2012年7月12日木曜日

SynthMakerの得意な所、苦手な所 - SynthMaker

プラグイン作成の手引き
○SM2 ○FL10
SynthMaker には、得意な部分と苦手な部分があります。

SynthMakerの最大の長所は、アイデアを早く形にし、音で確認する事が出来る事。
最終的に VST SDKを使う事になったとしても、プロトタイプの制作過程で役に立つと思います。


**** SynthMakerの得意な所
o C++ のコードを書かなくても、プラグイン(エフェクトや音源)を作る事が出来ます。
    + 音の加工に関しては、C言語に近いコードを書く事も出来ます。
o つまみなどの操作部品が標準で用意されています。
    + ですので、最初から音作りに集中する事が出来ます。
    + もちろん、デザインに凝りたい時は、自分で画像を作ります。
o この為、アイデアを手早くプラグインにして、音を確認する事が出来ます。
    + FL STUDIO付属のプラグイン版の場合は、エクスポートする前に音を確認する事も出来ます。

**** SynthMakerの苦手な所
o (今の所、)日本語版はありません。操作やヘルプは全て英語です。
o 回路図での文字表示は、日本語に対応していません。
    + 特に問題となるのが、回路図上での文字列の入力です。
    + 日本語文字の表示が必要な時は、画像として書いた方が分かり易いかもしれません。
o プラグイン画面の端に部品を配置する事は出来ません。
    + プラグイン画面の端とつまみなどの部品の間には、少し隙間が入ります。
o プラグイン画面の形は、長方形に限定されています。
    + 例えば、初音ミクの形をしたプラグイン画面は、作る事が出来ないみたいです。
o 部品一覧を眺める限りでは、つまみを回す時のツールチップ表示が出来ないみたいです。
    + 例えば、Music Makerのオーディオエフェクトラックでは、つまみを回すとツールチップで数値が表示されます。


**** メモ
o VST 3 の機能を SynthMakerで実現出来るかどうかは、未確認です。
o 文字列操作部品の名前が独特なのですが、プラグインの性格上、文字列操作で大幅に困る事は無いと思います。


**** 確認したバージョン
o SynthMaker 2.0.5 Professonal Edition
o FL STUDIO 10 Producer Edition   Version 10.0.9 (Signature Bundle)   32ビット版


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関連ページ:
    ▼プラグイン作成の手引き
    ▼主な部品
    ▼SynthMaker
    ▼制作メモ
    > プラグイン作成手順で戸惑いやすいポイント
    エフェクトプラグイン回路図の基本形
    解説動画。エフェクトプラグインの作り方(FL STUDIO版)
(2012年7月23日訂正。日本語表示出来るケースあり)