2011年2月9日水曜日

PATH = 実行可能ファイルを検索する場所を表示、設定する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。制御文と環境変数
○Windows XP
実行可能ファイルを検索する場所を表示、設定します。

o 環境変数 PATH を表示、変更するコマンドです。
o 環境変数 PATHEXT で指定された拡張子を持つファイル(= 実行可能ファイル)を探す時に使います。
o 現在居る場所(= カレントディレクトリ)は、PATH で指定した場所よりも先に検索されます。


**** 書式
--------
path
もしくは
path [ パス1[;パス2][;パス3 ... ]
もしくは
path ;
--------

o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。

(個別説明)
--------
path
--------

o 引数を指定しない時、このコマンドは、現在の PATH の値を表示します。
--------
path [ パス1[;パス2][;パス3 ... ]
--------

o 引数を指定した時、コマンドプロンプトは、カレントディレクトリと、指定したパスの直下だけを検索します。
o パス1, パス2, パス3 = ファイルを探したい場所です。
    + パスを複数指定する時は、「;」(セミコロン)で区切ります。
    + そして、優先する順に並べます。
    + 既存のパス全部を指定したい時は、%PATH% と書く事も出来ます。
    + パスは、空白付きや、UNIX形式の区切り文字「/」を指定しても大丈夫です。
--------
path ;
--------

o ; = PATHを空にします。
    + この時、コマンドプロンプトは、カレントディレクトリだけ調べます。

** カレントディレクトリについて
o このコマンドで指定するパスに、「.」(= カレントディレクトリ)を書く必要は、ありません。
    + コマンドプロンプトは、PATH の前にカレントディレクトリを調べるからです。
    + ですので、どこに書いても、書かなくても、コマンドプロンプトの動作は変わりません。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o (設定なし) = 成功 = 常に成功します。このコマンドは、ERRORLEVELの値を更新しません。


**** 使用例
o 現在のパスを確認して
--------
path
--------


o 必要に応じて設定します。
--------
path d:\ミクさん\プログラム;%PATH%

path c:\ミクさん\Program
path %PATH%;C:\Program Files\Mikusan\bin;c:\ミクさん\ネギ\プログラム
path ;
--------

    + %PATH% のように環境変数を使用出来ます。
    + パスの途中に空白が入っていても、「"」で括りません。


**** 機能
o 実行可能ファイルを検索する場所を表示、設定します。
o 環境変数 PATH を変更するコマンドです。

** 実行可能ファイルの検索順序について
o 最初に、現在居る場所(= カレントディレクトリ)を検索します。
o 見つからない時は、PATH で指定されたパスを検索します。
o この時、「;」(セミコロン)で PATH の値を分割し、先頭のパスから順に検索します。
    + 見つかったら、検索を終了します。
o 最後まで探しても実行可能ファイルが見つからなかった時は、エラーメッセージを出します。
    + この時、ERRORLEVEL の値を 9009 に設定します。


**** メモ
o 「PATH ;」を実行すると、HELP コマンドが機能しなくなります。
o この時、コマンドの説明は、「コマンド名 /?」で表示する事が出来ます。
o HELP コマンドが必要になった時は、環境変数 PATH に、ウインドウズをインストールした場所にある system32 サブフォルダーを追加します。
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PATH %SystemRoot%\system32;%PATH%
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**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


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関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。制御文と環境変数▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > 変数 ERRORLEVEL = コマンドの戻り値
    変数 CD = カレントディレクトリ = 現在の場所
    変数 DATE = 現在の日付
(2011年2月19日変更。書式を個別説明化)