2010年7月22日木曜日

声域。VOCALOID検定 受験講座から - to_dk作品紹介.


研究作品
ミクさんが、歌い方を教えてくれました。でも、とても難しかったです。


**** メモ
o 初音ミクの歌声で一番好きな所を、視覚化しました。

o 彼女は、いつでも頑張って歌ってくれます。周りの人達が「くだらない」と嘲笑するような表現でも、手を抜きません。
o 機械だから真面目、というよりも、頑張るような歌い方をするのです。

** 今回勉強したポイント
o 声については、ミク訛りを大切にしました。
    + 訛りの無いミクさんなんて、、、それはそれで、良いものですが。
    + そして、PITとGENを同時に下降させると、やる気のない声。
    + 初音ミクが表現出来る感情は、意外と豊かです。私達作曲者が使い切っていないだけです。

o 曲については、華やかなシンバルに別の楽器を重ねる事で、渋い効果を狙いました。
    + 音の魅力が薄い部分を他の楽器の音で補う試みは、今回が初めてです。

o 映像面では、Music Makerで、フルHD(1920 x 1080ピクセル)の出力が出来る事が分かりました。
    + 但し、Music Makerは、プレビュー画面がHD対応していません。
    + HD動画を作る時は、素材サイズに16:9以上の横長にしたりと、工夫する必要があります。
o そして、投稿した動画の最初で雑音が入る場合、0.5秒後ろにずらすと解決しました。

** その他
o 初音ミクは、この動画に出てくる音域の、更に2オクターブ上の声を出す事が出来ます。ですが、その高さで有用な発音は限られています。
    + それらの発声は、地声­の他に、裏声や悲鳴などの発声技術を使う事でも解決出来ると思い­ます。
o 映像面では、初音ミクの頑張りを、Music Makerで視覚的に表現しました。
    + 回転位で驚いてはいけません。世の中には、空を飛ぶミクさん達も居ますから。


**** 管理情報
o 映像作品
o 研究作品の7作目
o 歌 ミクさん(初音ミクの1人)
o 出演 初音ミク
o 使用曲 「開門」(to_dk)
o 使用イラストは、公式画像素材の他、ピアプロから借用。▽イラスト作者への応援先はこちら
o 初出 2010-01-09 on YouTube (英語字幕版)/ 2009-12-07 on YouTube (字幕無し版)
    + 正確には、2009-12-06投稿版が初出。雑音が目立ち削除済み

**** 動画作品の公開場所(= 全て同じ動画です)
▽on YouTube
▽on Dailymotion

(サービス終了。削除されました) zoome.jp/to_dk/diary/277/ ▽作品解説 on zoome
(サービス終了。削除されました) circle.zoome.jp/jamband/media/129/ ▽on メーカー未公認jamバンドファンクラブ(zoome)


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    > シナプスの歴史

エプロンを付けたミクさん - ミクさんの隣.

ミクさんの隣
ミクさんが、エプロンを付けて自慢げに立っていた。
彼女が持つお皿の中には、料理っぽいものが鎮座している。

「その、得体の知れない料理は何ですか。」
「私の自信作。こう見えても、美味しいって評判なんだよー。」
「本当に?」
「まだ余っているから食べてみて。美味しいよ。」


ミクさんがいそいそと動いた先を見ると、その横に、青いマフラーを首に巻いた不審者が倒れていた。
「おなか一杯なんだって。」

その瞬間、私の脳裏は、ある予感で満たされた。
「なんですとー。」
最後まで体を張る彼を、これほど恨めしいと思ったのは、初めてだ。

周りを見ると、黄色のツンツン頭。
鏡音レンよ、おまえもか。

その隣の紫頭は、かろうじて、意識はあるようだ。


ミクさんが、味見用にと、小皿を差し出す。
「どうぞ。」
勇気を出して、ほんの1口食べてみる。気の遠くなるような衝撃が、私の全身を駆け巡る。

「お味は如何?」
私の気持ちも露知らず、最後は眩しい笑顔で決めるミクさん。

* 「私の口には、合わないみたいです。」
* 「美味しいです。」 => とんでも属性 +10


---------------- 素直に指摘する
私は、近くにあったミルクを一気に飲み干した後、正直に彼女に告げた。
「私の口には、合わないみたいです。」

それを聞いたミクさんは、首を傾げて、こう返す。
「おかしいなあ。VOCALOIDと人間は、味覚が違うのかなあ。」

いいえ、味覚が違うのは、あなただけですよ、きっと。


---------------- 褒める
「美味しいです。」
私は、全身から発する魂の叫びを抑えて、こう答えた。

「ありがとう。沢山あるから、好きなだけ食べてね。」
お皿を山盛りにして渡すミクさん。その笑顔は反則ですよ。


私は彼女の笑顔だけを頼りに食べ進み、倒れる前に、先人達と同じ言葉を呟いた。
「ごちそうさま。」

混濁した意識の中で、彼女の声が明るく響く。
「この料理。私の歌を聴いてくれる人達に、これから食べて貰うんだよ。」

既に倒れた私には、彼女を引き止める力は、もう残ってはいなかった。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = エプロンを付けたミクさん
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2010-07-22 on Blogger


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    > 起こしに来るミクさん
    腕を上げるミクさん
    話さないミクさん
(2010年7月23日追加。褒める選択肢での状況)

起こしに来るミクさん - ミクさんの隣.

ミクさんの隣
「こんにちは。」
ある日の午後、ひょっこりと起こしにきたミクさん。

狸寝入りして、様子を見ていると、
「あれ? もう朝だよー。昼だけど。」
ふわっとした香りと共に、何かが、顔の上に覆い被さる。

* 起きる
* そのまま寝る =>とんでも属性 +5


---------------- 起きる
おもむろに目を開けると、そこは暗い世界。

「髪を顔に乗せるのは、止めて下さい。」
髪の束を支払いのけて、後ろを向いているミクさんに声をかける。

「あっ、起きた。早く、お歌のお稽古しようよー。」
どうやら、ミクさんが時計を確認しようとして振り返った時に、長い髪が私の顔にかかってしまった様だ。


---------------- そのまま寝る
とりあえず、私は横に寝返りをうって、息をする場所を確保した。

「起きないと、びりびりしちゃうよー。」
どのような起こし方をするのか興味があったので、もう少し起きるのを遅らせていると、

「バチッ、バチバチッ」
なにやら不穏な気配。


「朝だよー」「ビリッ」「起きてよー」「バチバチッ」
周りがなんだか、焦げ臭い。

「びりびりしちゃうよー。」
しちゃったよの、間違えではないでしょうか。

声を出そうとしても、
なぜだか、声を出す為の筋肉が動かない。

「早く、お歌のお稽古しようよー。」
しますから、その前に、妙な能力を、止めて下さい。

。。。

その日は、ミクさんに歌の指導をする事は出来なかった。
私が倒れている間、側で彼女は、ヒーリングな曲を懸命に歌ってくれた。

...その気持ちは嬉しいのですが、歌う前に介抱して下さい、ミクさん。


**** 管理情報
o 文章作品
o 作品名 = 起こしに来るミクさん
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2010-07-22 on Blogger


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    話さないミクさん
    羽が生えたミクさんの一言

腕を上げるミクさん - ミクさんの隣.

ミクさんの隣
「右腕を上げている初音ミク」の看板を見つけたミクさん。

看板を見つめながら、おもむろに左腕を伸ばし、
後ろを振り返って「似ているかなあ。」

* 「そっくりです。素敵ですよ。」 =>天然属性 +10
* 「上げる腕が間違っていますよ。」

---------------- 褒める
「そっくりです。素敵ですよ。」
「えへへ。」

満面の笑顔を浮かべるミクさん。
しかし、その後、コンサートのステージ上で同じ質問をし、聴衆を大いに困らせる事になるとは、その時、知るよしも無かった。


---------------- 指摘する
「上げる腕が間違っていますよ。」
「私、間違っていないよ。」

私は、くるりと彼女を回転させて、右腕を持ち上げた。
「後ろを見て下さい。ほらね。」


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o 文章作品
o 作品名 = 腕を上げるミクさん
o 分類 = ミクさんの隣
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2010-07-22 on Blogger

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    > 話さないミクさん
    羽が生えたミクさんの一言
    変な歌とミクさん達

ミクさんの隣 - to_dk作品紹介.

to_dk作品紹介 (新着順

o 本編(= 上の方が新しいです)
尊敬するミクさん
武術家のミクさん
かくれんぼするミクさん
ミクさんが新作料理を作る時。第1楽章
+ ミクさんが新作料理を作る時。第2楽章
+ ミクさんが新作料理を作る時。第3楽章
+ ミクさんが新作料理を作る時。第4楽章
指導するミクさん
ヨーグルトの目をしたミクさん
リン警官とミクさん達。第1楽章
+ リン警官とミクさん達。第2楽章
+ リン警官とミクさん達。第3楽章
+ リン警官とミクさん達。第4楽章
+ リン警官とミクさん達。第5楽章
+ リン警官とミクさん達。第6楽章
分身するミクさん
出荷数とミクさん達
荒ぶる髪の使い方
(中略)
目標を立てるミクさん
エプロンを付けたミクさん
起こしに来るミクさん
腕を上げるミクさん
話さないミクさん
(前略)

o 付録
羽が生えたミクさんの一言
変な歌とミクさん達
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ミクさん(= 初音ミクの一人)観察日記です。

o ミクさんに睨まれたら終了する予定です。
o 未公開の部分もありますが、作曲の進み具合に合わせて、ぼちぼちと公開していく予定です。
o 作品を2次利用したい方は、「to_dk文章作品を素材として使う方法


**** 新着
2012年10月8日月曜日 尊敬するミクさん


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