REPLACE = ファイルを置き換える(= 差分コピーする) - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)
○Windows XP
指定したファイルを置き換えます。(= 差分コピーします。)o 指定したファイルに対して、次の事が出来ます。
+ 増えたファイルをコピーする
+ 同じ名前のファイルを上書きコピーする
+ 更新日時が新しくなったファイルだけを上書きコピーする
o フォルダーはコピーしません。必要な時は、XCOPY コマンドなどと併用します。
**** 書式
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replace [ オプション ] コピーしたいファイル名 [ コピー先の場所 ]
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o コマンド名やキーワードは、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o オプション = 次のオプションを指定出来ます。
+ /a = コピー先に無いファイルだけを、コピーします。
+ /u = コピー先のファイルの更新日付が古い時だけ、上書きコピーします。
+ 但し、コピー先に読み取り専用属性の付いたファイルがあると、コピーに失敗してエラーになります。
+ ですので、自動実行では /r オプションとの併用がおすすめです。
+ /a オプションと一緒に指定する事は出来ません。
+ /s = コピー先のサブフォルダーにある同名ファイルも、置き換え対象にします。
+ 階層のコピーではありません。使い所に注意します。
+ /a オプションと一緒に指定する事は出来ません。
+ /p = 置き換える前に「置き換えますか」と質問します。
+ 1つずつ質問します。沢山コピーする時に指定すると、大変です。
+ /r = コピー先のファイルに読み取り専用属性が付いていても、コピーします。
+ /w = メッセージ「続行するときは何かキーを押してください...」を出して、一旦停止します。
+ ヘルプによると、ディスクを入れ替れてもらう時に使う機能、との事です。
+ オプションの指定が無い時、コピー先の場所にもあるファイルのみ、上書きコピーします。
+ 但し、コピー先に読み取り専用属性の付いたファイルがあると、エラーになります。
+ ですので、自動実行では /r オプションとの併用がおすすめです。
o ファイル名 = コピーしたいファイル名です。
+ ファイルの場所とファイル名を「\」でつなぎます。
+ 今居る場所からの相対パスも指定出来ます。
+ ファイル名部分の指定には、ワイルドカード(「*」や「?」)を使用出来ます。
+ なお、このコマンドでは、「\」の代わりに UNIXの区切り文字「/」を使う事は、出来ません。
o 移動先の場所 = 移動先のフォルダーのパスを指定します。
+ 省略すると、移動先の場所はカレントディレクトリになります。
+ ファイル名まで指定すると、エラーになります。
+ 「\」の代わりに UNIXの区切り文字「/」を使う事は、出来ません。
**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o 0 = 成功
+ 「置き換えるファイルはありません」
o 2 = エラー。ファイルが見つからない時
+ 「ファイルが見つかりません - dir1」 = 「\」の代わりに UNIXの区切り文字「/」を使っていると、このエラー、もしくは 11番エラーになります。
o 3 = エラー。フォルダーが見つからない時
+ 「パスが見つかりません」 = コピー元やコピー先のフォルダーが見つかりませんでした。
o 5 = エラー。アクセス拒否
+ 「アクセスは拒否されました - (ファイル名)」「置き換えるファイルはありません」 = コピー先のファイルに読み込み専用属性が付いている場合は、 /R オプションを付けるとコピー出来ます。
o 11 = エラー。オプションの指定誤り
+ 「無効なスイッチです - /*」 = オプションが間違っています。
+ 「無効なパラメータの組み合わせです」 = /A と /U、もしくは/A と /S を同時に指定してはいけません。
**** 使用例
o 「私の」で始まる名前のファイルを、c:\ミクさん に差分バックアップします。
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replace /a /r 私の* c:\ミクさん
replace /u /r 私の* c:\ミクさん
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+ コマンド名は、大文字で書く事も出来ます。
+ 新しく作ったファイルは、/A オプションでコピーします。
+ 更新したファイルは、/U オプションでコピーします。
+ なお、上記コマンドは、サブフォルダーまではバックアップしません。
**** 機能
o 指定したファイルを差分コピーします。
+ 増えたファイルをコピーする機能
+ 同じ名前のファイルを上書きコピーする機能
+ 更新日時が新しくなったファイルだけを上書きコピーする機能
** ファイル属性について
o REPLACE コマンドは、ATTRIB コマンドで設定出来る全てのファイル属性に対応しています。
+ 読み取り専用属性
+ アーカイブ属性
+ システムファイル属性
+ 隠しファイル属性
o 但し、上書き更新する時は、/R を付ける事をおすすめします。
o /R オプションを指定しない場合、コピー先に読み取り専用属性のファイルがあると、上書き出来ずに REPLACE コマンドが終了してしまうからです。
**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3
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関連ページ:
▼Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連(▼ABC順)
▼Windowsコマンド一覧(▼ABC順)
▼コマンドプロンプト画面
▼制作メモ
> DEL = ERASE = ファイルを削除する
ASSOC = ファイルの拡張子に関連付ける名前(= ファイルタイプ)を表示、変更する
ATTRIB = ファイル属性を表示、変更する
(2011年2月20日追加。機能欄にて、ファイル属性について)