2010年9月15日水曜日

rshift = 整数を右にビットシフトする(Gawk専用) - AWK

AWKの数値計算関数と関連機能
○Gawk on Windows ○Gawk ×mawk32 ×Mawk ×awk
符号なし整数値であると解釈して、右にビットシフトします。(論理シフトに相当します。)
o 対応しているのは整数のみです。実数や文字列を直接演算する機能はありません。

**** 書式
--------
rshift( シフトしたい値, シフトするビット数 )
--------

o シフトしたい値 -- 整数を指定します。
   + 負の値を指定した場合、符号なし整数値であると解釈します。値は0よりも大きくなります。
o シフトするビット数 -- 正の整数を指定します。
   + 負の値を指定した場合、左シフトではなく、右に最後までシフトした所から逆算します。
o 戻り値 -- 演算結果です。符号なし整数の形になります。


**** 使用例
--------
BEGIN {
  print rshift(393, 1); # 結果は 196
  print rshift(3, 1); # 結果は 1
  print rshift(3, 2); # 結果は 0
  print rshift(0, 1); # 結果は 0
  print rshift(-1, 1); # 結果は 2147483647
  print rshift(-1, 2); # 結果は 1073741823
}
--------

o 行末のセミコロンは、C言語の書き方に合わせました。無くても動きます。


**** 機能
o 符号なし整数値であると解釈して、右にビットシフトします。(論理シフトに相当します。)
o ビットシフトして出来た左側の空きには、0が入ります。
o 負の値も指定出来ますが、結果は符号なし整数の形になります。
o 実数を指定すると、小数点以下を数学的に切り捨てます。
o 数値の後ろに文字列が続いていても、大丈夫です。
o 先頭に数値以外の文字がある場合
   + 半角空白は読み飛ばします。
   + それ以外の文字があると、0 とみなして演算します。
o この機能をサポートしていない処理系があります。

** 処理系に依存する動作
o 4294967295(= 32ビット =10桁程度)まで指定出来る処理系(= 32ビット整数)
   + Gawk on Windows 3.1.7
   + この処理系の場合、正しくシフト出来るのは 31ビットまでです。

o 4503599627370496(= 53ビット =16桁程度)まで指定出来る処理系(= おそらくdouble型に依存)
   + Gawk for Windows 3.1.6
   + この処理系の場合、正しくシフト出来るのは 52ビットまでです。


**** 確認した処理系
o Gawk on Windows 3.1.7
o Gawk for Windows 3.1.6
o mawk MBCS (32bit版) 1.3.3 -- 非対応
o Mawk for Windows 1.3.3 -- 非対応
o original = the one true awk(updated May 1, 2007) -- 非対応


==
関連ページ:
    ▼AWKの数値計算関数と関連機能▼ABC順
    ▼AWKプログラムを書く▼ABC順
    ▼AWK
    ▼制作メモ
    > OFMT = 数値から文字列への自動変換に使う書式その1。数値1つだけの時
    CONVFMT = 数値から文字列への自動変換に使う書式その2。数値と文字列を結合する時
    ?: = 条件演算子
    +
    and = AND演算する。整数をビット毎に論理積(Gawk専用)
    or = OR演算する。整数をビット毎に論理和(Gawk専用)
    xor = XOR演算する。整数をビット毎に排他的論理和(Gawk専用)
    compl = NOT演算する。整数の1の補数(Gawk専用)
    lshift = 整数を左にビットシフトする(Gawk専用)
    strtonum = 10進数、8進数、16進数の文字列を数値に変換する(Gawk専用)