すごい料理 第2楽章 ~ 伝説の食材 - 青い私.
**** 歌詞
私は見つける。草の根掻き分け。
(間奏)
洞窟の中の蝙蝠(こうもり)に叩かれ、手足は悴(かじか)み、私は進む。
光求めるままに、薄暗い影。それでも私、私は目指す。
伝説の食材。幻の先にある木の箱求めて、私は突き進むの。
苦難乗り越え、私は辿り着くの。
**** メモ
o ミクさんが、料理の材料を探しに出かけました。
o 野外ですので、所々、蛇が居たり、土の壁が崩れ落ちたりしています。
o この曲には、歌詞には描かれていない、もう一つの世界があります。
o ですので、この曲の意味を理解したい方は、歌詞よりも音と映像に注目する事をおすすめします。
** 曲の解説
o この作品の表面的な内容は、発芽の曲に近いです。
+ 両作品とも、生死を扱います。
+ そして、曲で歌われている時は、発芽や冒険の最中。つまり、曲の時点では、結果は分かりません。
o 一方で、この作品は、発芽の曲と違い、複数の命が天秤になっています。
o 1. 曲の前提となっている世界について
+ この曲では、現実の世界をゲームの世界に例えました。
+ 歌詞では、伝説の食材が箱の中にあり、それを求めて冒険者が彷徨います。
o 2. 箱の中の生物の存在について
+ ゲームの世界には、ミミックなど、箱の中に入っているモンスターが居ます。
o 3. 曲の隠れたテーマについて
+ 私が音に隠したテーマは、(冒険者と食材の)一方の命が失われるという状況です。
+ 曲では、冒険者は体力の限界に突入していきます。ですので、冒険者と食材は、生死の天秤に乗っています。
+ そして、最後のシーンで「しろ」の彼女がじんわりと画面に浸透していきます。
+ 彼女は冒険者なのか、救い主なのか、食材なのか、幻覚なのか、死を司る者なのか。
+ 曲では裏側に食材側の事情や感情も混ぜて、うねうねさせました。
** 今回勉強したポイント
o イコライザーによる、周波数帯の交通整理
+ 楽器の音が目立たない時の対策方法として、その楽器の重要な周波数帯で、他の楽器の音を下げる方法があります。
+ 調整した楽器の音の魅力は減るのですが、曲全体を聴いた時に音の混じりが少なくなり、すっきりとした印象を与える事が出来ます。
+ と言っても、ロックの場合は、ある程度音が混じらないと、演奏の一体感は生まれません。
+ そのバランス調整に時間を費やしました。
o 楽器と声の掛け合い
+ リズムの間に声を入れる時、タイミング調整が難しくなる事が分かりました。
+ 今回の場合は、0.02秒程度の精度が必要になった箇所があり、調整が大変でした。
+ (= ぴったり合わない時は、周囲の音の進行を微調整して、無理やり合わせる等。)
+ 音楽ビデオの映像で要求されるのは、せいぜい0.05秒程度(120BPMの場合)。聴覚は、視覚よりも時間に鋭い事が分かりました。
o 映像と音声の最適点について
+ Music Maker (1)の場合、映像を音声の0.2秒近く先にずらすと、映像と音声がぴったり合うように感じました。他のツールでもそうなのか、それとも視覚と聴覚の特性の違いによるものかは、不明です。
o 移動や拡大縮小の演出について
+ 画面を縦横に動かす時など、その速さと方向は意味を持っています。
+ 今回は、映像を意味に合わせて、映像を常に動かす事を試みました。
+ 映像演出タイミングの研究は、今回の作品で、ほぼ完成したと思います。
**** 管理情報
o 音楽、映像作品(ロック)
o 作品名 = すごい料理 第2楽章 ~ 伝説の食材
o 分類 = 青い私
o 作者 = to_dk
o 初出 = 2008-07-20 on zoome
o 主要作品の5作目
o 歌 = ミクさん(初音ミクの1人)
o 出演 = 初音ミク / MEIKO / 鏡音リン / 鏡音レン
o 使用曲 = 「すごい料理 第2楽章 ~ 伝説の食材」(to_dk) / 「はつねミミックのテーマ」(to_dk)
o 使用イラスト = ピアプロから借用。▽イラスト作者への応援先はこちら
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(2010年7月23日追加。解説)