2011年1月26日水曜日

FTYPE = ファイルを「開く」時のコマンドを表示、変更する - Windowsのコマンドプロンプト(bat,cmd)

Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連
○Windows XP
ファイルを「開く」時のコマンドを表示、変更します。

o 表示はファイルタイプ単位です。拡張子まで辿りたい時は、ASSOC コマンドを併用します。


**** 書式
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ftype [ファイルタイプ[=コマンド文字列]]
--------

o コマンド名は、大文字小文字のどちらでも大丈夫です。
o ファイルタイプ = ファイルの拡張子に関連付いている名前です。
   + 拡張子と関連付けられているファイルタイプを調べたい時は、ASSOC コマンドを使います。
o =コマンド文字列 = 変更する時に指定します。ファイルを開く時のコマンド文字列です。
   + 先頭に = を1つ付けます。間に空白は入れません。
   + 後続のコマンド文字列は必須です。ASSOC コマンドとは異なります。
   + Windowsコマンドは直接指定出来ません。
   + コマンド文字列の中では、下記の変数を利用する事が出来ます。
o 何も指定しなかった時は、Windowsに登録されている全てのファイルタイプについて、コマンドを表示します。

** コマンド文字列の中で使用出来る変数
o %0 = 「開く」で起動したプログラム名
o %1 = 開いたファイル名
o %2 = 1つ目の引数 = 第1パラメーター
o %3 = 2つ目の引数 = 第2パラメーター
o (以下、 %9 = 第8パラメーター まで同様です。)

o %* = 全ての引数 = 9番目以降の引数も渡されます。
o %~2 = 1つ目以降の引数 = 9番目以降の引数も渡されます。
o %~3 = 2つ目以降の引数 = 9番目以降の引数も渡されます。
o (以下、 %~9 まで同様です。)
o (「~」キーは、パソコンのキーボードの右上。Shiftキーを押しながら、「0」キーの2つ右にある「へ」の字キーを押します。)
o この他に、環境変数も、コマンドを書く時に使用が可能です。
    + %SystemRoot% や %ProgramFiles% などは、コマンドを実行する時に自動変換されます。

o なお、バッチファイルから %1 と書き込みたい時は、%%1 と書きます。
    + バッチファイル内で「%」文字を表現したい時は、「%%」と書きます。


**** 戻り値 ( ERRORLEVELの値。確認分のみ )
o (設定なし) = 成功。この時、ERRORLEVELの値を更新しません。
o 1 = コマンドの構文が誤っています。 = 変更に失敗しました。途中の「=」が2つ続いています。
o 2 = ファイル タイプ 'mikusan' が見つからないか、オープン コマンドが関連付けられていません。= このファイルタイプの情報を表示出来ませんでした。指定したファイルタイプは未登録です。


**** 使用例
o 拡張子 .negi に対して、メモ帳を開く例です。
o 最初に、拡張子 .negi と、ファイルタイプ mikusan が登録されていない事を確認します。
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assoc .negi
ftype mikusan
--------


o 問題がなければ登録します。拡張子 .negi - ファイルタイプ mikusan - メモ帳を開く
--------
assoc .negi=mikusan
ftype mikusan=%SystemRoot%\system32\NOTEPAD.EXE %1
--------

o バッチファイルで ftype コマンドを使う時は、%1 の所を %%1 と書きます。
o この書き方の場合、%SystemRoot% の部分は、「C:\Windows」などに変換されてから、登録されます。
o 登録する時は、後悔しない名前を選びます。登録された名前を完全に削除するには、レジストリ操作が必要です。

o 既にあるファイルタイプを使用する時は、ASSOC コマンドを使います。
--------
assoc .negi=txtfile
--------



**** 機能
o 指定したファイルタイプに対して、「開く」時のコマンドを表示、変更します。
o 何も指定しない時、Windowsに登録されている全てのファイルタイプについて、コマンドを表示します。


**** 確認したバージョン
o Windows XP Service Pack 3


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関連ページ:
    ▼Windowsコマンド。ファイルとフォルダー関連▼ABC順
    ▼Windowsコマンド一覧▼ABC順
    ▼コマンドプロンプト画面
    ▼制作メモ
    > VERIFY = コマンドプロンプトに、ファイルがディスクに正しく書き込まれた事を確認させる
    変数 CD = カレントディレクトリ = 現在の場所
    環境変数 PATH = 実行可能ファイルを検索する場所
    +
    ASSOC = ファイルの拡張子に関連付ける名前(= ファイルタイプ)を表示、変更する
(2011年1月27日変更。書式のファイルタイプからピリオド除去)