新規作成したプロジェクトからstdafx.hを完全に外す方法 - Visual C++
○2010 Express
Visual C++でプロジェクトを作成すると、stdafx.h が既定でインクルードされています。stdafx.hを完全に外したい時は、ソースコード修正と合わせて、プリコンパイル済みヘッダーの設定を変更します。
o 主に、他のシステム用に作られたC言語のソースコードを、Windows用にビルドする時に使います。
+ コマンドプロンプト上でビルドする方法もありますが、移植の時は、Visual C++の画面上で作業する方が便利です。
o プリコンパイル済みヘッダーの設定を外さなくても、ビルド自体は成功します。
o stdafx.h は、自動作成された全てのソースコードから呼ばれています。通常は、そのまま使う方が便利です。
**** 手順
o 全てのソースコードから、stdafx.h のインクルード文を外します。
+ 次のように書かれている行を、削除します。
--------
#include "stdafx.h"
--------
o 次に、下記の手順で、プロジェクトのプロパティの「プリコンパイル済みヘッダー ファイル」から、「StdAfx.h」を外します。
+ 上のメニューから「プロジェクト(P)」-「(プロジェクト名)のプロパティ(P) Alt+F7」
+「プロパティページ」画面が出てきますので、左上の「構成」選択肢を「すべての構成」に変更します。
+ 左のメニューから、「構成プロパティ」-「C/C++」-「プリコンパイル済みヘッダー」
+ 右側で、「プリコンパイル済みヘッダーファイル」の右隣の文字「StdAfx.h」を削除します。
+ もしくは、「プリコンパイル済みヘッダー」の右隣の設定を、「プリコンパイル済みヘッダーを使用しない」に変更します。
+ 設定が終わりましたら、右下にある「OK」ボタンを押します。
o プロジェクトから外したいファイルを、削除もしくは除外します。
+ プロジェクトから外したいファイルを選択して、Deleteキーを押します。
+ 質問されますので、次のどちらかを選びます。
+ クリア = 選択したファイルをプロジェクトから外します。ファイルの削除はしません。
+ 削除 = 選択したファイルを削除します。プロジェクトからも外れます。
o リビルド、もしくはビルドしてみます。
+ そして、ビルドエラーの箇所を、順次修正していきます。
**** メモ
o この手順を行った時は、stdafx.cpp もきっと不要です。
+ 上記の手順を行うと、中身は空になっていると思います。
**** 確認したバージョン
o Microsoft Visual C++ 2010 Express
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