作をすると自動的に有効になります。
    + 有効なエフェクトを無効にしたい時は、左端に並んでいる電源ボタン。
    + エフェクトが横に2つ並んでいる所は、無効にしたいエフェクトの「Bypass」丸印をクリック。
    + 詳しくは、「オーディオエフェクト・ラック。個々のエフェクトを有効、無効にする方法


**** メモ
o オーディオエフェクト・ラックの表記は、場所毎に異なります。
    + エフェクト・ラック = ユーザーズガイドの表記
    + オーディオエフェクトラック = Music Maker (1)。オブジェクトを右クリックした時
    + オブジェクトエフェクト・ラック = Music Maker 2以降。オブジェクトを右クリックした時
    + オーディオFXラックトラック = Music Maker 3。トラックの空き領域を右クリックした時
    + 「FX」ボタン = ミキサーから開く時


**** マニュアルの説明場所は
o Music Maker 3 = 第3-6章130ページから。
o Music Maker 2 = 第18章130ページから。
o Music Maker(1) = 第13章77ページから。


**** 確認したバージョン
o Music Maker 3  16.9.0.7
o Music Maker 2  15.0.2.2
o Music Maker (1)  13.0.3.4


==
関連ページ:
    ▼オーディオエフェクト・ラック = 良く使われるエフェクトを積み重ねた画面
    ▼オーディオエフェクト
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > オーディオエフェクト・ラックの開き方
    オーディオエフェクト・ラックを閉じる
    オーディオエフェクト・ラック。個々のエフェクトを有効、無効にする
(2011年8月3日追加。手順欄にて、個々のエフェクトを無効にする方法)