子音を綺麗に発音してもらう方法 - 初音ミク
初音ミクの発音は、人間の発音と比較すると、子音の発音が甘い傾向にあります。子音を綺麗に発音してもらう方法は色々ありますので、選択したり、組み合わせたりします。
o VOCALOID Editor側で調節する方法の他に、作曲ツール側で調節する方法もあります。
**** 手順
o 以下の方法がありますので、目的に合った方法を選びます。
** 強すぎる子音を弱くしたい時
o 次の2つの方法が簡単です。
+ 子音を発声する位置の音量を下げる方法
+ VOCALOID Editorの場合は、子音発声時の「DYN」パラメーターを下げます。
+ 操作手順は、「初音ミクの声を時間変化させる方法 」
+ 子音の発声位置は、音符の先頭よりも前になる事があります。
+ ですので、再生して確認しながら、「DYN」を下げる場所を調節します。
+ もしくは、コントロールパラメーターの「VEL」を調節する方法
+ このパラメーターを上下に動かすと、子音の発声が変わります。
+ 操作手順は、「初音ミクの声を時間変化させる方法 」
+ この方法は、使えない事もあります。
** 音符間の間隔を調節する方法
o 音符間が 1/32音符程度以下になると、前の発音を極端に引きずる事が多いです。
o 問題がある時は、音符間の間隔を広げるだけで、素直に発音する場合があります。
** 歌詞を工夫する方法
o 初音ミクには、苦手な音素の組み合わせがありますので、それを避けます。
o 似たような発音に切り替えると、自然に繋がる事があります。
o 小さな「っ」については、間隔を空ける方法もあります。
o 歌詞に発音記号を入れる方法もあります。
** 発音のつながりを切る方法
o 短い音符を挿入する方法と、別トラックを使う方法があります。
** 発音のつながり方を変える方法
o 表情パラメーターで調節します。
o 音符を右クリックして「音符のプロパティ」。出てくる画面で「EXP」。
o 前の音からの「引きずり」加減などが変わる事があります。
o 「アクセント強め、ボルタメントのチェックを外す」辺りから始める事をおすすめします。
** 声を時間変化させる方法の応用
o コントロールパラメーターを使います。
o 子音の調整は、実際に発声する位置で行う事がポイントです。通常、音符の位置よりも少し前です。
** 発音の難しい音符を別トラックに移動する方法
o 音符を完全に移動する方法と、基本的に残してクロスフェードで接続する方法があります。
o 音符を移動すると、初音ミクの歌い方が変わります。ですので、使わない部分の音符をどの程度残すか、初音ミクの歌声を聞きながら判断します。
** 作曲ツール側で対応する方法
o Music Makerの場合、次のような加工手段があります。
+ 部分的な特殊効果は、取り込んだ声を分割してから加工。
+ 摩擦音を抑えるなら、ディエッサーが有名です。
+ 部分的に声の高さを弄るなら、エラスティック・ピッチ。
+ その他、コンプレッサーなど、色々あります。
**** メモ
o 発音間隔に起因するケースの場合、初音ミクには遅く歌ってもらい、作曲ツールで早く再生する方法が使えるかもしれません。
o 初音ミクは訛り声も魅力の一つ。訛り声が好きな方は、適当な所で抑えます。
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関連ページ:
▼初音ミクの発音
▼初音ミクで作曲する
▼初音ミク
▼制作メモ
> 声を時間変化させる
左下。3文字単語の意味と用途
クロスフェード = 2つのトラックの音声を滑らかに切り替える方法
(2012年9月14日追加。冒頭説明の補足、強すぎる子音を弱くしたい時)
(2010年12月1日追加。別トラックを使う調整方法)